ブリスコブラザーズのIWGPタッグ王座に、IWGPジュニアタッグ王者のヤングバックスが挑戦。IWGPタッグの歴史上、ジュニアタッグ王者が挑むのは初となる。

　先発はマークとニック。マークは奇声を上げながら逆水平チョップ。しかし、マットもトラースキックで応戦。すばやい動きから、ヤングバックスが立体的な連携ドロップキックでブリスコブラザーズを場外追放。そしてマットがスライディングキックを放つと、その上をニックはひねりながらノータッチ・トペ・コン・ヒーロ。
　しかし、ブリスコブラザーズもニックにトレイン攻撃から、ダブルの串刺しドロップキック。ブリスコブラザーズはすばやいタッチワークで、ニックに集中攻撃。マークはブレーンバスターを狙うが、ニックはこらえるとフライングニールキック。
　続いてジェイとマットが対峙。ジェイはマットを場外に蹴落とし、矢のようなトペ・スイシーダ。リングに戻ると、ジェイはマットに打点の高いドロップキック。続いてマークがトップロープ越しにフットスタンプ。マークはマットにドラゴンスリーパー、キャメルクラッチでダメージを与えていく。さらにブリスコブラザーズは二人がかりでラリアットを見舞っていく。
　ジェイはマットにカチ上げるようなエルボー。スイッチしたマークは怪鳥のようなポーズから低空ドロップキック。さらにマットにブレーンバスター。続いてブリスコブラザーズはトレイン攻撃を狙うが、マットはうまく回避すると、ジェイにダイビング式のネックブリーカー。しかし、ジェイがニックにタッチしようとすると、ブリスコブラザーズは阻止。
　続くブリスコブラザーズのバックドロップをよけたジェイは、ようやくニックにスイッチ。ニックはキックで蹴散らすと、二人まとめてブルドッキングヘッドロック&ネックブリーカードロップ。そして、ジェイにフェイスバスターを見舞うと、返す刀で場外のマークにはムーンサルトアタック。
　ここでニックはジェイにフライングボディアタック。すぐにジェイもネックブリーカードロップで反撃を試みようとするも、ニックは逆さ押さえ込みで切り返す。ならばとジェイはフロントキックからジェイドリラーの体勢へ。だが、ニックはジャックナイフ式エビ固めへ。そしてトラースキックからロープに飛ぶも、ジェイはカウンターのデスバレーボム。
　続いてマークが登場。ニックを裏投げで飛ばすと、さらに場外に落として豪快なスライディングキック。続いてエプロンから飛ぶが、マットはカウンターのトラースキック。そして、エプロンに向けてマークをパワーボム。リングに戻ると、ヤングバックスはマークに連携のヒザ攻撃。両チーム、めまぐるしい攻防を展開する。
　続いてマットとマークは打撃戦。マークはオーバーヘッドキックを叩き込み、ジェイと共にふたりがかりでパワーボムとネックブリーカーの連携攻撃。そして、マットにドゥームズデイ・デバイスを見舞うが、マットは一回転して着地。そして、ニックとともにブリスコブラザーズをトラースキックで蹴散らす。
　今度はヤングバックスがジェイに連携のスワントーンボム。さらにジェイにモア・バング・フォー・ユア・バックを炸裂させるが、マークが間一髪でカット。ニックはマークを場外に落とすと、ジェイに対してインディーテイカーを狙う。しかし、これはマークが阻止。
　今度はブリスコブラザーズがマットにドゥームズデイ・デバイスを狙うが、ニックがカット。マットはジェイにキックを見舞うが、ジェイはラリアットで反撃。そして、ジェイドリラーを炸裂。これはニックがなんとかカットイン。すると、マークはニックを場外に落とし、エプロンを走るかたちで一回転のネックブリーカー。
　ジェイはマットを、リングに背を向けるかたちでトップコーナーに固定。そして、マークがスプラッシュマウンテンのように捕らえ、そこにジェイがネックブリーカーを合わせる合体攻撃。しかし、マットはギリギリでキックアウト。すると、ブリスコブラザーズはとどめとばかりにマットにドゥームズデイ・デバイスを炸裂させ、王座防衛に成功した。
 

　

マット「そう、今日に限ってだ。今日という日では、彼らの方がいいチームだった。俺たちはタッグを組んで、まだ７年か８年。だけど、あいつらは15年のキャリアがある。だからヤングバックスが負けといっても、別に気にすることじゃない」

ニック「これですべてじゃない。ほら、ここにあるのはIWGPジュニアヘビー級のタッグベルト。ジュニアタッグでは俺たちがベストであることに変わりはない。このベルトを持って、まだまだ進んでいく」

マット「そういうこと」

ニック「この負けで、俺たちが史上最高のタッグチームじゃなくなったというわけじゃないんだからな。まだまだ発展途上なんだし」

マット「それを証明していけばいいだけのことさ。その事実を見せつければいい。その時はまた、あのベルトを狙いにいく。それが明日なのか、10カ月先なのかわからないけど、その時はあのベルトも持って写真を撮ろうぜ。その時まで……」

ニック「そうだな」