『SUPER J-CUP 2016』トーナメント2回戦でライガーとタイチがひさびさの激突。両者は戦前からタイチの“ディーバ”あべみほさんの存在を巡り、舌戦を展開していた。
タイチの入場時、先に登場したあべみほは膝まづいて祈りを捧げるようなポーズ。すると、タイチが合流し、二人で身体を必要以上に密着させながら入場。ライガーはリング上で微動だにせず仁王立ち。タイチは解説のミラノコレクションA.T.を起立させると、握手すると見せかけて攻撃。そして、時間をたっぷりかけながらようやくリングイン。あべみほはライガーに迫ると、セカンドロープに登って腰をくねらせて誘惑。しかし、やはりライガーは微動だにしない。そのライガーを尻目に、タイチはあべみほと抱擁。
開始のゴング前、タイチがレフェリーを引きつけているあいだに、セコンドのエル・デスペラードがライガーを襲撃。そして、タイチはライガーをコーナーに座らせると、そのマスクをはぎにかかる。続いてタイチは場外戦に持ち込むと、ライガーをうしろから捕獲。そこにあべみほがビンタを食らわす。すると、怒りのライガーはタイチとデスペラードを蹴散らし、さらにヤングライオンにも攻撃。
そして、ライガーはリングにデスペラードを上げると、串刺しの掌底からパワーボム。タイチに対しても風車式バックブリーカー、串刺しの掌底を炸裂。続いて、タイチを場外に連れ出す。そして、タイチを壁にぶつけると、デスペラードも壁に叩きつける。さらにデスペラードにはブレーンバスターの体勢に入るが、ここでタイチが阻止。そしてライガーにストンピングを連発し、リングへと駆け戻る。そのあいだにデスペラードがライガーの動きを制止。その間にカウント20が数えられてしまい、ライガーは無念のカウントアウト負け。
COMMENT
タイチ「かわいそうに、このマイク曲がっちまった。まっすぐでビンビンだったのに、曲がっちまったよ。物に当たるのはよくねぇな、自分が負けたからってよ。コイツにばっかり、触りたくて、触りたくて、気ぃ取られちゃってアレだよ。終わってから怒ったってしょうがねぇんだよ。物に当たって、かわいそうに、俺のマイク。ズラ引っぺがすまでもなかったな。何分だ?2分か3分か4分か。3分? 全然疲れてないよ。ヤバいんじゃないか、他のヤツら。早く試合終わらせて上に上がんないと。俺は全然体力消耗してないぞ。ズライガーが弱すぎた。次誰だ? これからか。次が1試合目みたいなもんだよ。全然こたえてねえ。最後に広がる旗は鈴木軍だぜ。(マネージャーに)次行くよ。控室行って休憩しよ」
ライガー「(通路で)タイチはどこだ!タイチの野郎を探してんだ!タイチはどこだって聞いてんだ!これが『J-CUP』なのか?『J-CUP』はこういうもんなのか?今の『J-CUP』はこういうもんなのか! タイチはどこだ! あのクソマネージャーはどこだ! こんな茶番だったら外出やってやるよ!何が『J-CUP』なんだ!『J-CUP』の趣旨が分からないヤツは『J-CUP』に出るな!こんなことするために『J-CUP』始めたんじゃないぞ俺は! 何が『J-CUPの象徴だから出てください』だ! こんな闘いに俺を出させてどうするんだ! 何が象徴だ、口ばっかりじゃねえか! あのクソマネージャーどこ行ったんだ! レスラーに手出して済むと思うなよ! 同じだからって容赦しねえぞ! アイツらの控室どこなんだ! (若手に)おい、どこなんだ控室は!(通路を入っていく)タイチどこだ!(怒号)」