SUPER J-CUP 2016

日時: 2016年7月20日(水) 17:30開場　18:30開始
会場: 東京・後楽園ホール
観衆: 1,606人（超満員）

第4試合無制限1本勝負
「SUPER J-CUP 2016」トーナメント1回戦

獣神サンダー・ライガー
Eita

境界線

09分12秒　垂直落下式ブレーンバスター→体固め

※獣神サンダー・ライガーが2回戦進出。

レフェリー｜山本義浩

MATCH REPORT

　新日本プロレスのライガーとDRAGON GATEのEitaが対決するトーナメント1回戦。ワールドレジェンドのライガーは1989年4月24日の誕生から27年が経過。一方のEitaは2011年5月30日のデビューで、キャリアは5年となる。

　先に入場したEitaが、ライガーがリングインした直後にドロップキックで先制。そして、いきなりノータッチトペコンヒーロを敢行する。
　場外戦になり、ライガーが鉄柱攻撃で逆襲。そこから掌底を放つも、Eitaにかわされて手を鉄柱に激突させてしまう。
　この攻防でEitaは右目付近から出血するも、ストンピング連射、変型脇固め、カウンターバックエルボーなどでライガーに追撃。だが、ライガーは風車式バックブリーカーで逆転。
　ここから再び場外戦になり、ライガーが場外マット上で垂直落下式ブレーンバスターを敢行。そしてリングへ戻ると、パワーボムホイップ、ロメロスペシャル、逆水平チョップなどで追い討ちをかける。
　劣勢のEitaだったが、エプロンからライガーにハイキックを浴びせ、ミサイルキックで追撃。それでもライガーは突進して行くが、Eitaがコーナーを背にしてカウンターキック、カウンター両脚キックをお見舞い。さらに、前転からの低空ドロップキック、その場飛びムーンサルトプレスへ繋ぐ。
　苦しくなったライガーは掌底を放つが、Eitaが腕を取って脇固めを極める。しかし、ライガーが辛うじてロープエスケープし、カウンター掌底で逆襲。それでもEitaはトラースキックからライガーに組みつき、変型リバースダブルアームバーで捕獲。渾身の力で絞り上げるが、体勢が崩れてライガーを逃がしてしまう。
　命拾いをしたライガーは、カウンター空中胴締め落としで逆転に成功。さらに、掌底で追撃すると、最後は垂直落下式ブレーンバスターでEitaを葬った。
　
　試合後、ライガーがEitaを介抱し、引き起こして抱擁。そして、手を挙げて健闘を称えると、場内が大「Eita」コールに包まれる。するとEitaは、四方の客席へ向かって頭を下げた。

COMMENT

ライガー「『J-CUP』面白いじゃないか。やるのは大変だけども、新日本のファンも知らなかったと思う、Eita選手のこと。知ってても、それは少ないファンだと思ってる。今日の試合後のあのコール、あれが『J-CUP』だよ。拳王とやったグルクン、彼もそんなに新日本のファンに知名度があるわけじゃない。けど、試合が終わってみれば、“グルクン大合唱”だよ。これが、『J-CUP』なんだ。これが、『J-CUP』の意味するところなんだよ。ファンのみんなも7年ぶりということで、初めて『J-CUP』を生で見る人も多いと思う。その人たちに言っておいてくれ。『これがJ-CUPだ』って。だから言っとけ、タイチのクソ馬鹿に。『お前は、J-CUPに出て、何がしたいんだ？』。あのお嬢さんに言っとけ、『俺の対角線に立つ以上、俺の対角に、コーナーに、お嬢さんがいる限り、俺は敵とみなすからな』。女だろうが、子供だろうが、関係ないっすよ。これも言っとけよ。『リングは闘うところだ』って。俺は、男も、女も、子供も、年寄りも、関係ねぇ。それは親族であろうが、実の母親であろうが、俺のコーナーの対角に立つ以上、すべて敵だ。『J-CUP』をなんだと思ってる。タイチのクソ馬鹿に言っとけ。本気だぞ。女でも、容赦しねぇぞ。俺がクラクラくんのは、マリア様だけだ。笑ってくれ、俺がツラい。やるからには、優勝狙うよ。優勝狙えば、またIWGPジュニアの挑戦権もみえてくるし。ぞれは、IWGPジュニアの挑戦の予選ではないけども、そういうことを言ってもいいと思う。それぐらいの資格はあると思う。だから、優勝を狙う、出る以上はね。出る以上は、優勝狙うし。さっき言ったように、対角に立つものは、すべて敵だ。カッコ、マリア様以外。笑ってよ」

——試合には敗れましたが、確かな爪痕は残したと思いますが、いかがですか？
Eita「全然、全然まだまだです。クソ……でも、この『SUPER J-CUP』で、ライガーさんと闘えたことが、1番嬉しいです。何も、何も言うことないです。あとは、4日後の、DRAGON GATE年間最大のビッグマッチで、今日のことは気持ち切り替えて、必ずブレイブゲートのチャンピオンになります」