4戦全勝の北村と3勝1敗の岡が対決する「ヤングライオン杯」最終公式戦。北村が勝てば全勝優勝となる。
試合開始前から両者が激しく睨み合い、グラウンドで互角の勝負を繰り広げる。
その後、北村が強烈な逆水平チョップを連発して岡を悶絶させ、ヘッドロックからショルダータックルを繰り出す。これを岡が受け止め、今度はタックル合戦が勃発。競り勝った岡が、ニーリフト連打、ミドルキック、マウントエルボー連打で北村に追撃して行く。
岡の攻撃は続き、ボディスラムから変型キャメルクラッチ。これを北村がロープエスケープすると、俵返しの体勢に入る。ところが、北村が抵抗し、反対に岡を投げて逆転。
これでペースを掴んだ北村は、逆水平チョップ、ストンピング連射、踏みつけ攻撃で岡に追い討ち。そして、ブレイクを命じた佐藤健太レフェリーを突き飛ばし、さらに岡ののど元を踏みつける。
次に北村は、串刺しバックエルボー、ショルダータックルを見舞うが、岡がカウンタードロップキックで逆転に成功。そして、北村のラリアットをかわし、カウンターフライングフォーアーム、ブッコ抜きフロントスープレックスへ繋ぐ。
続いて岡はブレーンバスターを狙うが、北村が腰を落として抵抗し、反対に投げ捨てる。そして、強烈なスピアーで岡を吹き飛ばすと、最後はジャックハマーで3カウントを奪取。
北村が5戦全勝という輝かしい成績で、12年ぶりに復活した「ヤングライオン杯」の覇者となった。
――見事全勝優勝しましたが結果に関してはいかがですか?
北村「はい。まず八木選手、海野選手、成田選手、川人選手、岡選手。彼らとは共に道場生活を送って、苦楽を共にしてきた仲です。でも試合では試合で生き残りを賭けたサバイバルレースだと思っています。ただ彼らの一生懸命な闘いっぷり、僕はギリギリ勝てた。ファンからの熱い応援や北村コールで僕の中で化学反応が起きて勝利に結びついたんだと思います。(※ファンからもらった手作りタオルを見せつける)こうやって地方から来てくださったお客様で僕のタオルを作ってくださった熱の入ったファンの応援のおかげで僕はこうしてヤングライオン杯の王者になれたと思います。そして、このヤングライオン杯を開催してくださった関係者の皆さん、スタッフの皆さん、皆さんに感謝しています。この場を設けてくださったおかげで、一歩プロレスラーとして前進したと思います。今年の試合は今日で終わりですけど、来年からもっともっと進化して、ヤングライオン杯を優勝したからには海外遠征に行って、もっともっと進化して、もっともっと“improve” して、また新日本プロレスのリングに戻ってきます!」
――海外遠征先の希望はありますか?
北村「私はスーパーヘビー級でいま試合をさせていただいています。だったらスーパーヘビー級がいる、猛者共がいるアメリカに行って一皮も二皮も剥けて、このリングに戻ってきたいと思っています。プロレスラーとしても、人間としても成長していきたいと思います。進化していきたい。それが僕の思いです」
――偉大な先輩達が獲ってきたヤングライオン杯ですが、自分がヤングライオン杯を獲った率直な気持ちは?
北村「過去の先輩達、偉大な先輩達。今日もたくさんの面々の方々がヤングライオン杯優勝して、現在も活躍している。これは正真正銘の事実で、僕もその中の1人に一歩近づきたいし、絶対その中の1人に入りたいと思っています。……思ってますじゃないです、入ります!もっとでっかくなって帰ってきます」
岡「負け犬の遠吠えはしません。オレが弱いから負けたんです。だから這い上がってみせます!やっぱり新日本に来てよかった…」