KIZUNA ROAD 2016

日時: 2016年6月27日(月) 17:30開場　18:30開始
会場: 東京・後楽園ホール
観衆: 1,648人（超満員）

第1試合 20分1本勝負

境界線

レフェリー｜佐藤健太

MATCH REPORT

　『KIZUNA ROAD 2016』第3戦の後楽園ホール大会。7月3日（土）盛岡の最終戦へ向け、前哨対決を中心にした対戦カードが組まれた。

　第1試合は、開幕戦の豊橋大会に続いて今シリーズ2度目となる田口vsフィンレーの一騎打ち。

　田口がヘッドロックで絞ると、フィンレーが振り解き、カウンタードロップキックでなぎ倒す。しかし、田口はフィンレーの串刺し攻撃を両脚フロントキックで迎撃し、カウンタージャンピングヒップアタックで逆転。
　これで田口のペースとなり、ストンピング、関節技、低空ドロップキックなどで左膝に集中攻撃を浴びせて行く。
　続いて田口は、ヒップドロップ2連発で追撃し、トップロープ越えのジャンピングヒップアタックを発射。ところが、フィンレーが両膝でブロックし、カウンターバックエルボーで逆転。
　さらにフィンレーは、エルボー連打、フライングフォーアーム、串刺しエルボースマッシュ、コーナー2段目からのダイビングエルボースマッシュとラッシュ。そして、ファイヤーマンズキャリーで担ぐも、田口が脱出し、カウンターバックエルボーからアンクルホールドを繰り出す。
　たまらずフィンレーがロープエスケープすると、田口はその顔面に尻をこすりつけ、ランニングヒップアタック2連発＆場外からのジャンピングヒップアタックをお見舞い。だが、次に狙ったどどんはフィンレーが前方回転エビ固めに切り返す。
　さらにフィンレーは、ワンハンドバックブリーカーをカウンターで見舞い、エルボー合戦へ持ち込む。そして、エルボースマッシュを3連発で浴びせるが、田口がカウンター延髄斬りで逆襲。直後にどどんを炸裂させ、完勝を収めた。

COMMENT

——最後にキッチリ3カウント取りましたが、これまでで一番肉薄されたんではないですか？
田口「そうですね。フィンレーも力をつけてきてるんですけど、『SUPER Jr.』を越えまして、なんか自分のスタミナがビックリするくらいついてるんすよね。まぁちょっと息がハァハァ言ってますけど、全然試合はビックリするくらい疲れなかったですし、ダメージもないんで。まぁ肉薄してるように見せたっていうんですかね。ある程度、フィンレーの技を見切って、攻撃させた部分もあるんで。もうベテランになって、やっぱり『SUPER Jr.』で若い子といっぱいやったのが、若いエキスをもらって、若返ったんじゃないですか。不老不死の薬が、プロレスの世界にあるとするなら、若い子とやって、若いエキスを舐め尽くすことで、汁をね、タップリ『SUPER Jr.』で吸わしてもらったんで。なんか『SUPER Jr.』やる前よりも、若返った気がしますね。キツいシリーズだったんですけど、それを乗り越えて、なんか一つどころか、二つ上の男になったんじゃないですか。一皮むけて、なんか真珠まで埋めちゃったみたいな感じ。真珠？“パール田口”ですよ。真珠を入れて、二つ上の男になったんで。ますます目が離せないんじゃないですか？ベルトとは全然違うところで、活躍していきたいと思います。そうしてると、ベルトがついてくるかもしれないです。ベルトの話ですよ。『つけろ』って言われるまで、つけないでいきたいと思います。“ナマ田口”でいきます。ベルトの話ですよ」

フィンレー「今日こそ勝つと思ってたけど……昨日朝4時まで起きて、サッカーを見てたんだ。それで、自分の国（ドイツ）が、敵を倒しているのを見て、俺も同じことがしたかった。でも、結局負けてしまったから、またイチから色々考え直さないと……でも、もううんざりだよ。いつも負け犬だなんて。だから、今度こそ勝つ」