無期限のROH遠征に旅立つことになったホワイトの壮行試合。同じ釜の飯を食ったヤングライオンの同志であるロビンソン＆フィンレーと組み、天山＆小島＆中西の第三世代軍と対決する。
　
　まずはホワイト組が奇襲を仕掛け、ホワイトが小島にドロップキック。さらに、ロビンソンがキャノンボール、フィンレーがカミカゼ、ランニングエルボースマッシュで追い打ちをかける。
　しかし小島は、コジコジカッターでフィンレーに逆襲。さらに、逆水平チョップ連射、串刺しジャンピングエルボー、「いっちゃうぞバカヤロー！」からのダイビングエルボードロップで追撃する。
　そのままフィンレーが孤立し、天山＆小島がヘッドドロップ＆エルボードロップの同時攻撃、中西がクロスチョップなどで痛めつける。しかしフィンレーは、ドロップキックを浴びせて逆転。
　中西対ロビンソンとなり、エルボー合戦から中西がのど輪ラリアットを放つ。これをロビンソンがかわすも、中西はカウンタースピアーで迎撃。そして、野人ダンスラリアットを狙うが、ロビンソンが回避してバックドロップ。
　続いてロビンソンは雪崩式ブレーンバスターを予告するが、中西が叩き落とし、コーナー最上段からフライングボディアタックを食らわせた。
　天山対ホワイトの場面。ホワイトがモンゴリアンチョップ、カウンターバックエルボー、串刺しエルボースマッシュ、ミサイルキックとラッシュ。すると、天山がモンゴリアンチョップ連射で反撃に出るが、ホワイトはナガタロックIIで巻き返す。
　しかし、中西がカットに入り、ラリアットでロビンソンを場外へ落とす。そして、天山＆小島がテンコジカッターでフィンレーを排除し、小島がホワイトを羽交い絞めにする。ところが、天山のラリアットはかわされて誤爆になってしまう。
　ここでホワイトは天山に延髄斬りを浴びせるが、天山がカウンターニールキックで逆転。さらに、アナコンダスラムで叩きつけると、最後はアナコンダマックスでギブアップを奪った。

小島「忘れもしない1994年の12月、俺が海外遠征に行くときに対戦した時の、武藤さんと組んでJ.J.JACKS（野上彰＝現AKIRA&飯塚孝之＝現高史）とやったとかって、何年たっても忘れない。それはきっと、ジェイ（ホワイト）にも何か刻んでもらって、そういう思い出を常に持っててもらえれば、この先、彼が成長した時に、そういうことも思い出してもらえるかなっていうふうに、今日、試合してて感じました」
中西「いつの間に、あんなに日本語うまなったんや？ホンマに。お客さんの心つかむのうまいんやから、あとはリングをつかめ。まずアメリカな。そしたらまた、デカなって帰って来るやろ。楽しみにしてます」
天山「何かあの、ジェイって、今も日本語ペラペラしゃべってるから、すごい思い入れもあるし、道場で真面目に、ほんとにデビューしたかしないかって頃に日本に来たから、長い年月、ホント努力したなと思いますよ。今日は一応、大阪城ホールのダークマッチですけど、彼の気持ちは思いっきり受け止めて、青い目のガイジンだけども、日本のサムライ魂、大和魂をもってると思うんでね。ROH、アメリカ、海外……彼だったらどこに行っても問題ないと思うし、もっとビッグになって帰ってくるんじゃないかな。それこそWWEとかに獲られるかもしれない逸材っていうか、素晴らしい素質持ってますよ。もっと大きくなって、ヘビー級で帰ってきたら怖い選手になるんじゃないかなって。まあ、その頃には俺はもういないかなって（苦笑）。まあ、自分自身も、自分の体にムチ打って、暑い夏の季節の足音がそろそろ聞こえてきてるし、自分自身、なんていうの、７月、８月って……先シリーズも好調キープしてて、このオフもしっかりと体いじめられたし、次の『G1』で、また“夏男”って言われるようにしっかりと。その前に短いシリーズありますけど、しっかりとコンディション整えて、最高に仕上げて。やっぱり『G1』は目標ですからね。今年も出場できるように、頑張りたいと思います」
−−最近、新日本から海外修行に出た選手は、悪くなって帰ってくるのが定説になってきてますが……。
天山「まあ、根本的に、自分もたどっていけば昔、修行に行って帰った時は、暴走してね、悪さばっかりする選手になったんで。やっぱり日本を出て海外っていうことで、やっぱりフリーな、誰も止められないぐらいやりたい放題、好きなぐらい暴れられるんでね。それがそのまま日本に帰ってきて出ちゃうんじゃないかなって。やっぱり悪くなるっていうか、見た目もそうなっちゃうのかもしれないですけど。そろそろ俺も、あんまりいい子ちゃんぶるのも面白くないから（苦笑）、好き放題暴れたいなっていうのはありますけど。ま、とにかくジェイは、しっかりとアメリカでビッグになって帰ってきてほしいと思います」
 
ホワイト「旅立つ前の最後の半年は、本当に思い出深かった。楽しかった。新日本プロレスのすべてに先輩、そしてここにいるフィンレー、ロビンソンには、ほんとに感謝したい。俺は次のステップにいく。どれくらい先になるかわからないけど、必ず新日本プロレスに帰ってくる。なぜなら、ここが俺の家だから。必ず帰ってくる。本当にありがとう」
フィンレー「ジェイと過ごした道場生活は、本当にいい思い出ばかりだ。部屋もとなりだったし、彼との時間は生活の一部だった。ジェイのことを、誇りに思う。必ず、彼はここに帰ってくる。俺らは、いつも3人一緒。またぶちかまそうぜ、3人でな」
ロビンソン「ジェイが帰ってくるとき、どうなってるかわからないけど、今よりももっとクールに、ちょっと歳をとって、体も大きくなって、賢くなって、そしてセクシーになって、とにかくみんなが驚くようなヤツになって帰ってくるぜ」
——海外遠征に行ったら、どういう風なレスラーになりたいですか？
ホワイト「いろんなテクニックとかを上げて。特に“サブミッション”関節技を磨いていきたい。戻ってきたら、タナハシ、ナイトー、マカベ、オカダに肩を並べる存在になりたい。この間、ケニー・オメガとも闘ったけど、ケニーからもベルトを獲りたい。最終的には、オカダとやりたい。それが、大阪城ホールか東京ドームかわからないけど、オカダと闘いたい。オカダはいいヤツで、尊敬もしているが、最終的にはオカダと肩を並べるようになりたい」