4勝2敗でAブロック同率1位のサイダルが、リーグ最終試合で1勝5敗のフィンレーと対決。
 
　序盤、サイダルがアームホイップを繰り出すと、フィンレーもすぐに同じ技を返す。だが、サイダルがヘッドシザースホイップを決め、改めてアームホイップでフィンレーを投げる。
　続いてサイダルは、ローキック、逆水平チョップで追撃。さらに、アームホイップを切り返してフィンレーを投げ、ヘッドスプリングで立ち上がる。そして、その場飛びムーンサルトプレスを狙うも、フィンレーが回避してショートレンジドロップキック。
　それでもサイダルはウラカン・ラナを繰り出すが、フィンレーが受け止めてマフラーホールド。サイダルがロープエスケープすると、エルボースマッシュ連打で追い討ちをかける。
　しかし、サイダルが逆さ押さえ込みの体勢に切り返し、ショートレンジローリングラリアットで逆転。さらに、変型鎌固め、脚へのローキック、カウンターニールキックなどでフィンレーを追い込む。
　しかしフィンレーは、ワンハンドバックブリーカーで逆転。そこからエルボー連打、エルボースマッシュへ繋ぐが、次のショートレンジドロップキックはサイダルが回避。即座にその場飛びムーンサルトプレスで押し潰す。
　するとフィンレーはグランビーロールを繰り出すが、サイダルが返して変型ジャンピングパワーボム。そこからコーナー最上段へのぼるも、フィンレーが追いかけてファイヤーマンズキャリーで担ぐ。ところが、サイダルが脱出し、その場飛び雪崩式フランケンシュタイナーで叩きつける。
　ここでサイダルはエアーサイダルを繰り出すが、フィンレーの回避行動を察知して足から着地。すると、フィンレーが低空ジャーマンスープレックスホールドで挽回するも、サイダルが返してその場飛びジャンピングニーアタック。
　それでもフィンレーはエルボースマッシュで反撃に出るが、サイダルがスピンキックで側頭部を撃ち抜き、今度こそエアーサイダルで勝負を決めた。

　これでサイダルは5勝2敗となり、優勝決定戦進出へ大きく前進した。

サイダル「スイマセン。チョット、マッテ。（※呼吸を整えてからコメントし始める）これで（リーグ戦は）終わった。これ以上、この『BEST OF THE SUPER Jr.』の得点を増やすことはできないし、マット・サイダル以上の得点を叩き出すヤツもいない。決勝に進めるのは1人だけ。俺は10点で（リーグ戦を）終えた。この10点が何を意味してるか？それは俺がこの中でベストレスラーだってことだ。今夜の相手は、若いデビッド・フィンレーだった。彼の父親とは少しだけ、本当に近くで一緒に仕事をしていた。彼は俺の試合をじっと見ていてくれた。その彼にメッセージを送りたい。『あなたの息子をやっつけたよ』って。でも彼はまだ若いし、大きな能力を秘めている。将来性は豊かだ。おそらく来年の『BEST OF THE SUPER Jr.』でまた闘うことになるだろう。その時は、さらに成長しているはずだ。だけど、また俺がやっつける。その事実を突きつけてやる。もうタイガーやライガーの時代じゃない。最後は最も優れたレスラーがリングに立っているんだ。大きくて、悪くて、小さくて、動きが速い、そんなすべてを含めた中で最も優れたレスラーが。それこそが“リボーン”マット・サイダルさ。Aブロックは俺が残った。Bブロックからはパートナーであるリコシェが勝ち上がって来ることを願ってたけど、残念な結果になった。互いに決勝で闘おうって話してたからね。俺たち2人が闘ってどっちが勝つか、みんな興味があるだろ？まあ、仕方ない。とにかくみんなありがとう。今年、この『BEST OF THE SUPER Jr.』で闘ったみんなにそう伝いたい。おれはまだまだ心が折れたわけじゃない。まだ決勝が残ってるからな。『NEW JAPAN WORLD』を見てくれたみんなにも礼を言う。最後まで見届けてくれ。そして『BEST OF THE SUPER Jr. 24』にも期待してくれ。そこでもまた“リボーン”マット・サイダルには運命的な出来事が待ち受けているから。サンキュー」
 
フィンレー「去年、僕はニュージャパン・プロレスリングでのデビューを果たした。そしてここの一員になった。それはとても誇らしいことだ。『BEST OF THE SUPER Jr.』は、そのスタートとなった思い出深いシリーズだ。あの時、僕はまだまだ若く、最も経験が浅かった。あれほど集中してシングルマッチが組まれたこともなかった。それにニュージャパンでのシングルマッチは厳しい闘いばかり。僕は0点で終わってしまった。あれから1年、僕はまた『BEST OF THE SUPER Jr.』で闘うチャンスを得た。この1年、ずっと僕を見てきてくれたみんなに成果を見せたかった。そう思って、リングに向かって行った。そして今年、得点を挙げることができた。でも、2点だけだ。それ以上、得点を伸ばすことはできずに終わってしまった。決勝進出はまだまだ遠かった。さあ、次の目標は何にしよう？これからデビッド・フィンレーはどこへ向かおうか？でも、まだわからない。だけど、僕は前に進む。そのためにドージョー（道場）に戻って、もっともっと練習する。そして体を大きくして、さらに素晴らしいレスラーになるよう努める。毎日毎日ね。僕に休みなんてないのさ」