BEST OF THE SUPER Jr.XXIII

日時: 2016年6月3日(金) 17:30開場　18:30開始
会場: 東京・後楽園ホール
観衆: 1,502人（満員）

第3試合 30分1本勝負
「BEST OF THE SUPER Jr. XXIII」Aブロック公式戦

デビッド・フィンレー
カイル・オライリー

境界線

（1勝5敗＝2点）
（4勝2敗＝8点）

09分58秒　三角締め

レフェリー｜タイガー服部

MATCH REPORT

　3勝1敗でAブロック同率2位につけているオライリーが、1勝4敗ですでに予選敗退が決定したフィンレーと対決。オライリーは決勝進出に望みを繋ぐため、この一戦は絶対に落とせない。

　序盤、オライリーがコーナーを利用して串刺し攻撃をかわすが、フィンレーが低空ドロップキックを浴びせて動きを止める。そして、ボディスラムから早くもマフラーホールドを仕掛けるが、オライリーがいち早くロープエスケープ。
　しかしオライリーは、フィンレーのタックルを切り、ローキック連射から打撃コンビネーションをお見舞い。さらに、膝蹴り連射、カウンターキチンシンク、ボディシザース、顔面攻撃などで攻め立てる。
　オライリーの攻撃は続き、ショルダーアームブリーカーからフィンレーの腕にスライディングニーアタックを浴びせる。そして、足でフィンレー腕を踏んで両肩をマットへ押しつけ、3カウントを迫る。
　その後も苦しい展開の続いたフィンレーだったが、エルボースマッシュ連打で巻き返し、カウンターフライングフォーアームで逆転。さらに、串刺しエルボースマッシュ、カミカゼ、ランニングエルボースマッシュへ繋ぐ。
　続いてフィンレーはバックを取るが、オライリーが抵抗し、打撃コンビネーションから低空ニーアタック。そして、シャープシューターの体勢に入ると、フィンレーの抵抗を跳ね除けて技を完成させる。しかしフィンレーは、手で這ってロープエスケープ。
　次にオライリーは変型バックドロップを狙うが、フィンレーが抵抗。そして、オライリーの膝へトーキックを連発し、マフラーホールドへ繋ぐ。それをオライリーが腕ひしぎ逆十字固めに切り返そうとした直後、フィンレーがさらに切り返してジャーマンスープレックスホールド。
　「フィンレー」コールの中、フィンレーがファイヤーマンズキャリーでオライリーを担ぐ。しかし、オライリーが背後へ回り、スリーパーホールドで捕獲。するとフィンレーはオライリーを前方へ投げ捨てるが、オライリーが下からキックをお見舞い。
　それでもフィンレーはエルボーを見舞うが、オライリーがロープのリバウンドを利用してカウンターラリアット。さらに、垂直落下式ブレーンバスターで追撃すると、フィンレーの頭へストンピングを連発し、三角絞めで勝負を決めた。

　試合後、オライリーが自らフィンレーに握手を求め、頭を撫でて健闘を称えた。

COMMENT

オライリー「今日は最低限の仕事をした。つまり、勝利ってこと。この『BEST OF THE SUPER Jr.』、残りの試合もすべて俺が勝って、トーナメントを制してやる。フィンレーについては、父親もとても良いレスラーだった。フィンレーは今日、非常に良い試合をしたと思う。俺を追いつめる場面も多々あった。でも、まだ俺の方が上。俺には及ばない。ただ、良い選手だとは思う」

フィンレー「（※川人に肩をかり、コメントブースに登場すると、椅子に倒れ込む）カイル・オライリーは、去年の『BEST OF THE SUPER Jr.』ファイナリストだった。そして、今年は優勝候補だと思う。だが、一つ言えることがある。カイルに、『SUPER Jr.の闘いの中で、誰が一番苦戦したか？』って聞いたら、『デビッド・フィンレーだ』と言うだろう。みんなは俺の事を弱いと思ってると思うが、それが一番危険だ。その油断が命取りだ。これから、俺の時代が必ず来る」