今年に入り、抗争が激化している棚橋とファレによる注目のシングル対決。3月の『NEW JAPAN CUP』1回戦では、ファレが棚橋に勝利を収めている。

　開始のゴング、場内は棚橋コールに包まれる。棚橋はファレにカニ挟みを仕掛けるが、ファレはビクともせず。続いて両者は手四つの力比べ。ファレが棚橋をねじ伏せるも、棚橋はうまくリストを切り返して脱出。さらにショルダータックルを連発するが、逆にファレが豪快な一発でダウンを奪う。だが、棚橋はうまくファレをつまずかせると、尻を叩いて挑発。さらにボディスラムを仕掛けようとするが、これはファレがボディプレスのかたちで押しつぶす。
　ファレは棚橋を場外に連れ出すと鉄柵攻撃。だが、棚橋も負けじと鉄柵攻撃を仕掛け、さらにはランニングボディプレス。しかし、ファレはこれをキャッチすると、そのままボディスラムで固いフロアに叩きつける。棚橋はカウント19でリングに生還。
　ファレは棚橋をコーナーに押し込むと、両腕を振り回して頭部に攻撃。そして、豪快なショートレンジのラリアットを叩きこむと、さらにショルダークロー。続いてファレはロープ際に棚橋を転がすと、全体重をのせて踏みつけ攻撃。棚橋のピンチに場内からは棚橋コール。
　ファレは串刺しボディプレスを狙うが、棚橋は交わすとエルボーを連発。そして、ついにボディスラムに成功。さらにロープの反動を利用してファレに突っ込むが、ファレは交わすと棚橋を場外に投棄。だが、ロープにぶら下がってとどまった棚橋は、逆上がりの要領で戻って、そのまま足でファレの頭をはさむと、そのまま反動をつけてファレを場外へ。そして、トップコーナーから場外のファレ目がけてハイフライフロー。
　ファレがリングに戻ろうとすると、棚橋はロープ際でドラゴンスクリュー。さらにダウン状態のファレにドラゴンスクリューを見舞うと、テキサスクローバーホールドを仕掛けるが、これはファレが力づくで返す。棚橋は負けじと回転エビ固めの体勢に入るも、ファレは尻で圧殺し、さらにダイビングボディプレス。そして、ファレはコーナーに昇るが、棚橋は雪崩式ブレーンバスターで豪快に投げ切る。
　ここを勝機と見た棚橋はコーナーに駆け上がるが、逆にファレは雪崩式ブレーンバスター。そしてファレはラグビー仕込みのスピアーを炸裂。続いてファレはバッドラックフォールの体勢に入るが、棚橋はウラカン・ラナで切り返す。しかし、これはカウント2。
　ならばとファレは串刺しボディプレス、グラネードとたたみかけるが、棚橋はカウント2でキックアウト。すると、ファレはもう一度バッドラックフォールを仕掛けるも、棚橋はスリング・ブレイドのようなかたちでファレの後頭部をマットに叩きつける。そして、ファレの巨体をジャーマンで投げ切ると、正調のスリング・ブレイド。最後はハイフライフローを決めて、棚橋が見事に3カウントを奪取した。