ジェイ・ホワイトとデビッド・フィンレーの青い目のヤングライオン対決が実現。
開始のゴング、両者はグラウンドで互角の攻防を繰り広げる。続くリストの取り合いでも、共に一歩も譲らない。その後、ロープワークを使った展開では、フィンレーがドロップキック。そしてスリーパーでジェイを絞めあげ、その肩口にエルボーを落としていく。
攻撃の手をゆるめないフィンレーはボディスラム。さらに肩口に抱え上げるが、これはジェイがディフェンス。そして、フィンレーに高さのあるドロップキックを一閃。続いてジェイはエルボーでダウンを奪うと、串刺しエルボー、ブレーンバスター、ミサイルキックとたたみ掛けていく。
ここで両者はエルボー合戦。競り勝ったジェイはブレーンバスターを狙うが、これはフィンレーが丸め込む。カウント2で返したジェイは、すかさずロープに飛ぶも、フィンレーはカウンターのエルボー。さらにジェイをコーナーに振ると、串刺し攻撃の要領で、一回転しながら背中をぶち当てる。そしてカミカゼを敢行。ここを勝機と見たフィンレーは、リング中央で逆エビ固めを仕掛けるが、なんとかジェイはロープエスケープ。
ならばとフィンレーはバックを取るが、ジェイはディフェンス。そしてジェイはエルボーを連発。さらにフィンレーのバックドロップを取って後方回転固め、これを跳ね返されると、ジェイは間髪いれずに逆エビ固め。さらに逆エビ固めに持ち込むと、フィンレーはたまらずギブアップ。ジェイが勝利を収めた。
ホワイト「デビッド・フィンレー、アリガトゴザイマシタ。厳しい試合だった。少しの差で勝てたようなもんだ。今日は自分の方が少しだけ上回ってた。最後はこれで絶対に決めてやるという気持ちが上回った。ニュージャパンのリングでは、一つの勝利が大切だ。大きな意味を持つ。デビッド・フィンレーは、リングを下りれば大切な仲間だ。リング内でもベストパートナーだけど、闘うとなったら話は違う。これからは違う道を、違うスタイルで歩むことになるかもしれない。今夜は俺が勝った。次はどうなるかわからないけど、次も同じ結果になるように。フィンレーと俺は、ニュージャパンのヤングライオンとしてやってきた。それはとてもうれしいことだし、名誉なことだ。しかし、それで満足してるわけじゃない。まだまだ将来の姿を見据えて、追い求めていく。アリガトゴザイマシタ」
フィンレー「ジェイとは反対コーナーに立って向かい合う存在だ。お互いそう思っているはず。そして、リング上で顔を見れば倒してやろうと思うし、かなわないと思わせようとする。リングを下りれば一緒に飲むこともあるし、助け合うこともある。友達であり、パートナーだ。だけど、リングの中に入れば、競い合う存在。今日の試合もあと一歩だった。彼との差はほんの少し。本当にほんの少しだ。だから勝つこともあれば、負けることもある。必ず次はジェイを倒す。彼がどんなに先を走ろうとも、必ず追いついて、追い越してやる。どれだけのものを自分が身につければ、彼が追い越せないほどの差をつけられるのかは、まだわからない。しかし、必ずやそれを見つけ出して、身につける。その時までジェイとの競争は続く」