IWGPタッグ王座3WAYマッチとして、王者組のウォーマシン(レイモンド・ロウ&ハンソン)、ゲリラズ・オブ・デスティニー(タマ・トンガ&タンガ・ロア)、KES(ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.)が三つ巴の決戦。新日本のタッグの頂点に立つのはどの外国人タッグか?
試合前からKESは胸を叩き合って気合を入れる。開始のゴング、リング上ではタマとアーチャーが対峙。タマはToo SWEETポーズを出すが、アーチャーはおかまいなしでラリアット。かわしたタマはすばやくハンソンにタッチし、場外へエスケープ。高みの見物を決め込むことに。
アーチャーとハンソンはショルダータックルで3度に渡って激突。ハンソンが4度目を狙って走ったところを、アーチャーは背後から奇襲。しかし、ハンソンはフライングショルダーを炸裂。そして、ロウが入り、ハンソンをボディスラムで抱え上げると、アーチャーに叩きつける。ここでスミスが飛び出してロウ、アーチャーがハンソンに同時にボディスラム。
続いてGODがリングインし、KESに襲いかかる。串刺し攻撃を交互に見舞うが、KESはタマを捕らえると合体のラリアット。そこから場外戦に突入。スミスはロアを鉄柵に叩きつけ、アーチャーはロウを鉄柱に激突させる。三つ巴の場外戦から、アーチャーがハンソンをリングに戻す。
KESはハンソンにトレイン攻撃を狙うが、ハンソンは逆に交互に串刺しラリアットを連発。しかし、KESは切り抜けると、スミスのミドルキック&アーチャーの足へのラリアットをハンソンに同時発射。
ここからスミスはハンソンの腰にエルボードロップ。さらにキックを胸板に叩き込み、逆エビ固めに捕らえる。ロウがカットするも、これはアーチャーが排除。すると、GODがリングインするが、KESは場外に投棄。
スミスはハンソンにギロチンドロップを叩き込んでからスリーパー。そして、ヒザを叩き込んでスパインバスター。次はアーチャーが強烈なショルダータックルでハンソンを吹き飛ばす。ハンソンも打撃で応戦するが、スミスが乱入。しかし、ハンソンはハンドスプリングエルボー。さらにアーチャーにはヒッププレスを叩き込み、ようやくロウにスイッチ。
ロウはロアにエクスプロイダー。だが、ロアもすぐに立ち上がりエクスプロイダー。すると、ロウは変形の裏投げでロアを叩きつけ、さらにタマにはニーアタック。そして、ロアには首を引っ掛けての腰投げからニーアタック。
ウォーマシンはロアに合体のフライングラリアットを狙うが、タマが救出に入り、ハンソンが飛んできたところをカウンターのガンスタン。ロアはロウをオリンピックスラムで叩きつける。
タマはアーチャーにネックブリーカー。ここでロウがヘッドバットでGODに応戦。しかし、GODは変形のマジックキラーのようにロウを叩きつけると、さらに変形の合体フェイスバスター。だが、これはスミスがカット。
すると、タマがスミスにガンスタンを仕掛けるが、こらえたスミスはリバースDDT。ロアはスミスに襲いかかるが、うしろからアーチャーが登場し、KESは一気にキラーボム。KESはロウにもキラーボムを狙うが、ロウはうまく切り抜ける。すると、ハンソンがKESにトップコーナーからトペ・コンヒーロ。返す刀で、場外のタマにはトペ・スイシーダ。
リング上、ウォーマシンはロアにフォールアウトを炸裂。ウォーマシンが混戦を制し、王座防衛に成功した。
ロウ「俺たちは言ったろ? 俺たちは言ったぞ? 俺たちは言ったハズだ! でも、誰も俺たちの言うことを聞かなかった。G.O.DやK.E.Sなんてまったく相手にならないんだよ。ウォーマシンは最強のギャングであり、最高のチームなんだ。BULLET CLUB、スズキグンよ、おまえたちに覚悟はあるのか? 俺たちの肩からIWGPタッグベルトをひっぺがしてみろ!俺たちウォーマシンはジャパンを愛してる。そして俺たちはニュージャパン・プロレスリングを愛してる。そして、俺たちは……栄光を追い求める! 俺たちは生きている! そして、いまこの場所で息をしているんだ! いったい誰が俺たちを倒せるって言うんだ!」
ハンソン「2連勝! 両国のことを考えたら、俺たちはすでに2連勝しているんだよ。これ以上、まだやるのか? いいぜ? スズキグン、BULLET CLUB! おまえたちはわかっていない! ウォーマシンが世界を征服するってことをな!」
タマ「チクショー。フフフ。まあ、いいさ。問題ないよ」
タンガ「K.E.S、そしてウォーマシン……、今日の結果は、俺たちの計画の一つにすぎない。そうだろ? だって今日は3ラウンドのうちの1つにすぎないんだ。全部で3ラウンドの勝負だよ?」
タマ「戦略なんだ、戦略なんだ、ゴリラズの戦略なんだよ……(ささやくように)」
タンガ「いいか? 俺たちがベルトをアッサリ獲ったら、つまらないだろ? ファンを喜ばせようとしているだけさ。みんなハッピーになったかい?」
タマ「ヘイ。みんなハッピーになったのか? みんな、ニュージャパンのPPVを楽しんでくれたかい? しかし、それにしても、アイツらはスキルもクソもない。マジでゴミだろ? しかも古いんだよ。アイツらのプロレスは力任せで80年代のクラシックスタイルだ。(両手を上げて)『ウォォオオ~~! ウォーマシーーン!』ってこんな感じだろ?(苦笑)。あんなプロレス、ただのクズだし、マジでオールドスクールだ。その点、俺たちを見てみろよ? 俺たちのプロレスは、まるでスペースロック、これぞフューチャースタイルだよ! レベルが全然違うんだ。一緒にするんじゃねえ。……ああ、なんか疲れたなあ。とにかく、まだ2ラウンドある。ヒロシマ、コウベを楽しみにしていろよ? ウフフフ! (ブルース・リー風に)アチョーアチョー!」