NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2016

日時: 2016年1月24日(日) 17:30開場　18:30開始
会場: 東京・後楽園ホール
観衆: 1,599人（超満員札止め）

第3試合 30分1本勝負
LUCHA DE MAESTROS

獣神サンダー・ライガー
ヴィールス

境界線

レフェリー｜タイガー服部

MATCH REPORT

　日本が誇る“ワールドレジェンド”ライガーと、メキシコが誇る“ペケーニョ・マエストロ（小さな先生）”ヴィールスが一騎打ちで激突。

　序盤、ライガーがインディアンデスロックの複合技を繰り出すも、ヴィールスがその体勢のままライガーの脚を取ってマフラーホールド。
　その後、ライガーがリバースインディアンデスロックから両腕を取り、横へ反転してヴィールスの両肩をマットへつける。
　これをヴィールスが返し、レッグロックからSTFへ移行。だが、ライガーが変型カンパーナで巻き返す。すると、ヴィールスが変型ストラングルホールドで反撃し、ロメロスペシャルが極まる前にロープへ逃げる。
　スタンディングとなり、ヴィールスが掌底を先読みして余裕の笑みを浮かべる。するとライガーは、河津落としでヴィールスを叩きつけ、グラウンドでジャベを極める。だが、ヴィールスが切り返して同じ技をお返し。
　その後、ライガーがコブラツイストから変型卍固めに移行するが、ヴィールスが後ろ向きに倒れて振りほどく。そこからヴィールスが脚を取りに行くも、ライガーが切り返して首固めで丸め込む。
　これをヴィールスが跳ね返してモトヴィールスを狙うが、ライガーが回避し、カンパーナで勝利を収めた。

COMMENT

ライガー「“マエストロ”と言われるだけあって、やっぱレスリングの幅も広い。まぁルチャはね、飛び技だけじゃなくて、あぁいうジャベといわれる関節技、奥深いものがあるし。ヘタすると、飛び技どうのこうよりも、一番奥が深いのかもしれない。まぁそん中で、彼と渡り合えて勝利を。もう一瞬だよね、どうのこうのじゃないんだ。もう気持ちでは逃げれないから。そういう意味で、お客さんがどう今日のルチャをとらえたかわからないけど、マエストロと言われるヴィールスから、ギブアップ勝ちができたことは、凄くボクのレスリング人生の中で価値ある1勝だと思います」
——ファンの間では、マエストロ対決という目線で試合をご覧になっていたと思いますが？
ライガー「そうですか？そうやって見ていただくと、凄く嬉しいし、その期待に応えることができたかわからないけど、ボクはやってて凄くエンジョイできた。いやぁ、奥深いわ。もう1回、ベテランって言われても、やっぱり向上心を常に持っていたいので、またメキシコにちょっと遠征にいきたいなって。とにかくこのFANTASTICA MANIAを通してね、この歳でまた修行かよって（笑）」
——最終章ではないんですか？
ライガー「やっぱりね、最終章は最終章で、そんな遠からずとは思うんですけども、それまでは精一杯自分の吸収できることは吸収したいんで、メキシコ遠征？メキシコ修行かな？試合はなしで、ジムに毎日通って、あぁいうジャベをもっともっと極めたいと思います。まぁ何回も言いますけど、このFANTASTICA MANIAは派手な空中殺法が主体となりますけど、あぁいうジャベという関節技はもっともっと奥深い。今日ボクが彼とやったジャベの攻防なんて、ほんとに広大な宇宙の中の地球ぐらいだもん。まだまだジャベは奥深い。日本の皆さんにも、もっとジャベを知ってもらいたいなと思いました。以上です。修行いくかぁ、ハハハ」

ヴィールス「すごく残念だけど、満足してる。夢だったライガーと闘えた。しかも最終戦という舞台で。30年のキャリアだったけど、負けてしまった。俺も、これからも毎日練習して、“ペケーニョ・マエストロ”という名前に恥じないように、これからもルチャ人生を続けたいと思う」