『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2016』最終戦の後楽園ホール大会。テレ朝チャンネルによる生中継が行われ、大会開始前に放送席が紹介された。
そこから始まった第1試合は、2月からCMLLに遠征する小松&田中が、壮行試合・最終戦でアレナ・コリセオタッグ王者組マヤ&パンテルと対戦。
マヤ対田中で試合が始まり、マヤがヘッドシザースホイップで田中を場外に落とす。そこからパンテル対小松となり、小松がフライングフォーアーム。さらに、小松&田中がトレイン攻撃を仕掛けるも、パンテルが脱出し、マヤが小松にローリングソバット。
だが、小松&田中がヘッドシザースホイップでマヤ&パンテルを場外に落とし、2人同時のプランチャで押し潰す。しかし、リングに戻ったマヤ&パンテルが2人同時の風車式バックブリーカーで巻き返し、パンテルが田中にショルダースルー。そして、マヤが田中に変型ショルダーブリーカー、小松にコウモリ吊り。
さらにマヤは、田中のエルボーを小松に誤爆させ、田中に顔面パンチ連射、チョップ、ドロップキック。これで田中を場外に落とし、トペスイシーダを食らわせた。
小松対パンテルの場面。パンテルが追走式串刺しラリアットを浴びせ、三角飛びミサイルキックで顔面を打ち抜く。すると、小松は得意のファルコンアローで反撃するが、パンテルが脇固めで捕獲し、一気にギブアップを奪った。
NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2016
- 日時
- 2016年1月24日(日) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 1,599人(超満員札止め)
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第1試合 20分1本勝負
小松洋平&田中翔 壮行試合VI-
テ・パンテル
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田中 翔
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ゲレーロ・マヤ・ジュニア
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小松 洋平
レフェリー|佐藤健太 -
MATCH REPORT
COMMENT
マヤ・ジュニア「このシリーズ本当に勉強になりました。このベルトは唯一メキシコのモノだったが、これが本当に世界的なモノになればいいと思う」
——小松選手、田中選手がメキシコに遠征にいきますが、ベルトに挑戦するチャンスはありますか?
パンテル「彼らはまだ若いし、これからなんだけど、元々新日本プロレスで練習を積んできた選手なので、メキシコで新たにメキシコのプロレスを学んでもらうことによって、このベルトに挑戦することも可能だと思う。挑戦、待ってます」
——今日、2人の物語の何章目かが終わって、新しい章に入っていくと思いますが?
小松「僕らの関係は、THE 虎舞竜の『ロード』のように第何十章まで続くと思います。その第一章が終わったのかな。」
田中「ようやくね」
小松「とりあえず、一段落しましたよ」
——今回、壮行試合がおそらく初めてシリーズで行われて、会社の期待も大きいかと思います。結果としては残念でしたが、その分借りができたのかなと、楽しみにしています。
小松「そうですね。経験値は自分の中に取り込めたので、あとは、これをいかに活かすか。材料は手に入れたので。ルチャの感覚、リズム感、そういうものを、このシリーズを通して頭の中に入れたので、あとは、メキシコで場数を踏んで、調整するだけじゃないですかね。向こうは実験の場ですからね。色々試してきます」
田中「ようやくこれで、下積み、まだ海外遠征はあるけれど、終えたので。次、メキシコで、新しいリングネームも決まっているので、そのリングネームに恥じないように、そして、日本人の誇りも忘れないように、海外で闘ってこようと思います。海外で何をするか、というよりも、新日本に帰ってきて何ができるか。そのための海外遠征だから、しっかり、海外武者修行として、修行に励んできたいと思います」
——「これからスターになる」とリング上で約束した以上は、もちろんスターになりますか?
小松「今は輝き出してるんですけど、材料はすごく良いんですけど、向こうでブラッシュアップしてこないと、磨いて磨いてより輝きを放ちますよ。帰ってくる頃には」
——ラストマッチで、ファンの大きな声援を聞いてどうでしたか?
小松「リングに上がるまで、お客さんを見渡した時に、この光景をすごくありがたいなと感じて、声援も多くて、ジーンときました。試合には集中してたんですけど、一歩及ばなかった感じですね」
田中「黒パンで試合するのも最後だったので、『悔い残らないように』『悔い残らないように』って考えすぎて、上手くいかなかったところもあるかもしれないです。でも、やりきりました。悔いはないです。次に何をするか、先に先に考えていこうと思います」
——2人で苦労も乗り越えてきたかと思いますが、小松選手にとって田中選手とは、田中選手にとって小松選手とは、どんな存在でしたか?
小松「座持ちのする存在というか、田中が入ることで、その場がなごんだりするので、僕としてはすごく助かってますね。助かってるよ」
田中「ありがとうございます。こちらこそ。今の自分があるのも、小松さんがいてくれたからだと、すごく思うので、これからも2人、良いライバル、良いパートナーとして、どんどん闘っていきたいです」
——小松選手、田中選手の上下関係は、しばらくは変わりそうにないですか?
小松「おそらく、このスタイルが、ウケたってことでしょうね」
田中「そうなんですかね」
小松「このセット販売の仕方が間違ってなかった」
田中「それならいいですけど」
——どちらが、男前ですか?(記者陣笑い)
小松「田中くんは目鼻立ちもハッキリしてて、ジャニーズ顔なんですよね。パッと見たら、みんな『田中くん』って言うんですけど、長い目で見てると、『違う、田中じゃなかった。小松だった』ってなるんですよね」
——どういうことですか?(記者陣笑い)
小松「僕にハマったら、結構抜け出せない子が多いんで。中毒性がありますよ」
——女性限定ですか?
小松「もちろんです」
田中「自分は、女性だけじゃなく、広く対象にしてるんで」
小松「浅く広く」
田中「浅く広く」
小松「……こういうコメントも、今日で終わりですかね」
——(記者陣笑い)
田中「最後ですよ。言いたいこと言っておかないと」
——メキシコへ出発するまで、数日あると思いますが、ラストマッチを終えて、どういう風に過ごしますか?
小松「あとは、実際僕らは、出発の日まで全部埋まってるんですよ。だから、空いた2、3時間で全部荷物をまとめないといけないんで。あと全部、仕事なんですよ」
——もうスターの片鱗が出てますね。
小松「もう、溢れ出ちゃって、止まらないですよ」
田中「普段、身体に気を遣って、あんまり美味しいものを食べてなかったので、日本の美味しいものを食べ納めしておこうと思ったんですけど、その時間もなさそうです。そのままメキシコに行っちゃいます」
小松「この間、実家に帰った時に、お母さんの手料理が美味しくなかった、って言ってるようなもんだよ」
田中「いやいや……ちゃんと食べましたよ。ヘルシーな」
小松「『美味しいもの食べてない』って言うからねぇ」
田中「試合終わってから。ドームの後は食べましたよ」
小松「まぁ、メキシコに行っちゃえば行っちゃったで、何かひらめくものはあると思うので。基本的に、僕らの、新日本で培ったベースは変えないです。プラスアルファ、何か吸収できれば」
——頑張ってください。
小松「損はさせないんで」
——2人ともすごくレベルは高いですよ。
小松「ありがとうございます。否定はしないことにします。謙遜こそ、最も悪質な自惚れ」
田中「自分、めっちゃ謙遜しちゃうんです」
小松「それこそ、悪なんだよ」
田中「……そんなことないです」
小松「モテるでしょ?」
田中「そんなことないです。全然モテないです(笑)」
小松「……対照的なんで。これからも、温かく見守って頂けたらと思います」
田中「よろしくお願いします。本当にありがとうございました」
小松「ありがとうございました」
——行ってらっしゃい!
小松&田中「行ってきます!」