「皆さん、新年あけましておめでとうございます。昨日の東京ドーム大会、試合内容、ほんとに素晴らしい内容でした。それ以外の部分も含めて、大変素晴らしい大会になりました。いま一度、感謝の気持ちを述べさせていただきます。ありがとうございました。さて2016年の新日本プロレスですが、昨年にも増して盛り上げるために、いろいろ新しいことに取り組んでいきたいというふうに思っております。すでに発表していることもありますが、あまりにも数が多いので、今日は二つだけピックアップしてご紹介したいと思います。まずは新日本プロレスに大型新人が2人、入団しました。先日の『大プロレス祭り』で紹介してるんですが、改めてもう1回、紹介したいと思います」と、岡倫之と北村克哉を呼び込んだ。
まずは木谷オーナーが「新日本プロレスに有望な新人2人、入りました。詳しい経歴はHP等で見ていただければわかりますけど、2人ともレスリングの全日本チャンピオンに輝いてます」と紹介。そして、リングに上がった岡、北村がそれぞれ自己紹介した後、木谷オーナーは「時間もないので手短に。どんなプロレスラーになりたいですか?」と質問。それに対して、岡は「誰よりも強い、最強のプロレスラーになりたいです」、北村は「私はブロック・レスナーのような選手になりたいです」と答えた。
ここで木谷オーナーが「言ってるだけじゃ説得力がないんで、シャツを脱いで・・・」と北村に上半身裸になるよう命じる。Tシャツを脱ぎ捨てて筋肉隆々の上半身を露にした瞬間、場内からはどよめきが起こった。
その歓声を聞いて、岡も上着を脱いでアニメのデザインのTシャツ姿に。筋肉ポーズを取るが木谷オーナーは「君はいいよ」と苦笑い。そのTシャツを見て、「岡、お前、最強を目指すんじゃなかったのか? いきなりアニオタじゃないの?」と突っ込むと、岡は「でも、アニオタと強さは関係ないと、これまでも十分、示してきたつもりです。これからも強いアニオタを目指します」と返した。
木谷オーナーは「岡は巷では“世界最強のラブライバー”と呼ばれてます」と説明し、「一時、“世界最強のオタク”を名乗ってたけど、僕が『ダメ』って(言った)。ジョシュ(・バーネット)がいるから。まあ、世界最強のオタク目指して頑張ってほしいなと」と岡を激励すれば、北村には「まあ、北村はこの体を見てもらえれば、何も言わなくてもいいんじゃないの」と苦笑。
続いて木谷オーナーは、「練習して、早くリング上で試合を見るのが僕の楽しみです。ということで、2人、これから頑張って練習して、1日も早く(リングに)立てることを楽しみに。頑張って下さい」と改めて激励。それに岡が「頑張ります。応援よろしくお願いします」と応えて、新人2人はリングを下りた。
2人が引き揚げると、木谷オーナーは「もう3年、4年前からずっと『ブシロードクラブ』というのを作りまして、このような有望選手を発掘してまいりました。ようやくその結果が出せたかなと。じゃあ、何でこんなゴッツイ、アマチュアでも実績のある選手を入れるか? 新日本プロレスがこれからますます発展していくというのももちろんありますが、僕の一番の気持ちは、ここだけの話にしておいて下さい。世間からナメられたくないからです。ということで2人、これからの活躍を楽しみにしておいて下さい」とコメントを残した。
さらに木谷オーナーは「それからもう一つ、実はある会社と提携することになりました。皆さんご存知の会社だと思います。『アミューズ』という会社と、新日本プロレスは提携することになりました」と告げ、株式会社アミューズの相馬信之常務取締役を呼び込んだ。
そして、リングに上がった相馬氏が次のように挨拶。
「あけましておめでとうございます。ご紹介に預かりました『アミューズ』の相馬です。ご縁がありまして、新日本プロレスさんと業務提携することになりました。私ども、ミュージシャンや役者のマネジメントを中心にエンターテインメント事業を展開している会社です。新日本プロレスの選手の力強さや身体能力の高さ、キャラクターやパフォーマンス能力、そのすべてをこれからたくさんの皆さんに伝えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします」
そして最後に「皆さんと同じように、僕個人も新日本プロレス大好きです。よろしくお願いします」と付け加えて、超満員の観客から拍手を浴びた。
すると木谷オーナーが、「昨日も僕と一緒にドーム大会を見ていただきまして、最後まで熱狂していただきました。ちょっとイメージが沸かない人いるかと思います。詳しくはまた、HPや雑誌等でお話したいと思いますが、一言で言います。日本のロック(ドウェイン・ジョンソン)を作るためです。日本のプロレスラーから世界的に有名な映画俳優を出すためです。そのための提携です。期待して下さい」と説明。
そして、「主だったものはこの二つですが、ほかにもいろいろ今年は仕掛けていきますので、なにとぞ応援よろしくお願いいたします」と伝え、「最後にまとめて言いますと、2016年、新日本プロレスは、美しく、強く、かっこよく、攻めていきたいと思います」というスローガンを掲げた。
■バックステージでのコメント
——相馬さんは新日本プロレスをどうご覧になられてますか?
木谷オーナー「これまで台湾で(興行を)毎年やってますけど、そのへんもいっしょにやっていただく。昨日もTwitterで確認された方もたくさんいらっしゃると思いますけど、『WRESTLE KINGDOM 10』のハッシュタグが、アメリカだけじゃんなく、ドイツでもイギリスでも上がってたんです。向こうが夜だからというのもあるんですけど、プロレスってアニメと並ぶか、もしかしたら一番のグローバルコンテンツになる可能性がある。まだまだそこのところが開発されてないかなと」