さらにギャローズが両肩に抱え上げた本間に対し、アンダーソンがフロントキック。そして、アンダーソンは旋回式ガンスタンを見舞うが、本間はカウント3ギリギリでキックアウト。ここでアンダーソン組はとどめとばかりにマジックキラーの体勢に入るが、真壁が間一髪でカット。そして、真壁はギャローズをラリアットで場外に叩き落とす。
WRESTLE KINGDOM 10 in 東京ドーム
- 日時
- 2016年1月4日(月) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 東京・東京ドーム
- 観衆
- 25,204人
-
第5試合 60分1本勝負
IWGPタッグ選手権試合- (第68代チャンピオンチーム)
- (チャレンジャーチーム/WORLD TAG LEAGUE 2015優勝チーム)
※真壁&本間が新王者組となるレフェリー|マーティ浅見
MATCH REPORT
さらにギャローズが両肩に抱え上げた本間に対し、アンダーソンがフロントキック。そして、アンダーソンは旋回式ガンスタンを見舞うが、本間はカウント3ギリギリでキックアウト。ここでアンダーソン組はとどめとばかりにマジックキラーの体勢に入るが、真壁が間一髪でカット。そして、真壁はギャローズをラリアットで場外に叩き落とす。
COMMENT
——真壁選手にとっては、本間選手とG.B.Hとして獲るベルトは初めてだと思いますが?
真壁「まぁな。俺が一人になって、本間がついてきて、『コイツ、どうしよもねぇヤローだな』と思ったけど、俺についてきて、コイツに助けられたこともいくつもある。そう思ったらよ、やっぱ『コイツの男を咲かせてやりてぇな』と思うじゃん。だから『WORLD TAG LEAGUE』もそう。これはヤツが自力で獲ったしな。俺のナイスフォローもあったぜ。も1回だけ言うよ。俺のナイスフォローもあったぜ。だけど、ヤツは自力で獲ったんだよ。そう思ったらよ、今日の年頭1年かけて一番でけぇ大会だよ、東京ドーム。いったら、チャンピオンベルト獲らなきゃよ、話まとまりがつかねぇだろ。そういうことを考えて闘ったけど、いいんじゃねぇの」
——真壁選手から見て、本間選手のなにが一番変わりましたか?
真壁「試合に対しての『自分がのし上がりてぇ』っていう気持ちだよな。その気持ちがなかったら、上にはあがれねぇんだ、絶対。この世界、競争社会だろ?競争社会なんだから、いくらでもさ、飽きるほど練習して、飽きるほどプロレスのこと考えて。そんな毎日を過ごしてみろよ。そしたらよ、コイツ一番下だぜ。もうさ、B.G.H、旧G.B.H入った時なんかさ、もうなんの役にも立たねぇヤツだよ。それがコイツ、努力に努力を重ねて、ここまできたんだぜ。だから言ってんだろ、お前『努力は嘘つかねぇ』って。練習は嘘をつかねぇんだよ。その通りだろ?IWGPのこの王座ってよ、誰もが獲れるようなもんじゃねぇんだぞ、お前。わかるだろ?誰もがプロレスラーになって、獲れるような代物じゃねぇんだよ。その中で磨かれて、磨かれて、苦しい思いして、やっと獲れるもんなんだよ。それを今日獲ったろ。『WORLD TAG LEAGUE』、そしてIWGPのヘビーのタッグ、もう言うことねぇだろ。これ巻いてれば、プロレスラーとして、もう一つ花咲いただろ?現実のものにもなっただろ?もう他のヤツに真似できることができねぇからな、これ。言っとくけど、ぜってぇ真似なんかできねぇぞ。俺は当初、まだ旧G.B.Hの時なんか、本間がショボイ試合してたら、ボッコボコにぶっ飛ばしてたからな。これは放送できるかどうかわからねぇ。だけど、コイツは辞めねぇで、歯食いしばってさ、自分の努力に努力を重ねて、ここまでのし上がってきたんだよ。これは本物だろ。いやぁ、でもなんにしろ念頭にこうやって、一つ勲章が獲れて良かったと思うよな」
——今日は本間選手のサポートもたくさんありました。真壁選手から本間選手にあえて一言だけ声をかけるとしたら、どんな言葉になりますか?
真壁「なんだろうなぁ、一つは『よく頑張った』っていうことだよ。これだよな。この一言につきると思うぜ。さっきもよ、試合始まる前、『もしベルト獲れたら、どうするお前?』って話してたらさ、『こんなチャンスをボクに与えてくれてる、この会社ももちろんそうだし、観客の皆さんには感謝しかない』って言ってんだよ、コイツ。わかる?その気持ちを動かすのは、ヤツのファイトだけなんだよ。俺がゴリ押ししてさ、『チャンピオンシップ組めよ』って言ったって、組むわけねぇんだ。本間の努力が実ったからこそ、『会社がよしわかった。いこう』って組むわけだろ?『WORLD TAG LEAGUE』だってそうだよ。『獲れたろ?文句ねぇだろ?』っていうことだよな。あともう一つ言えることはよ、こうやって初めて新しくベルト獲って、こっからがまた新しい闘いだ。これが本間のいわゆる一つのここまでの闘いだったと思うんだよな。あとは、こっからベルトをいかにインパクトのあるモノに。だから、俺言ってるけどよ、『長期政権なんか、クソくらえだ』と思ってんだ。長期政権なんて、誰が期待してる?そんなもんどうでもいいんだよ。その試合で、ものすげぇインパクト見せて、ものすげぇ衝撃で観客に痺れるもん見せたら、言うことねぇだろ。俺と本間のタッグチームは、そういうチームだからよ。今日は刺激的だったろ?俺が言いてぇことは、それだけだよ」
——本間選手、やりましたね。
本間「小さい頃から夢だったIWGP、そして東京ドームで獲れたってことが、凄く嬉しいです。もう夢のような話で。でもやっぱり挫折もあり、ここまで来れたのは、ほんとに真壁さんのおかげですし、ほんと真壁さんと獲れて、最高に嬉しいです。今の俺があるのは、ほんとに真壁さんのおかげだと思ってるんで」
——真壁選手の話にもありましたが、悔しかったこともたくさんあったかと思います。今どんな気持ちがこみ上げてきますか?
本間「もうほんとに試合は楽しかったんですけど、ほんと俺自身が弱くて、もう苦しいことしかなかったんで、もうほんと俺の力なんて0,0001%もないんですけど、少しでも力になれたら嬉しいですし。チャンピオンとして、恥ずかしくないような試合をしたいですし、少しでも、少しずつでも、このベルトと一緒に強くなっていければなと思ってます」
——山形のお母さんが、「IWGP、その冠の付いたベルトを獲ることが母親の夢だ」という風に、かつておっしゃってましたが、いい報告ができますね。
本間「そうですね。さっそく実家にベルトを持って、うちの母親に巻いてあげたいと思います」
——数多くのメディアが注目する中で、どういう防衛ロードを刻んでいきたいか、どういうアピールをしていきたいですか?
真壁「もうさっき言った通りだよ。防衛ロード?そんなもんよ、正直俺たちの実力ももちろんそう、俺たちだって人一倍練習するからな。体つくってるしよ、負けねぇよ。力ではぜってぇ負けねぇ。技でも負けねぇ。ただやっぱりよ、勝負は時の運だしよ。今日見たろ?俺の古傷、平気でアイツら殴ってくんだぞ。まだ痺れてんだぞ、お前。大体よ、人のアゴ狙うか?折れてるのによ。わかるか、お前。日本人がそんなことやったら、控室でボコボコにされるのは、わかってんだろ。だからアイツら、ビビっちゃってなんもやんねぇけど、外人関係ねぇからな。だからそう思うとよ、試合ってのはわかんねぇんだ。アレもう1発2発大きいの喰らったら、俺たぶんアゴ砕けてるからな。試合なんかできねぇだろ。やっぱそういうのはわかんねぇんだ。だけど、俺さっきも言った通り、本間と組んで、長期政権なんかクソくらえだ。できれば最高だよな。ただよ、俺と本間が組んで、他のヤツらと違うこと、なんだかわかんだろ?インパクトが違うんだよ。試合のインパクトが違うんだよ。こんだけ俺たちメディア出てんだろ。メディア出ていようが、出ていなかろうがすげぇよ、確かに。ただメディアに出てたらよ、超有名人だろ。道端歩いたって、みんな声かけんだろ。ぶっ飛ばすけど、俺はな。そんな話はどうでもいいんだ。だけどそれくらいよ、プロレスを押し上げてぇんだよ。俺と本間はさっきも言った通りよ、控室でよく話すんだ。『昔な、この東京ドーム見に来た』って。プロレスを見たくてよ。その夢を見てたプロレスの世界に入って、ベルトを巻く立場になったんだ、俺たち。そこまで努力したからな。だけど、そのインパクト、今見てるガキどもによ、見せてぇんだ。そのインパクト、凄さ、『プロレスラーって凄いね』って、それを見せてぇんだよ。だからよ、長期政権なんて、どうでもいいんだ。その1試合、1試合、全力を出してよ、ボコボコにしてやるよ。そしたらよ、おのずとベルトついてくるんだろ。そんだけだ」
——本間選手、どんなチャンピオンでありたいですか?
本間「真壁選手は、『長期政権なんてクソくらえ』って言ってますけど、俺はずっと守りたいです。最高の試合をして、ずっと守りたいです。そして、年末の最優秀タッグ狙いたいです」
真壁「オイ、笑わすのやめろよ、アゴ痛いから」
本間「もし真壁さんのアゴが砕けたら、俺が真壁さんのアゴになります」
真壁「言ってる意味が全然わかんない」
——本当におめでとうございました。代表質問は以上です。
真壁「以上か?もうちょっと引っ張れよ。なんかあんだろ?どうせあれだろ?ワールドプロレスリング使うんだろ?なんかあんだろ、お前」
——今、本間選手は笑ってますが、最初に真壁選手が話をされている時、涙をずっと流されていましたが、今まで一緒にやってきた本間選手の涙を見ていかがですか?
真壁「これはわかってんだよ。だって俺ベルト獲った時、ほんとに泣いたしな。そう思うんだよ。ただよ、初めて栄冠はそれでいいんだよ。ただよ、こっから、獲った瞬間によ、次の闘いがもう始まってんだよ。だから今はいいんだよ。『いいんじゃねぇか』って思うんだよな。ただ次からよ、ほんとにベルトホルダーとしてよ、突き進まなきゃいけねぇんだよ。その瞬間的に覚悟を決めねぇと、この新日本プロレスのクソヤローたち見たら、わかるだろ。いろんなヤツいるっしょ。平気で反則するヤツもいる、正攻法で来るヤツもいる、いろんなヤツがいる。のまれちゃよ、まずいだろ。とか言って、のまれるわけねぇけどな、俺と本間だったらな。このインパクト見てみ。このキャラクター見てみ。『誰が抜けるだ』って、ふざけんじゃねぇぞバカヤロー。俺は口悪いけどよ、俺と本間、ハートは良いからね。よろしく。以上です。他ない?長い?もうちょっと5分ぐらいいく?」
——もう取れ高十分です。
真壁「そういうことだ。じゃぁな」
※ベルトを巻いての写真撮影。
真壁「オッケー。サンキュー。あと一言だけ言っとく。本間はベルト獲れて良いと思う。このベルトに惹かれて来る女子はいないのか?俺にはないのか?本間、(控室に)引くの早ぇよ。それじゃ、あばよ」
※アンダーソン&ギャローズはノーコメント