石井が10月12日両国で真壁からシングル初勝利を収め、NEVER王座奪還に成功した直後、次期挑戦者に名乗りを挙げた本間。
　両者は今年の『G1 CLIMAX』公式戦で対戦し、そのときは本間が勝利。果たして石井が王座防衛とともに『G1』のリベンジに成功するか、それとも本間が石井に連勝し、NEVER初戴冠を成し遂げるか？
 
　入場と同時に激しいにらみ合いを展開する両者。ゴングと同時にガッチリとロックアップで組み合うと、そこからエルボー合戦へ。競り勝った石井がロープに飛ぶも、本間がショルダータックルでダウンを奪う。さらに本間は小こけしを狙うが、これは石井が回避。そして、強烈な逆水平チョップ1発で本間からダウンを奪う。さらに本間をコーナーに追いつめると、逆水平チョップとパンチを連発し、「終わりか、コノヤロー!?」と挑発。
　石井は本間を逆片エビ固めで絞めあげるが、本間は苦悶の表情を浮かべながらロープエスケープ。そして、本間も逆水平チョップで反撃し、ダウンを奪うと再び小こけしを敢行するが、これも石井に交わされてしまう。
　続いて石井がブレーンバスターの体勢に入るが、逆に本間が豪快に投げ返し、場内を沸かす。そして、本間は串刺しエルボーからフェースクラッシャー。そして小こけしに成功。続いて、シャリマティーを叩き込むと、さらに後頭部を殴っていくが、石井もヘッドバットで反撃。
　石井は本間の顔面を蹴り上げると、続いて串刺しラリアット。だが、本間も負けじとエルボーを連発。しかし、石井は強烈なエルボー1発で本間からダウンを奪い返す。そして、滞空時間の長い雪崩式ブレーンバスターを敢行し、続いてラリアットを叩きこむ。しかし、本間もエルボーで石井をひるませ、その頭部を鋭いDDTで突き刺す。
　さらに本間は石井を足蹴にしてエプロンサイドに追い出すと、走り込んでラリアット。これは石井に防がれるも、本間はこけしロケットで場外に追放し、さらにトップコーナーに上がると、大こけしをお見舞い。
　リングに戻ると、石井はエルボーで反撃。しかし、本間は張り手1発でダウンを奪うと、ロープの反動を利用して強烈なラリアット。そして、こけし落としを狙うが、石井が回避してバックドロップ。だが、本間はすぐに立ち上がると、石井の背中にこけしロケットを連発し、さらに垂直落下式ブレーンバスター。
　続くラリアットが相打ちとなると、すかさず石井はヘッドバット。ここで両者ともにリング上で大の字に。しかし、両者は四つんばい状態でヘッドバットを交換。そのまま立ち上がってもヘッドバット合戦を展開し、優勢となった石井は串刺し攻撃を狙うが、本間が回避してコーナーからこけしロケット。しかし、これを石井は頭突きで迎撃。
　勝機と見た石井はパワーボムを決めるが、本間はカウント2でキックアウト。ならばと石井はスライディング式ラリアットを見舞うが、これも本間は跳ね返す。雄叫びを上げた石井は垂直落下式ブレーンバスターを狙うも、切り返した本間はその場飛びこけしロケット。そして、小こけし、コーナー2段目からのこけしロケットに繋ぐ。
　だが、石井がカウント2で跳ね返し、相手のお株を奪うこけし落としを狙う。しかし、うまく背後に着地した本間が、こけしロケットで逆襲し、さらにもう1発こけしロケットを叩きこむ。そして、（正調）こけしを敢行するが、間一髪で石井に交わされてしまう。
　ならばと本間はロープに飛んでラリアットを叩きこみ、さらに2発目を狙うが、石井はカウンターのフライングニールキックで迎撃。そして、スライディング式ラリアットを叩きこむも、本間はフォールを許さず。さらに、ホンマクラッチで丸め込むが、石井も意地でキックアウト。
　すると石井は、延髄斬りからラリアットを叩きこむが、本間も同じ技で迎撃。そして、石井がエルボー、本間が張り手で打撃戦を展開。続いて本間がこけしロケットを仕掛けるが、これは石井が払い落すように、後頭部にラリアット。そして正調のラリアットを叩きこんでフォールの体勢に入るが、本間は死に物狂いで跳ね返す。
　だが、本間の粘りもここまで。最後は石井が垂直落下式ブレーンバスターで本間の頭部をマットに突き刺して3カウントを奪取。大熱戦を制して、NEVER王座初防衛に成功した。

石井「本間の一勝、言った通りだろ。まぁアイツが自分自身でよ、『奇跡、奇跡』って言ってる時点で勝てねぇんだよ。自分に自信がねぇんだろ。そうじゃない？ハァハァ、また一つ、道を塞ぐものを蹴散らしただけ。それだけのことだろ。誰も来なかったな、今回は。ビビってんのか、俺の試合に。まぁ俺はそんなもんだな。別に今日の試合はそんなもんだ」
——これでチャンピオンとして東京ドーム大会に出ることがほぼ確定かと思いますが、ご希望の挑戦者はいますか？
石井「いないね、まだ。俺は一戦一戦しか見てないから。次、どうのこうのはまだ。ほんとは来てほしかったけどな。まぁあぁいう試合が出来ねぇんだろ」
 
本間「（※コメントスペースにたどり着くなり倒れ込んで）『よく頑張った』『お疲れさん』は、タイトルマッチになんねぇんだよ。石井、石井はやっぱり強いよ。でも俺は、また挑戦したい。期待してくれてる人が1人でもいる限り、俺はまた挑戦したい。そして、獲る。みんなのこけしで獲ってみせる。石井は強い。今回負けたけど、次、行きゃいいんだ。次、いつあるかわからないけど、それまで力蓄えて、力蓄えて、また挑戦する。今日、大阪、幸せにすることはできなかったですけど、また次回、また次回、みんなのこけしで、今度こそ幸せにしてみせます。ありがとうございました（※と言うと、ゆっくり立ち上がって控室に続く通路に消えていった）」