POWER STRUGGLE

日時: 2015年11月7日(土) 15:30開場　17:00開始
会場: 大阪・大阪府立体育会館
観衆: 5,128人（超満員）

第1試合 20分1本勝負

マスカラ・ドラダ
ジェイ・ホワイト

タイガーマスク
田中翔

獣神サンダー・ライガー
小松洋平

境界線

07分46秒　雪崩式ダブルアームスープレックス→エビ固め

レフェリー｜佐藤健太

MATCH REPORT

　成長著しいチームヤングライオンが、ライガーを中心とした本隊カルテットに挑む一戦。
　
　先発はライガー、そして気合い十分の田中。田中はロックアップで組み合うと、ライガーをコーナーに追いつめる。そして、続くショルダータックル合戦では、4発目でライガーからダウンを奪う。それでもライガーは田中の足を払って、ロメロスペシャルを狙うが、これは小松がカット。
　続いて田口とホワイトが対峙。ホワイトはロープを使った攻防から、突き上げるようなエルボーでダウンを奪い、さらにヒップアタックを連発。だが、田口もお返しのヒップアタックを炸裂。続いてタッチしたタイガーは、ホワイトにキックを叩きこむとグラウンドに持ち込んで翻弄。そして、次に登場したライガーは、ホワイトにロメロスペシャルを成功させると、そのまま変型カベルナリアで絞めあげていく。
　続いてリングインしたドラダは、ホワイトに対してロープを渡り歩いてからのミサイルキック。すると、ホワイトもドロップキックで反撃し、小松とスイッチ。小松はドラダに人工衛星ヘッドシザーズ、さらにウルトラタイガードロップをお見舞い。そして串刺しエルボーを狙うが、これを交わしたドラダは、高々とお返しのモンキーフリップ。そしてセカンドロープからムーンサルトを狙うが、これは小松がヒザで迎撃。
　リング上はフィンレーとタイガー。フィンレーは串刺しエルボーからブレーンバスター。そしてヤングライオンが4人がかりでタイガーに集中攻撃。フィンレーはとどめとばかりに、タイガーにカミカゼを見舞うが、これはカウント2で残りの3人がカットイン。ならばとタイガーはリバースダブルアームバーを仕掛けるが、フィンレーがなんとかロープエスケープ。
　劣勢を挽回したいフィンレーはロープに飛ぶも、待っていたのはタイガーのトラースキック。そして、タイガードライバーを見舞うと、ライガーたちはヤングライオン勢を場外に投棄し、空中殺法を敢行。このスキにタイガーはフィンレーに豪快な雪崩式ダブルアームスープレックスを炸裂させ、3カウントを奪取し、本隊カルテットが貫録の勝利を収めた。
　
　試合後、ライガーはマイクを持つと「タイガー、おまえのベルト、まだチャレンジャーがいないんだろ？俺が挑戦してやるよ！俺は明日からタイトルが終わるまで、オマエとは組まねえ。今日から俺が虎ハンター」と、NWA Jr.王座挑戦をアピール。
　すると、タイガーも「ライガーさん、俺はベルトを獲ったときから、次の挑戦者はあなた、獣神サンダー・ライガーだと思ってるんだ！ぜひベルトを賭けてタイトルマッチ、お願いします！」と、受けて立つ構えを見せた。

COMMENT

ライガー「今言ったように、俺が次のタイトル挑戦者。明日から俺はもう虎とはタッグを組まねぇ。俺は挑戦するんだ。そしてチャンピオンになるんだ。アイツと組んでる場合じゃない。俺が今日から“虎ハンター”だ。以上」
タイガー「まぁ今日リング上でね、ライガーさんがあのような発言をして、もう俺はリングでも言ったけど、この(NWA世界ジュニアヘビー級の)ベルトを獲った時から、俺は『次の挑戦者はライガーさんだ』とずっと思ってる。あとは会社がいつ決めてくれるか、そう思ってるし。まだ発表もされてないけども、いつ誰とやるかもわからない。だけど、このベルトの防衛期限もあるし、ライガーさんがあれだけ言ってんだ。俺はもう臨むところだ。あれだけ強い前チャンピオンのライガーさん、是非胸を貸してもらいたいし。大きく言えば、俺はチャンピオンであって、『胸を貸す』それぐらいの気持ちを持ってやってますんで。まぁライガーさんがリング上で言ったように、次のシリーズからは組まない。虎ハンターだと。俺とライガーさんには因縁なんかなにもないです。あるのはこのベルトだけ。このベルトを巡っての争いだけだ。別になんの遺恨もない。ただ、このベルトは絶対ライガーさんには渡さない。以上です」
※田口、ドラダはノーコメント

小松「惜しかったっていうか。何回もやって、最近、この4人、僕ら“チーム・ドージョー”でタッグ組む機会が多くなって。ビッグマッチ続けて。会社も僕らに期待してるんじゃないかなって。いつかこのメンバーで引っ張っていかなきゃいけない。メインに行かなきゃいけない。そういうプレッシャーをものすごく感じますね。そこに打ち勝っていかないと上には行けないんで、どんどんどんどん着実に成長していきますよ。僕らだったら絶対、行けるんで」
田中「今、小松も言ったけど、“チーム・ドージョー”、俺たち黒パンの生え抜き、意地がありますから。今日のジュニアタッグトーナメント、スペシャル8人タッグマッチ、そして決勝、凄ぇメンバーだ。凄ぇメンバーだけど、生え抜きが1人もいない。新日本の生え抜きが1人もいない……」
※フィンレー、ジェイはノーコメント