阿部リングアナの流暢な中国語でスタートした台湾大会。カード発表時、とくに大きな歓声が上がったのが獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク、天山広吉&小島聡、そしてメインイベントのカードだった。
場内が再度、暗転し「The SCORE」が鳴り響くと会場からは期待感に満ちた、大きな手拍子と歓声が沸き上がった。
台湾大会のオープニングマッチは現地でも高い人気を誇る、獣神サンダー・ライガー&タイガーマスクの“レジェンド”タッグと、小松洋平&田中翔のヤングライオンタッグが対戦。
ライガー選手の入場テーマが鳴り響くと、ファンは熱狂&大きな手拍子で反応、これにノリノリで答えるライガー&タイガー。まず、「ライガー」コールに押されるかたちでライガー、そして田中が先発。
序盤からライガーのグラウンドの一挙手一投足に歓声が上がる館内。タイガーもフェイントを駆使した軽快な動き、強烈なキックで場内を沸かせていく。
ライガーがいきなりスライディングキックを見せれば、小松もドロップキック一閃。しかしライガーは代わった田中を掌底で蹴散らし絶好調。続くタイガーもダブルアームスープレックス、ここにライガーがロメロスペシャルを決めると、会場からはどよめきが起こった。
ライガー&タイガーは、じっくり田中をいたぶっていくが、田中もドロップキックで反撃。代わった小松もカウンターバックエルボー、ハーフハッチを披露、さらに逆エビ固めでタイガーを絞り上げる。
タイガーと田中の場面、田中は串刺しエルボー、そして逆エビ固めを決めるが、これはライガーがカット。
終盤、リング上は両チームの攻撃が激しく交錯。田中がタイガーへの攻撃を狙ったところを、横からライガーのカウンター掌底が爆発、さらにエプロンからのトペコンヒーロで田中を排除していく。
ここを勝機と見たタイガーマスクは小松に雪崩式ダブルアームスープレックス、最後はタイガードライバーで小松を沈めた。
試合後のライガー&タイガーはハイタッチでリングサイドを一周して、ファンに感謝をアピール。台湾オープニングマッチを見事に勝利で飾っている。
ライガー「いつも言うことだけどタイガーマスクと組んでなんの心配がいるんだ!? 俺は今日ノビノビやらせてもらったよ。タイガーの怖さ、台湾のファンもわかっただろうし。俺も見てて怖かったし。チャンピオンになってタイガーマスクっていう一回りも二回りも大きくなった。これは身近で俺は見てて感じてる、間違いない。だからこそこのベルトにも俺は魅力があるし。ただ、ジュニアのタッグトーナメントがある。タイガーと組んで優勝したい。優勝して、このタイガーがもつ、タイガーが持つベルトに挑戦したい。決して仲良しこよしじゃない。ただ俺は認めてる。そういう関係だから。俺たちは強い。絶対強い」
タイガー「まずひとつ感じるのはやはりライガーさんの世界に出て、獣神サンダー・ライガーという名前。名前だけじゃないと思うし。ライガーさんのやってきたことすべてが世界に名前が知れてるという部分では本当に見習うところがすごいあるし、まだまだボクは勉強しないと。すごいなと思いますよね。日本でもそうですけど。あとはボクとライガーさんが組んだ中で少なからず田中、小松と言う声援も飛んでたし。あの2人も認められると思うし。これから新日本ジュニアをしょって立つ若手だと思ってますんで。どんどん伸びてきてるし、一筋縄ではいかないし。雪崩式ダブルアーム、タイガードライバーとたたみ掛けにければ返されると思ったんで。あとは台湾、ボクは4度目かな。来るたびに声援をすごいいただいて。本当に台湾の方も新日本プロレスほ応援していただいてる。対カー゛マスクを応援していただいてる部分ではありがたいです。あと次のシリーズ、ライガーさんも言ってましたけど、ジュニアのタッグトーナメントがあって、それを制した上でライガーさんシングルでタイトルマッチやりたいと思ってます。まずはジュニアタッグ、24日から初戦を突破して頑張りたいと思います」
※小松&田中はノーコメント