KING OF PRO-WRESTLING
- 日時
- 2015年10月12日(月) 14:30開場 16:00開始
- 会場
- 東京・両国国技館
- 観衆
- 8,302人(超満員)
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第9試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合- <第63代チャンピオン>
- <チャレンジャー>
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オカダ・カズチカ
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AJスタイルズ
※オカダが初防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
AJのセコンドとしてアンダーソンたちBULLET CLUBメンバー、オカダのセコンドとして外道が登場。
序盤、AJの張り手に対し、オカダが強烈な張り手で報復。さらに、串刺しジャンピングバックエルボー、変型ネックブリーカーなどに繋ぐ。
するとAJは、トップロープを利用した顔面攻撃で逆襲。だが、オカダがカウンターフロントキックで動きを鈍らせ、トップロープ越しのセントーンアトミコで押し潰す。
ところが、アンダーソンがエプロンにのぼってレッドシューズ海野レフェリーを引きつけ、ギャローズとトンガがオカダを暴行。さらに、アンダーソンがパワーボムホイップでエプロンへ激突させる。
オカダがリングへ戻ると、AJは串刺しジャンピングラリアット、カウンタードロップキックで追撃。さらに、場外で鉄柵攻撃を浴びせると、リング上ではスリーパーホールドを極める。
次にAJはフェノメノンDDTを繰り出すが、オカダが切り返し、低空エルボースマッシュで逆転。そして、DDTからヘッドスプリングで立ちあがると、AJをコーナー最上段に座らせ、ドロップキックで場外に落とす。
場外戦になり、AJが鉄柵を踏み台にしてスワンダイブ攻撃に行く。しかし、オカダが迎撃し、AJの両脚を鉄柵にかけてDDTをお見舞い。
しかしAJは、スワンダイブフライングフォーアームで巻き返し、変型ストマックブロックで追撃。するとオカダはフラップジャックで逆襲に出るが、AJがブレーンバスターで赤コーナーに激突させる。
だが、オカダはコーナーを利用し、リバースネックブリーカーで逆転。そこからツームストンパイルドライバーを狙うも、AJが脱出してスタイルズバスター。それでもオカダは、ブラディサンデー、スタイルズクラッシュをいずれも回避。しかし、AJがトーキックからハローポイントを敢行。
次にAJはスワンダイブファイヤーバードスプラッシュを放つが、オカダが回避して自爆させる。そして、長距離を飛んでミサイルキックをお見舞い。
ここから両者が激しいエルボー合戦を展開。ダウンしてもすぐに立ち上がり、なおもエルボーを打ち合う。その後、AJがフライングメイヤー&ローキックを見舞うと、オカダがフライングメイヤー&低空ランニングフロントキックで報復。すると、AJが延髄斬りを浴びせるも、オカダがカウンタードロップキックでやり返す。
次にオカダはジャーマンスープレックスからレインメーカーをさく裂させるが、アンダーソンがオカダを場外に引っ張ってカウントを妨害。だが、リングへ戻ったオカダは、AJを攻撃すると見せかけ、トペコンヒーロでアンダーソンたちをお仕置き。
続いてオカダはコーナー最上段にのぼるが、AJが立ち上がり、雪崩式ブラディサンデーで逆転。そこからスタイルズクラッシュを仕掛け、抵抗されるとカーフキラーに移行する。
それでもオカダが脱出してレインメーカーを繰り出すが、AJがかわして再びカーフキラー。これはガッチリ極まっていたが、オカダは辛うじてロープへ手を伸ばす。
するとAJは3回目のカーフキラーを仕掛けるが、オカダが切り返す。その後、AJが打撃コンビネーションを繰り出すと、オカダが脱出してレインメーカーを狙う。だが、AJが回避し、リバースフルネルソン式スタイルズクラッシュの体勢に入る。これはオカダがフランケンシュタイナーに切り返すが、AJはすぐにオーバーヘッドキックを浴びせる。
さらにオカダがツームストンパイルドライバーに行くと、AJが切り返してまたもスタイルズクラッシュを狙う。しかし、オカダが背筋力で持ち上げ、AJをエプロンへ追い込む。
それでもAJはコーナー最上段にのぼるが、オカダがエルボースマッシュで動きを止める。そして、2人がコーナー上で争ったのち、オカダがデッドリードライブからメーカー。さらに、変型レインメーカー、(正調)レインメーカーと畳み掛け、AJを下した。
COMMENT
オカダ「やっぱり、AJですからね。そんな、楽な相手じゃないですし。そんな楽な相手だったら、このベルトも輝きませんから。まだ初防衛か、というような感じですけどね。このベルト、東京ドームまでにしっかり輝かせないといけないですからね。ま、相応しい相手だったんじゃないかと思います」
——そしてベルトがより輝いて、東京ドームを迎えますが、棚橋選手にはどんな思いをお持ちでしょうか?
オカダ「試合終わったばかりですから、正直まだピンとこないですけど。ホント、東京ドームで3回……嫌というほど試合してますし、東京ドームだけは、良い思い出ないんで、しっかり良い思い出作らせて頂きます」
——東京ドームのメインで、最後にベルトを腰に巻いて入場することになります。その点についていかがでしょうか?
オカダ「まぁ、しっかりとプロレス界の顔として、プロレス界のチャンピオンとして、しっかり、カッコいい入場をしたいなと思います」
——ベルトに対して棚橋選手が『IWGPは近いぞ』という言葉をかけていましたが?
オカダ「イコール、『G1』も近かったという事なんじゃないですかね。まぁ別に、近かろうが、遠かろうが、関係ないですよ。今年東京ドームで、遠いと言われたものが、僕が近づいたのか、向こうが近づいてきたのか、そんな事知らないですけど。近いということですからね。まぁイッテンヨンが終われば分かりますからね、それは。しっかりやりたいなと思いますね」
——『チャンピオンとエースが分かれているからめんどくさい』と棚橋選手はコメントされていましたが、オカダ選手が防衛した場合、もう“エース”は名乗らせないのでしょうか?
オカダ「別に要らないですよ“エース”なんて。勝手に言っておけばいいです。“エース”だろうが、何だろうが。言ってください。僕は“チャンピオン”ですし、“レインメーカー”ですから」
——東京ドームではどんなレインメーカーの姿を魅せてくれますか?
オカダ「棚橋さんとも、1年ぶりのシングルマッチになりますし、『レヴェルの違う』僕の強さだけはしっかり見せて、レヴェルの違うかっこよさ、レヴェルの違う華やかさ、全てを出して防衛したいと思います」
——凱旋帰国してから、初めてトップロープからのドロップキックを見せてくれたのではないかと思いますが?
オカダ「えー、大阪でやりましたね……」
——失礼しました。レインメーカーを3連発は中邑選手との『G1(24)決勝戦』以来かと思うのですが?
オカダ「あの時は中邑さんにあれだけやらないと勝てないと思いましたし、AJも最初(1発レインメーカーが)決まりましたけど、BULLET CLUBを使ったりとかして。それでもその後動いてましたからね。3発いかなきゃ勝てないと思いましたから、しっかり3発いかせてもらいました」
——東京ドームのIWGPのメインで試合後に涙を見せたことがありましたが、その涙の意味とは?
オカダ「涙の……?」
外道「くだらない質問だな。何言ってるか分からない」
オカダ「くだらない質問ですね。乾杯しましょう!」
※オカダ、外道がビールを手に取るも。
外道「乾杯はどうだ?」
オカダ「とっときますか」
外道「東京ドームまで取っておくか。なんか気分が……AJ退けたってのはあるけど、邪魔なヤツが最後に出てきたからな。新たな闘いが始まった気がするし」
オカダ「東京ドームのあとにしますか?」
外道「東京ドームのあとにとっておこうか」
オカダ「そうしましょう」
※AJはノーコメント
——あえてリング上で、「IWGPは近いぞ」という言葉を送りましたが、その真意は?
棚橋「ここまで這い上がってきたんすよ、遠かったけど。もう今、権利証を持ってて、ベルトが目の前にある。近いでしょ?這い上がってきたっす」
——「チャンピオンとエースがわかれているから、めんどくさい」という言葉も出ましたが?
棚橋「エースでチャンピオンじゃないからオカシイ。それに俺とオカダの物語も、そろそろ終わりにしますよ」
——となると棚橋選手としても、もう不退転の決意?
棚橋「そうっすね。まぁいろいろ『お疲れ様でした』、『疲れてない』とか、『時代を動かす』とか、いろいろあったけど、ここまで這い上がってきたから。疲れてないし。まだまだ俺は走れますよ」
——今日のAJ選手との防衛戦を見ると、手強さというのも十分見えてるかと思いますが?
棚橋「認めてますよ。ただ、この権利証を獲った時にドームが見えて、ベルトを巻く姿もしっかりイメージできてるから。イメージができたら、次やるべきことができるから。必ずもう一度、チャンピオンになります」