KING OF PRO-WRESTLING
- 日時
- 2015年10月12日(月) 14:30開場 16:00開始
- 会場
- 東京・両国国技館
- 観衆
- 8,302人(超満員)
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第8試合 60分1本勝負
東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦- <権利証保持者/G1 CLIMAX 25優勝者>
- <チャレンジャー>
レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
なお、内藤はこの一戦に「パレハ(パートナー)を連れて来る」と予告している。
まずは内藤の入場となり、黒スーツ&銀マスク姿の男がゲートから登場。その後、まったく同じ格好をした男が現われ、リングにのぼる。もう1人は、青コーナーのエプロンへ陣取った。
その後、棚橋の入場となり、セコンドとしてキャプテンが登場。棚橋の保持する権利証がレッドシューズ海野レフェリーに預けられると、リング内の男がゆっくりとマスクとスーツを脱ぎ、内藤の姿があらわになった。
これでようやく試合が始まるも、内藤が距離を空けて棚橋をじらす。そして、トーキックで不意打ちすると、棚橋を場外へ追いやり、リング上に寝転ぶ。
棚橋がリングに戻ると、内藤は反対に場外へ降りる。すると、棚橋がスライディングキックを食らわせ、トップロープを掴んで逆上がりでリングイン。そこからプランチャを放つも、内藤は悠々と歩いて回避。
これで棚橋の動きが止まると、内藤は鉄柵攻撃を2連発でお見舞い。さらに、棚橋の下半身をエプロンにかけ、リバースDDTで後頭部を場外マットへ叩きつける。そして、棚橋をパイプイスに座らせると、低空ドロップキックで吹き飛ばして鉄柵へ激突させる。
ここで内藤は、パイプイスをリング上に持ち込んでドッカリと座り込む。そして、棚橋をコーナーで逆さづりにし、顔面めがけて低空ドロップキック。さらに、ネックシザース、カウンターエルボー、低空ドロップキックで追撃すると、棚橋を踏みつけてトランキーロポーズで挑発。
次に内藤は、棚橋の顔面めがけてツバを吐き、スイングネックブリーカー、チンロック、ストンピング連射。そして、またもやツバを吐く。しかし棚橋は、カウンターフライングフォーアームで逆襲。そこからジャンピングエルボードロップ、サンセットフリップ、エルボー&太陽ブロー連射、低空ドロップキック、テキサスクローバーホールドと畳み掛ける。
さらに棚橋は、ロープを利用したドラゴンスクリューで内藤を場外へ追い込み、コーナー最上段からボディアタック式ハイフライフローを敢行。内藤は大ピンチに陥るが、謎のパレハは微動だにしない。
リングへ戻り、棚橋がコーナー最上段からボディアタック式ハイフライフローを敢行。ところが、内藤が下からキックで迎撃。そして、棚橋を踏み台にしてエプロンへ飛び出し、トップロープ越えの串刺し低空ドロップキックを見舞う。
次に内藤は雪崩式フランケンシュタイナーを繰り出すが、棚橋が回転エビ固めに切り返す。だが、内藤がフォールが跳ね返し、不敵な笑みを浮かべてストンピング連射。そして、棚橋のエルボー連打を受け止め、またもツバを吐きかける。
ここからエルボー合戦を挟み、内藤が顔面かきむしり。さらに、カウンタージャンピングエルボーアタックで追撃すると、ドラゴンスープレックスを狙う。しかし、棚橋がツイスト&シャウトに切り返す。
次に棚橋はスリングブレイドに行くが、内藤が回避して反対にスリングブレイドを敢行。さらに、グロリアで叩きつけると、棚橋をスローイングしてレッドシューズ海野レフェリーと激突させる。
レフェリー不在の中、棚橋が内藤に張り手。ところが、ついにパレハがリングに入り、棚橋にラリアットをお見舞い。そして、ようやくマスクを取り、その正体が渡辺高章であることが明らかになる。
内藤と渡辺は2人がかりで棚橋にストンピング連射。たまらずキャプテンがエプロンへ上がるも、渡辺が蹴散らす。さらに、渡辺が棚橋をスローイングすると、内藤がカウンターでマンハッタンドロップを見舞い、直後に渡辺がジャーマンスープレックスホイップ。
すると、後藤と柴田がリングへ駆け込み、棚橋を救出。さらに、2人は海野レフェリーを介抱してリングへ戻すも、内藤が棚橋の急所を蹴り、ジャックナイフ式エビ固め。
これを棚橋が返すと、内藤はデスティーノを仕掛けるが、棚橋が切り返してショートレンジスリングブレイド。さらに、ボディアタック式ハイフライフロー&ハイフライフローの連続攻撃で3カウントを奪った。
COMMENT
棚橋「内藤に言っといて。もう1回やってもいいよ。納得いかないんだったらな」
——棚橋選手しか見えていなかった内藤選手と、ドームの先まで見えていた棚橋選手の差が出てましたが?
棚橋「そうなんだよね。ただこれはね、もう想像力の世界で、これ(権利証)を持ってる、ドームに上がれる、メインに上がれる、ベルトが巻けるってとこまでイメージできるかどうか。そこまでイメージできたら、この挑戦権利証をいらないなんて絶対言えないから。まぁそれが内藤流なのかもしれない」
——棚橋選手は常々「新日本プロレスの中心」という言葉をおっしゃってますが、東京ドームに向けての覚悟は?
棚橋「新日本プロレス、今中心が多いでしょ。中心は1個だから中心なんです。俺が全部まとめてみせますよ」
——次の試合のメインの試合で対戦相手が決まりますが、お気持ちとしてはオカダ選手ですか?
棚橋「(天を見上げて)……こればっかりはわかんない。なんとなくイメージはしてるけど。そもそもエースとチャンピオンは違うっていうことが、違和感を生んでるんですよ。それをなんとかできれば、もうひと波きますよ」
※柴田に肩を借りコメントブースに登場。
後藤「クソッ。組めよ、アイツ(渡辺高章)と。いつでもいい。アイツと組めコノヤロー。オイ、中途半端なレスラーが、アメリカから中途半端に帰ってきて、中途半端なことしたって、なにも変わらないってことを俺が教えてやるよ。よく覚えとけよコノヤロー。渡辺!覚えとけよ、ただじゃすまさねぇぞ」
内藤「痛てぇ〜。痛ぇよ。どこが痛いかって? 耳たぶかな? うわっ、スッゲェ痛ぇわ! これじゃあさ、次のシリーズ試合できねぇや!! 耳たぶが痛ぇよ!! そういう訳でさ、俺次のシリーズ出ないから。もちろんパレハも出ないから。よろしく。まぁ今日は、挑戦権利証なんて俺はどうでもいいんだよ。俺にとって一番大事なのは、パレハを皆様にお披露目することだから。ちゃんと、連れてきたでしょ? パレハ。スペイン語も喋れるパレハだよ。『Hola! (やぁ)』って話しかけたら『Hola!』ってちゃんと返してくれるからね。挨拶だけできれば、問題ないよ。9月シリーズ組まされてたさ、ジュース・ロビンソンは挨拶すらできなかったからね。彼は挨拶できるんだ。何も問題ないよ。でだ。で、彼の名前、知ってる? 知ってる? あれ? 知らないの?」
——渡辺(高章)選手……
内藤「彼の名前は『“キング・オブ・ダークネス”イーブル』だよ。イーブル。イーブルに、何か質問ある? イーブルの声を聞きたい? いつ聞きたいんだよ。今日聞きたいのか。今すぐ聞きたいのか。トランキーロ!! 焦んなよ!! イーブルだよ!!!」