バディファイトPresents G1 CLIMAX 25
- 日時
- 2015年8月16日(日) 13:30開場 15:00開始
- 会場
- 東京・両国国技館
- 観衆
- 10,180人(超満員札止め)
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第7試合 60分1本勝負
IWGP Jr.ヘビー級選手権試合- <第71代王者>
- <挑戦者>
レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
ゴング前から場内は両者へのコールに包まれる。KUSHIDAはロックアップからリコシェをコーナーに追い詰めるとクリーンブレイク。続くロープを使った攻防では、二人の華麗な動きに場内が沸く。KUSHIDAを場外追放したリコシェは、リング内で連続のバク転を披露するが、そのスキをついてKUSHIDAはスワンダイブ式のドロップキック。
続いてKUSHIDAはリコシェの左腕に狙いを定めて集中攻撃。グラウンドに引き込むと、脇固めで絞めあげていく。しかし、KUSHIDAがロープに飛ばそうとすると、こらえたリコシェはKUSHIDAを抱え上げて旋回式のボム。そして場外のKUSHIDAに対して鉄柱越えのノータッチのトペ・コンヒーロを炸裂。リングに戻るとリコシェはKUSHIDAにミドルキック、さらに串刺しエルボー、顔面への低空ドロップキック。優勢のリコシェに対してKUSHIDAはエルボーで反撃すると、さらにハンドスプリングの要領で足をリコシェにぶつける。そこから場外に落ちたリコシェに対して、トップコーナーからトペ・コンヒーロを敢行。
リングに戻ると、KUSHIDAはムーンサルトプレスを放つが、リコシェは交わすとその場飛びのシューティングスタープレス。そしてKUSHIDAのバックを取るが、これを切り抜けたKUSHIDAはセカンドロープからのムーンサルトアタックを浴びせ、そのままホバーボードロックへ。しかし、これを力づくで外したリコシェはベナドリラーを繰り出すが、KUSHIDAはこれを交わしてハイキック。そこからKUSHIDAがロープに飛ぶも、待っていたのはリコシェのカウンターエルボー。そして、リコシェはスワンダイブのかたちで飛びかかろうとするも、KUSHIDAは腕ひしぎ十字固めで捕獲。だが、リコシェは力づくで抱え上げ、パワーボムのようなかたちでKUSHIDAを叩きつける。
共にダウン状態のリング上。両者は膝立ち状態でエルボー合戦。そこからKUSHIDAはアームブリーカー。しかし、リコシェもキックのコンビネーションで反撃。ならばとKUSHIDAはハンドスプリングエルボーを狙うが、これをかかえたリコシェはロコモーション式のノーザンライトスープレックス2連発、そしてブレーンバスターへ。KUSHIDAはなんとかカウント2でキックアウト。続いてリコシェはスワンダイブ式のファイヤーバードスプラッシュを繰り出すが、間一髪でKUSHIDAは回避。しかし、リコシェはKUSHIDAに顔面キック。するとKUSHIDAも強烈なエルボーをお返し。そしてKUSHIDAはリコシェをドラゴンスープレックスに固めるも、これはカウント2。続くムーンサルトプレスもリコシェはキックアウト。ならばとKUSHIDAはヘッドシザースからホバーボードロックを狙うが、リコシェは空中でKUSHIDAを捕らえると、そこからベナドリラーへ。これを防いだKUSHIDAがロープに飛ぶと、リコシェはその場飛びのフットスタンプ。そして、トップコーナーからシューティングスタープレスを見舞うが、KUSHIDAも3カウントは許さない。ここでリコシェはとどめとばかりにベナドリラーをヒットさせるが、KUSHIDAはロープエスケープ。
続いてリコシェは630°スプラッシュを狙うが、これを交わしたKUSHIDAはホバーボードロックで捕獲。なんとかリコシェはロープに逃げようとするも、KUSHIDAは身体を回転させてそのままリング中央へ。そこからKUSHIDAがさらに締め上げると、リコシェはついにギブアップ。KUSHIDAが難敵を下して初防衛に成功した。試合後、両者は握手を交わし、互いの健闘を称えた。
COMMENT
——先日のオライリー戦とは打って変わって、空中戦を受けてたった形になりましたが?
KUSHIDA「そうっすね。そう言われてみればそうっすね。でもね、ジュニア界トップを走るオライリー、ケニー・オメガ、そしてリコシェ。この3人、3人ともタイプが違う。極める技術、打撃、そしてハイフライヤー。どの分野とってもトップですよ。ただ、その中で一番強いのは、新日本プロレスのKUSHIDA、俺だ。こんな短期間に、3トップ破った人間はいないでしょ。すげぇ自信になりました」
——増々このベルトへの愛着が深まったんではないですか?
KUSHIDA「そうっすね。やっぱリコシェの一番の脅威は、“わかりやすさ”。誰が見てもすげぇ面白い。だけど“底の深さ”これが俺が身に着けたモノとは違うなと。表裏一体っすよ。わかりやすい、素晴らしいよ。けど、軽くもない、重い、表裏一体。だけど、プロレスはね、わかりやすいモノじゃ成り立ってないから」
——今回、この両国国技館でタイトルマッチ防衛したことに関してはいかがですか?
KUSHIDA「ずっと『SUPER Jr.』の決勝をね、ここにもってきたいと。で『G1 CLIMAX』は3日間も満員にしちゃったわけで。全国まわって、やっぱりジュニアとヘビー、今日現在とてつもなく大きな差があると、ボクは自覚してますよ。ただ俺がここまでね、新日本プロレスの中で、そして外で、海外で歩んできた道が証明してるでしょ。一歩一歩、一歩一歩、みんなが思ってる価値観を必ずや逆転させます。最後にリコシェ、Thank you very much.Welcome to the NEW JAPN PRO-WRESTLING.ライバルが増えて嬉しいですね」
リコシェ「今の結果を見て、誰も僕を責める事はできないだろう。KUSHIDAの方が今日に関しては少し上だったという事だ。KUSHIDAは良い選手だな。また新日本のリングに上がるぞ。俺は必ず帰ってくる。そして、その時はKUSHIDAにリマッチを求める。次回、僕が試合をする時は、今日の結果とは違う結果になっている事だろう。また鍛えてくるよ。今日負けた事は素直に認めるよ。この通り、腕をやられてしまったからね。イテテ……また俺は帰ってくるよ」