8・2名古屋大会での『G1 CLIMAX 25』Aブロック公式戦で激突する棚橋と矢野が、前哨戦として6人タッグで対峙。今年に入ってから抗争が再燃した両雄。直近の対決も今大会と同じ大阪で行なわれ（7・5大阪城ホール）、そのときは棚橋がハイフライフローで勝利を収めている。
　
　先発は棚橋と矢野。ロックアップすると同時に、まるで逃げるようにロープをつかむ矢野。そして早くも「YOSHI-HASHI、タッチだ！」と叫ぶが、棚橋はその動きを阻止するとエルボー、さらにセカンドロープからのジャンピングボディプレス。
　続いてKUSHIDAと外道が登場。素早いロープワークの展開から、KUSHIDAはマンハッタンドロップ、そして低空ドロップキックを炸裂。さらに外道のリストを固めると、棚橋と交互にその腕をひねっていく。なかなかその場に入れなかった田口だが、ようやくタッチを受けると、大見得を切って外道の腕を回す。
　しかし、外道はサミングで田口をひるませると、YOSHI-HASHIとスイッチ。田口はYOSHI-HASHIにアームドラッグの連発から尻攻撃。すると、両軍がリング上に雪崩込み、そのまま場外戦へ突入。YOSHI-HASHIは田口を実況席に叩きつける。このスキに矢野はコーナークッションを手際よく外す。
　リング上は矢野が田口を金具むき出しのコーナーに叩きつける。続けて外道も同様の攻撃を披露。スイッチしたYOSHI-HASHIも田口をコーナーにスルーするが、その勢いを使って田口は矢野にヒップアタック。そしてYOSHI-HASHIにもヒップアタックを見舞い、棚橋にスイッチ。
　棚橋はYOSHI-HASHIをコーナーに叩きつけると、フライングエルボー。そしてセカンドロープからのサンセットフリップ。さらにロープに走るが、その背後に矢野が攻撃。しかし、棚橋はYOSHI-HASHIと矢野を交互にエルボーを叩き込み、そしてロープに走るが、待っていたのは矢野のマンハッタンドロップ。しかし、棚橋も矢野、そしてYOSHI-HASHIに同じマンハッタンドロップでお返し。
　しかし、YOSHI-HASHIも負けじと棚橋にヘッドハンターを繰り出すと、続いてスイッチした外道は棚橋にナックルを連発。これを棚橋はカウンターのエルボーで切り抜けると、KUSHIDAにタッチ。KUSHIDAはトップコーナーからのブレーンチョップを外道に叩き込み、さらにロープ際でアームブリーカー。そしてスワンダイブ攻撃を狙うが、外道は冷静に交わしてトラースキック。そしてCHAOSはKUSHIDAにトレイン攻撃。
　しかし、KUSHIDAはハンドスプリングエルボーで矢野とYOSHI-HASHIを一掃。そして外道には田口がダイビングヒップアタック。ここで本隊はCHAOSを分断へ。リング上ではKUSHIDAが外道にシュミット式バックブリーカーからムーンサルトを叩き込むも、外道はヒザを立てて迎撃。そしてKUSHIDAに外道クラッチを狙うも、これを切り抜けたKUSHIDAはホバーボードロック。外道はロープに逃げようとするが、KUSHIDAは腕を極めながら回転してリング中央に戻り、さらに腕をしめてギブアップ勝利をゲット。
　
　試合後、棚橋はコーナークッションを持って、矢野を威嚇した。