第9試合は、Aブロック公式戦。「5勝2敗=10点」で棚橋弘至と並んで、首位タイを走る内藤哲也と、「3勝4敗=6点」と厳しい展開が続く真壁刀義が対戦。前日の大阪大会では試合後に、激しい挑発合戦を展開した両者。はたしてどんな試合となるのか?
試合は、入場してすぐさま真壁がエルボーで内藤を急襲。だが、真壁のラリアットを避けて、堂々のねっ転がりポーズを披露した内藤。これを背後から襲っていった真壁は、場外で内藤を鉄柵の向こうの客席へ放り込むラフファイト。さらに、場内のコンクリートの壁に叩きつけていく。
だが、内藤もすぐに真壁を壁に叩き返して反撃。さらに、客席のイスに投げ込んで荒っぽいストンピング攻撃。ダウンしていた真壁を引きずり起こし、リングサイドの鉄柵に2度叩きつけて、たちまち序盤のペースを掌握していった。
場外カウントが進む中、内藤は真壁をリングの中へ。背後から真壁をネックロック。客席も挑発しつつ、ネックブリーカーから、ストンピング連射、さらにダウンした真壁にツバを吐きかけて内藤ワールドを展開。
さらに、ダウンしている真壁の顔面を蹴り上げていく内藤。ここで、場内は「真壁」コール発生。
怒った真壁はエルボー連射から、袈裟切りチョップで呼応していくが、内藤は顔面かきむしりで反撃。しかし、真壁もカウンターのパワースラムを爆発させる。
ここで真壁は、コーナーの内藤に串刺しラリアット、頭部へのパンチ連射と得意の攻撃。しかし続く、ノーザンライトスープレックスホールドは内藤が阻止して、さらに背後から変形のネックブリーカー。
内藤は背後から低空ドロップキック。続いて、得意のトップロープ越しの串刺し低空ドロップキックでペースを引き戻す。
このあと、内藤のスイングDDTを切り返した真壁が、至近距離のラリアット爆発! 続いてシットダウン式のパワーボムと怒涛の猛攻を見せる。しかし、腕をかざしてからのラリアットは内藤がカット。
続いて、内藤はセカンドロープに真壁の脚を乗せての変形ネックブリーカー。そして、真壁をコーナートップに上げての雪崩式フランケンシュタイナー炸裂! 真壁の首を中心に畳み掛けていく。
試合中盤、袈裟切りチョップとキングコングハンマーで内藤を追い込んでいく真壁。ここで両者はダウン状態となるが、真壁はラリアットを放ち、フライングフォーアームをキャッチしてのジャーマンスープレックス。さらに、背後からラリアット!
続いて、トップコーナーに内藤を設置して得意のスパイダージャーマンを狙っていく。ここで投げられまいと踏ん張る内藤を、何度も何度も鉄柱に打ちつけていく。
粘る内藤を引っこ抜くかたちで、真壁はついにスパイダージャーマンで豪快に投げ捨てる。 しかし、続くキングコングニードロップは間一髪で回避した内藤。先に立った真壁は、ファイヤーマンズキャリーで抱え上げたが、内藤は浴びせ蹴り一閃。そして、カウンターのフライングフォーアームを爆発!
ここでデスティーノ狙ったものの、真壁がかつぎあげて回避。内藤はすぐさま延髄切り! しかし真壁も豪快なラリアットを爆発させて意地を見せる。
だが試合終盤、真壁が得意のデスバレーボム狙いで抱え上げたところを、内藤はカウンターで切り返してのデスティーノ炸裂! ここで不敵な笑みを浮かべた内藤はすぐさま正調・デスティーノを爆発させて、3カウントを奪取した。
これで「6勝2敗=12点」と大きな勝利をマークした内藤哲也。一足先に、最後の公式戦となる両国国技館へ乗り込むことになった。試合後も不敵な表情を見せる内藤、実況席の本間朋晃にツバを飛ばして挑発しながら、退場していった。