第6試合は、鹿児島大会で棚橋弘至を下して、「3勝3敗=6点」と勝ち星をイーブンに戻した飯伏幸太と、ここまで「0勝6敗=0点」と苦しい6連敗中の永田裕志が対戦。
2013年の『G1』公式戦では、永田に敗れている飯伏。はたして今回はどうなる?
ゴングが鳴って、しばし睨み合った両者。まずはロックアップから、腕の取り合い、そしてグラウンドの展開を見せた両者が、すっくと立つと場内は大拍手。
もう一回、腕の取り合いから両者は打撃合戦。飯伏のミドルキック狙いをフェイントでかわした永田。しかし、飯伏も永田が走り込んだところをカウンターのミドルキックで迎撃していく。
ここから場外の永田へのトぺと見せかけた飯伏だったが、これはフェイントで回避。リングに戻った永田はグラウンドへ誘って、左腕をキーロックで固めでいくが、これは飯伏がロープエスケープ。
さらに永田はショルダーアームブリーカー、そしてナガタロックⅡでグイグイと飯伏を締め上げていく。さらにストンピングからサッカーボールキック。再度のショルダーアームブリーカー、さらにワキ固めと飯伏の肩を中心に非情に攻め立てていく永田。
止まらない永田は3度目のショルダーアームブリーカーを狙うも、これは飯伏がエルボーで阻止、そしてカウンターのドロップキック一閃! ここで飯伏は打撃のコンビネーションから電光石火のミドルキック、その場飛びムーンサルトプレスのコンボで、イッキにペースを握った。
永田も串刺しフロントキックを放つが、飯伏はすぐさまフランケンシュタイナーで反撃。さらに、場外へ落ちた永田へ、三角飛びの場外ケプラーダを爆発させて試合の流れを手中にする。
だが、永田も飯伏のラリアット狙いをエクスプロイダーで反撃。さらに溜めの効いたミドルキック、前後からのサッカーボールを連射。ストンピング、そして馬乗りになっての強烈な張り手攻撃!
この攻撃にカチンときたか、飯伏は永田をコーナーに追い詰めて激しい掌底の連射!側頭部へのミドルキック!これで倒れ込んだ永田がガードしているうえから、なおも激しいキック、ストンピングを容赦なく打ち込んでいく。
しかし、ミドルキックをキャッチした永田も張り手、ローキックで逆襲。だが、このローも即座に返していく飯伏。完全に火が付いた二人はここからスピーディにミドルキックの激しい応酬。
10分経過のアナウンスの中、さらにミドルキックの激しい打ち合いが続くが、この流れを飯伏がソバットでカット。しかし、永田もカウンターの張り手一閃! だが、この攻撃にも飯伏は掌底で呼応。最後はハイキックの打ち合いで両者がダウン! ハイレベルなキックの攻防に場内は大歓声!
ここから二人は座り込んでのエルボー合戦、さらに立ち上がってのエルボー合戦、鬼気迫る永田はニーリフト、張り手を爆発。しかし飯伏もオーバーヘッドキックで逆襲!
さらに、飯伏はジャーマンスープレックスホールドで反撃し、棚橋弘至を下したカミゴェを場内にアピールするも、これは逆に“白目”の神を降臨させた永田が強烈な腕固めで逆襲。
場内の「飯伏」コールの中、なんとかエスケープした飯伏。ここから永田はショルダータックル、ニーリフト、エルボー。さらに飯伏を引きずり起こしながらの壮絶なエルボーを発射。続いて、サンダーデスドライバーを炸裂! しかしこれは惜しくもカウント2! さらに走り込んできた永田に対し、飯伏はフロントハイキックで反撃するも、永田はすかさず強烈な角度のバックドロップ一閃! だが、これもカウントは2!
永田は飯伏を引きずり起こしながら大☆中西ジャーマン、しかしこれを着地した飯伏は、すかさずハイキック! さらに、シットダウン式ラストライドを爆発させたが、これを永田がカウント2で返すと場内は大興奮状態。しかし、飯伏はここから両腕を固定したうえでの必殺技・カミゴェをクリーンヒット! 壮絶な公式戦で、逆転勝利をはたした飯伏だった。
試合後は、横たわる永田の右手を両手で握り、存分にリスペクトの意を示した飯伏。これで「4勝3敗=8点」と優勝戦線に望みをつなげてみせた。