『G1 CLIMAX 27』公式戦。
1勝4敗のジュース・ロビンソンと、3勝2敗のSANADAが激突。

まずは両者、ロックアップからリストの取り合いを展開すると、SANADAはジュースの髪を引っ張り挑発。
ここで、SANADAはタンクトップを脱ぎ捨てエルボーを放っていくと、ジュースは背後からSANADAへドロップキックを放つ。
これには、SANADAもたまらず場外へエスケープすると、ジュースはSANADAを鉄柵に打ちつけ、リングへ。
しかし、SANADAはジュースがエプロンサイドからリングに戻る瞬間に、ジュースの痛めている足へドロップキックを決め、再びジュースを場外へ連れ戻し、ジュースの足を鉄柵に固定し足を痛めつける。
なんとかリングに戻ったジュースに対し、SANADAはロープを使って足を痛めつけると、左膝へニークラッシャーも放っていく。
続けて、SANADAはナックルパートの連打を見舞うと、ブレーンバスターの体勢へ。
だが、ここはジュースが体勢を入れ替えバックをとると、リバースのDDTで反撃。
ここで、ジュースはナックルパートの連打からDDTを放ち、徐々にペースを掴み始めると、串刺しボディスプラッシュ2連発。
さらに、ジュースはキャノンボールを狙っていくが、ここでSANADAはカウンターの低空ドロップキック。
これにはジュースも苦痛の表情でゆがむ中、SANADAはローキックから足4の字固めを極めるが、ジュースも力を振り絞りそのまま裏をとり、逆にSANADAの足を絞り上げると、両者足4の字固めを極めた状態で場外へ転落。
しかし、SANADAは場外に転落しても足4の字固めを解かず、ジュースの足を絞り上げると、場外カウント16でSANADAはリングに戻る。
そして、場外カウントが進む中、場外で足をおさえたままのジュースも、なんとかカウント19でリングイン。
ただ、SANADAは攻撃の手を緩めず、再び足4の字固めを狙っていくが、ジュースはこれを丸め込みで切り返すと、カウンターのスパインバスターで反撃。
続けて、ジュースはSANADAのフランケンシュタイナーをこらえ、パワーボムでリングに叩きつけると、パルプフリクションの体勢へ。
だが、SANADAはこれを逃れ、スワンダイブ式のミサイルキックからバックドロップを決めると、Skull Endを狙うが、ジュースはこれをフライング・メイヤーで切り返し、パルプフリクションへ。
しかし、これもSANADAにかわされてしまうが、ジュースはカウンターのラリアット振り抜き、SANADAは一回転。
さらに、ジュースは強烈なナックルパートでSANADAの動きを止めると、再びパルプフリクションの体勢へ。
それでも、SANADAはこれも逃れると、ジュースの左膝へマッケンローを決め、Skull Endを極めるが、ジュースもタップをせず。
すると、SANADAはリングに倒れるジュースにラウンディング・ボディプレスを炸裂させ、3カウントを奪い、公式戦4勝目を飾った。

SANADA「いい感じ、いい感じに結果残してきたよ。あと、もうちょっとだな。あと、もうちょういで（言いたいこと）言います」

ロビンソン「（※川人の肩を借りて引き揚げてきた。インタビュースペースまで運んでもらうと）サンキュー、カワト。（※そばにいた海野にアイスパックを渡してもらい、左ヒザのサポーターの中に押し込んだ）ああ、チクショー。カワトの助けがあって、やっとここまで戻って来れた。ああ……クソアツイね。ヒザはもう限界かな？（7.30岐阜でIWGPヘビー級）チャンピオンと20分以上闘えたから、いけるかなと思ってたんだけど……タップしないだけで精いっぱいだった。さすがムタ（武藤敬司）の弟子だっただけのことはあるよ。あそこまで非情に攻めてくるとは……負けたのは残念。あれだけ弱点を非情に攻められるなら、将来、彼はトップに駆け上がっていくはずだ。俺はもっともっと筋肉をつけないといけないかな。80年代のハルク・ホーガンや“マッチョマン”ランディ・サベージぐらいにね。どんな攻撃をされてもビクともしないだけの筋肉を……なんか愚痴ばっかりになるな。残り3試合か。プラスできるのはあと6点。初戦でコジマに勝っただけ。ラッキーだったと思ってるんだろ？　そのあと5連敗だからね。世界最高のレスラーであるIWGPヘビー級チャンピオン、カズチカ・オカダと闘えたのはよかったけど、ダメだったし。次は誰だ？　ケニー・オメガか。ここに来てケニー・オメガとは……ケニーは俺のはるか先を行ってる。何とかできればいいけど。これ以上、ダメージを受けるわけにはいかない。とにかく俺の作戦としては、パルプフリクションを決めるしかない。狙ってるんだけど、なかなか決められない。インターコンチネンタルチャンピオンだった時のテツヤ・ナイトーに、これ以上はないっていうぐらいに決められた1回だけだ。あそこで決めちゃったから、それからは警戒されてばっかりだ。だからといって、他の手はないしね。ああ、厳しいな……何とか決められるように持っていくしかないんだ。とにかく、ケニーにも狙っていくよ。パルプフリクションの威力を信じるしかないし、完璧に決められるように狙っていくしかない。決められさえすれば、勝利を奪い取ることができるはずだ。あと、警戒しないといけないのは彼のニーだな。ケニーはオカダとほぼ同じレベルにいる。ほんの少しだけケニーが下かもしれないけど、ほとんど差はない。彼の勝利は堅いって思ってるファンは多いだろう。その見方を変えてみせるよ。思うように結果が残せず、俺を応援してくれてるファンには申し訳ない。だけど、それでも応援してくれるファンをこれ以上、ガッカリさせるわけにはいかない。今、ジュース・ロビンソンが言えるのは、それだけかな」