『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦。
1勝2敗の真壁刀義と、2勝1敗の飯伏幸太が激突。
まずは両者、ガッチリとロックアップで組み合うと、ロープ際、飯伏は真壁の胸板を張っていき、リング中央でエルボー合戦へ。
すると、ここで飯伏はカウンターのドロップキックで真壁を場外に蹴散らすと、そのままプランチャを敢行。
さらに、飯伏は真壁を鉄柵に打ちつけ、フロントハイキックを放つと、真壁の頭部を蹴り挑発。
これに怒った真壁は、飯伏を鉄柵&鉄柱に打ちつけ、先にリングに戻る。
飯伏は場外カウント14でリングに戻ると、リングで待ち構えていた真壁がボディスラムで飯伏をリングに叩きつける。
ここで、真壁は「来いよ、コノヤロー!」とエルボーを放つと、飯伏もミドルキック&ドロップキックで反撃。
続けて、飯伏は向かってくる真壁を蹴りで迎撃すると、倒れる真壁にその場飛びムーンサルトプレスを決めると、スワンダイブ式ミサイルキックも的中させる。
だた、真壁もすぐさまラリアットで応戦し、串刺しラリアットからナックルパートの連打、ノーザンライト・スープレックスを連続で決める。
続けて、真壁はデスバレーボムを狙うが、飯伏はこれを逃れハイキックで真壁の側頭部を蹴り上げる。
両者、対角線コーナーで向き合うと、そこからラリアット合戦へ。
これは飯伏が打ち勝つと、真壁をコーナートップに座らせ、そのまま雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。
飯伏は倒れる真壁に「どうした、オラ!」とミドルキックの連打。
しかし、真壁はこれに耐えると、左腕のラリアットを振り抜き、飯伏は一回転。
終盤、真壁がラリアット、飯伏がミドルキックの打ち合いとなる中、飯伏は真壁のバックをとり、そのまま高速ジャーマンで投げ捨てる。
そして、飯伏は再び真壁をコーナートップに担ぎ上げると、雪崩式パイルドライバーの体勢へ。
これは真壁が飯伏をリングに戻しなんとか逃れると、真壁はコーナートップからキングコング・ニーアタックを発射。
そして最後は、真壁がパワーボムからキングコング・ニードロップを炸裂させ、飯伏から3カウントを奪い、公式戦2勝目を奪取した。
真壁「一言だけ言っといてやる、一言だけ。強くなったな、小僧。それだけだ、この野郎。俺、なんべんも言ってるだろ? 先輩としての強さを誇示する、自負するって。見せつけてやったろ? でもあいつ、伸び盛りだよな。ついこないだやったときと全然、違う。ビッグマッチになればなるほど、あの野郎も燃えてくんだろ? だけどよ、だけど、この俺様はよ、もっと燃えてくんだよ。オイ、そのへんの一レスラーといっしょにしてくれんなよ、この野郎。俺はよ、新日本の道場でも、プロレス界でも、どこでも幅きかせてっからよ。いいか、オイ? 逆らうものは全員だ。全員、ねじ伏せてやる。この気持ちがなきゃよ、プロレスラーやってられねえだろ? それは飯伏だって同じことだ。でもいいね。本音を言えば、いいもんだ。こんだけのビッグマッチで、あの飯伏の野郎も無鉄砲に来やがる。ほかの後輩もみんなそうだ。だから面白えじゃねぇかよ。ただ俺にはまだやらなきゃいけねぇことが、いくらでもあんだ。そのあとにオメェらの相手、散々してやるから。覚悟しとけ、この野郎、それだけだ。あとはよ、『G1 CLIMAX』の勝敗だ。これで五分に戻したな。このまま3勝、4勝、5勝……目にもの見せてやる、それだけだ」
--今日、解説席の本間選手の姿も目に入ったと思うんですけど、当然、本間選手の前で負けるわけにはいかないと……
真壁「目に入ってねぇよ。あんなガサガサ声、目に入るわけねぇだろ。あんな耳障りな声。ただ、リング上で、誰が見てようが見てまいが、俺のスタイルは変わらねえ。俺のファイトも気持ちも変わらねえ。ただ、あの野郎が来てることは知ってる。だからこそ、あいつの目の前で勝利取らなきゃいけねえだろ? 勝ち取らなきゃいけねぇだろ? だから見せつけなきゃいけねえんだ。こけしの野郎に。焦るこたぁねぇ。地道によ、リハビリこなしてこなしてこなして。どれぐらい先になるかはわからねぇ。体が万全で出てきてみろ、この俺様、“スーパースター”真壁刀義みてぇによ、このリング勝ち星挙げれば、こんなにスポットライト浴びんだ、当たるんだ。わかるだろ? それを餌によ、本間の野郎を刺激したまでだ。俺って後輩思いだなあ……いい先輩だなあ……まぁ、気持ちいよな。これで(戦績を)五分に戻したからな。あとはまだ、テッペン取るまでだ。それだけ」
飯伏「(※インタビュースペースにたどり着くなり座り込んで)悔しいです……でもそれ以上に、真壁さんと新日本のリング、仙台大会でできることが非常にうれしいです。結果的にはやっぱり、負けなんで、その悔しさと嬉しさが混ざってるようなですね……いやぁ、完敗です。いや、悔しい……次は頑張ります、次、次……(※と立ち上がって控室へ)」