Aブロック公式戦、棚橋弘至と『G1』初出場のザック・セイバーJr.がシングル初対決。棚橋は青を基調にしたニューコスチュームで登場。右腕には黒いサポーターが施されている。

 

　開始のゴングと同時に場内は大きな「棚橋」コール。両者は牽制しあいながら、ロックアップで組み合う。棚橋がロープに押し込むと、ザックはすばやく体勢を入れ替える。そして、クリーンブレイク。しかし、自分の背後にデスペラードを感じた棚橋は、レフェリーに注意を促す。
　続いてバックの取り合いからグラウンドに移ると、ザックは棚橋の左足を踏みつけながら右足をひねっていく。そして、棚橋の左足を固めていくが、棚橋もスリーパーに切り返す。だが、ザックはアームロックで切り返し、そのまま両者はスタンドへ。この攻防に場内からは拍手が起こる。
　棚橋はカニ挟みからグラウンドに持っていくが、ザックは監獄固めのように棚橋の足を固めていく。しかし、棚橋も左足に関節技を仕掛ける。すると、ザックも左腕を取りにいくが、これはもつれるようにロープブレイクに。
　ザックはすばやいうごきで棚橋の左腕のリストを取る。棚橋も応戦していくが、ザックはすかさず取り直して、棚橋をロープに飛ばす。しかし、棚橋はザックを蹴り上げて動きを止め、エアギターで挑発。さらにアームドラッグからボディスラム、そしてジャンピングエルボーを繰り出すが、ザックは一瞬のスキをついて棚橋の右腕を腕ひしぎ逆十字で捕獲。さらに右足も取っていくが、棚橋は慌ててロープブレイク。
　追撃の手を緩めないザックは、棚橋の右腕を両足で捕らえると、そのままツイストしてダメージを与える。さらに右腕にストンピングを落とし、続いて右腕を絞り上げ、そこ目掛けてオーバーヘッドキック。そこからザックはヨーロピアンアッパーカットを連発。棚橋もエルボーで応戦するが、ザックはその右腕を絞りあげる。棚橋はボディブローでザックを後退させると、ロープへ。だが、ザックはすばやい動きから卍固めで捕獲。
　卍固めの体勢のまま、棚橋はザックの左足を取ってドラゴンスクリュー。さらに左ヒザに低空キックを見舞うと、もう一度ドラゴンスクリューを狙う。しかし、こらえたザックは腕を取りにいく。だが、ザックの足を持ってテイクダウンした棚橋は、グラウンドの状態でドラゴンスクリュー。しかし、ザックは下から棚橋の右腕を捕獲。棚橋もテキサスクロバーホールドで切り返そうとするが、ザックはロープエスケープ。
　ならばと棚橋はドラゴンスクリューを狙うも、ザックはすばやい動きから丸め込み。そして、棚橋の低空ドロップキックをかわすとサッカーボールキックへ。続いてザックは棚橋の右腕に執拗なストンピング。さらにザックは棚橋の右腕を曲げた状態にさせ、ストンピング。ここからザックは棚橋の右腕を蹴り上げてからエルボー。
　棚橋もエルボーでやり返し、ザックの左ヒザにキック。ザックも棚橋の右腕にオーバーヘッドキックを狙うが、かわした棚橋は左足にグラウンド式のリバースドラゴンスクリュー。そして、棚橋はロープに飛ぶも、これはザックが飛びついてフロント式のネックロック。さらにそのままの状態で右腕をアームバーに捕らえるが、棚橋はツイスト&シャウトで切り返す。
　ここから棚橋はスリングブライドを狙うも、かわしたザックはフルネルソンからヨーロピアン・クラッチへ。しかし、棚橋がカウント2でキックアウト。そして棚橋は強烈な張り手。ザックもキックとエルボーで応戦してロープに走るが、棚橋はカウンターのスリングブレイド。そして、ハイフライアタックをお見舞いすると、ここでデスペラードが妨害しようとエプロンサイドに上がる。
　すると、棚橋はエルボーでデスペラードを排除し、ザックにハイフライフローを敢行。だが、ザックは両ヒザを立てて迎撃すると、すばやくジム・ブレイクス・アームバーに移行。ザックは棚橋のサポーター、さらにテーピングをはがし、執拗にねじり上げていく。ついに棚橋はギブアップの声を上げ、ザックが現IWGPインターコンチネンタル王者から殊勲の勝利をゲットした。

 

　試合後、ザックはインターコンチのベルトを手にし、棚橋に勝利を勝ち誇った。