3勝3敗のタイガーと0勝6敗のフィンレーが対戦する『SUPER Jr.』Bブロック公式戦。
　
　試合開始直後、フィンレーがタックルを繰り出すも、タイガーがすぐにバックを取る。だが、フィンレーがヘッドスプリングで立ち上がり、腕を極めて行く。しかし、タイガーが下からキックを浴びせて脱出。
　するとフィンレーは、カウンターサイドバスターでタイガーを叩きつけ、エルボードロップ2連発、カウンタージャンピングエルボースマッシュで追撃。さらに、スリーパーホールド、エルボースマッシュ、串刺しエルボースマッシュ、カミカゼなどで一気に畳み掛ける。
　しかしタイガーは、次のミサイルキックを受け止め、ハイキックをお見舞い。そこからタイガードライバーの体勢に入るが、フィンレーが回避してエルボースマッシュ。さらに、回転十字固めから逃れ、タイガーを丸め込む。
　だが、タイガーが跳ね返し、次の首固めもクリア。そして、飛びつき膝十字固めで締め上げたのち、ローキック連射を見舞う。それでもフィンレーはエルボーを放つが、タイガーが腕をキャッチして絞り上げる。
　これでフィンレーがダウンすると、タイガーは容赦なくローキックを浴びせる。しかしフィンレーは、ミドルキックを回避してエルボースマッシュをお見舞い。
　だが、タイガーがローリングソバットでフィンレーの動きを止め、タイガードライバーで叩きつける。それでもフィンレーはフォールを返すが、タイガーが腕ひしぎ逆十字固めからリバースダブルアームバーを極め、ギブアップを奪った。

タイガー「『SUPER Jr.』の何戦目か忘れたけど、左ひじを痛めて、今この辺水が溜まっちゃってるんすよね。だから最初の入場の時コーナーにも上がれなくてね、痛くて。やりたいんだけど、支えることが今できなくて。だからそれをフィンレーが知ってかどうかわかんないけどね、アイツも腕を狙ってきたし。まぁフィンレーとはシングルは初めてだけど、もの凄くアグレッシブに来る選手だなと思う部分、まだまだつめが甘い。やっぱりもっと落ち着いてやった方がいいんじゃないかな、彼に関してはね。まぁ別に上から目線じゃないけど、今日はちょっと相手を見ながらやったっていう部分が出たかな。確かにこのトーナメントに関しては、今日は消化試合みたいになってしまったけどね、俺はまだまだここで点を獲らないと。『SUPER Jr.』というのは最後まで何があるかわからないから。KUSHIDAがBブロックから決勝に上がったけど、何があるかわからない。そしたら点を獲っていくしかないです。最後まで俺は諦めないというか、最後まで『SUPER Jr.』をまっとうしたいし、タイガーマスクの試合をまっとうしたい。まぁ逆に今日はフィンレーだからヨーロッパの選手だからね、あぁいう試合ができたと思うし、アイツのエルボースマッシュは強烈だよ。さすがヨーロッパ。だけどアレ1つじゃ勝てない」
——フィンレー選手はこれからが楽しみという言葉もありましたが?
タイガー「そうですね。これから新日本でやっていくにはもの凄い良いんじゃないですか。やはり小松、田中、ジェイとこの4人でやらせたら面白いんじゃないですかね。もちろんボクもその中に入って、彼らみたいなアグレッシブな試合をどんどんしたいし。またそういうとこは別としての試合もしたいと思ってますからね」
——フィンレー選手からするとタイガーマスク選手は憧れの存在だったと思いますが?
タイガー「いやいや、ボクなんかお父さんの(デーブ)フィンレー選手がそれこそ初代タイガーマスクの佐山さんとやってるわけだし、新日本でね。そういう部分で考えたら、ボクは息子じゃないけどね、ボクは佐山さんのことを親父だと思ってるんで、お互い二世同士でやるっていうかね、そういう部分ではもの凄く感慨深いというか、そういう風になってきたのかなと、改めて思わせないでくださいよ。ハハハ」
——今年の夏で20周年を迎えるわけですが?
タイガー「そうですね。ボクも7月で丸20周年になるんですけどね、まぁボクは派手なことをやりたいっていう人間じゃないんで、もう地味に普通にやり過ごす感じかな。ハハハ。会社も知らないから、そんなこと多分」
——ここでアピールは?
タイガー「いや、別にそんなことする必要もないですよ。まぁとにかく自分のタイガーマスクとしてのこれからの試合をね、どんどんどんどん自分なりの強さというものを出していきたいし。これからもこの新日本プロレスでタイガーマスクありという試合をしていきたいなと思ってます。そして、またこの『SUPER Jr.』今年はボク自身がね、成績としては終わってしまったけど、まだほんとに何があるかわからない。最後まで代々木の日を待ちたいなと思ってます。そして何もない場合は、やはり同じ日本人として誰が出る知らないけど、KUSHIDA、応援したいし。そして田口、ライガーさんはどうなるかわからないけど、田口があるんであれば田口も応援したいと思ってるし。以上です」
 
※フィンレーはノーコメント