BEST OF THE SUPER Jr.XXII
- 日時
- 2015年5月31日(日) 14:00開場 15:00開始
- 会場
- 静岡・キラメッセぬまづ
- 観衆
- 1,140人
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第6試合 30分1本勝負
「BEST OF THE SUPER Jr. XXII」Bブロック公式戦レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
タイガーがヘッドロックからショルダータックル。そこからモンキーフリップを繰り出すと、KUSHIDAが側転でかわす。ところが、着地した途端に左膝を押さえてダウン。そのまま場外へ転落してしまう。
KUSHIDAがリングへ戻ると、タイガーは膝へキックを浴びせ、膝十字固めで絞る。それでもKUSHIDAはロープへ逃れるが、タイガーは再び膝十字固め。そして、強烈な逆片エビ固めでギブアップを迫る。
タイガーの攻勢は続き、膝へのローキック連射、張り手。そこからロープへ振ると、KUSHIDAは膝から崩れてしまう。
しかしKUSHIDAは、トップロープを支点にしたバク転キックで巻き返し、エプロンからの延髄斬りで追撃。だが、タイガーがドロップキックで場外に落とし、場外マット上でドラゴンスクリュー。
それでもKUSHIDAは、ロープを利用したアームブリーカーで逆襲。そして、タイガーの腕にミドルキックを連射し、腕ひしぎ逆十字固めを極める。
次にKUSHIDAはショルダーアームブリーカーで追撃し、バズソーキックを放つ。これをタイガーが回避し、2人が同時に放ったハイキックが相打ちになる。その後、KUSHIDAは再びタイガーの腕にローキックを連射。さらに、ハンドスプリングエルボー、腕へのパントキックで追い討ちする。
ここでKUSHIDAはホバーボードロックを繰り出すが、タイガーがこらえてツームストンパイルドライバーに切り返す。そして、ハイキックでKUSHIDAの頭を射抜くと、トップロープ上から雪崩式ダブルアームスープレックスを敢行。
続いてタイガーはタイガースープレックスホールドで叩きつけるが、KUSHIDAがロープに脚をかけて3カウントを免れる。ここでタイガーが突進するが、KUSHIDAがスライディングで股下をくぐり、ホバーボードロックで捕獲。タイガーに抵抗されると、回転してポジションを変え、ギブアップを奪った。
これで5勝1敗になったKUSHIDAは、タイガーに握手を求める。これにタイガーが応じ、両者は互いの健闘を称えて抱擁。そして、もう1度握手をかわした。
COMMENT
タイガー「今日負けて、望みはないのかな? どうなんだろ? なかろうが何しようが、『SUPER Jr.』っていうのは、最後まで何があるかわからないから。俺はまだ、デビッド・フィンレー(戦)が残ってるけど、最後の最後まで、この『SUPER JR.』、タイガーマスクとしての闘いを見せたいと思ってる」
——KUSHIDA選手の印象は?
タイガー「いろいろコメント見れば、『コノヤロー! 生意気言いやがって』と思う部分もあるけど、逆に言えば、自分が新日本に来たときも同じだったと思うんだよね。そういう意味では、それでこそ新日本Jr.の一員だっていうのはあるしね。今、下の選手は認めざるを得ないですよね。あそこまで追い込んで、まだあの手があったっていうのは、自分が甘かったのか、KUSHIDAの方が上回ったのかはわからないけど、一つ言えることは、『SUPER Jr.』っていうのは“強い者が決勝に出る”。だから、今日はKUSHIDAの方が強かった。それは認めざるを得ない。それは勢いとかじゃないと思う。そういう部分で、僕が残ってないんであれば、KUSHIDAをバックアップする。今はそう思う気持ち。だけどさっきも言ったように、最後までまだまだわからない。KUSHIDAが(関節技も)できるっていうのは知ってたから、今日はああいい試合できてくれたのはうれしいですね。いつもの派手なプロレスじゃなく、こういう地味なプロレスをやってくれたのがうれしかったし、これからも新日本は、Jr.だろうがなかろうが、こういう試合は必要だと思うんで。できる選手がやればいいと思ってる。そういう意味でKUSHIDAは、あれからだと思う」
——最後は握手で終わってノーサイドでした。
タイガー「俺、負けたんだから。あそこで強がってもしょうがない。あいつが後輩だろうがなんだろうが、勝者はKUSHIDAなんだから。認めないと」