第5試合は、マイケル・エルガンと内藤哲也のシングルマッチ。エルガンは昨年は、IWGPヘビー級王座(3WAY)にも挑戦したROHの強豪だ。
入場時から、大歓声を巻き起こし、アメリカのファンからの人気の高さを証明した内藤哲也。しかし試合の序盤は、エルガンがコーナーに強引に投げつけるなど、パワーファイトで圧倒していく。
内藤のスイングDDTをキャッチして、そのままスウィンギングネックブリーカーを決めたエルガン。しかし、内藤も一連のコーナーミサイルコンボで逆転。ここからと思いきやエルガンの破壊力満点の回転エルボーで動きを止められる。
内藤は延髄斬りから、2度目のスイングDDTをダイナミックに命中させる。さらに雪崩式フランケン狙う。コレは一度はエルガンに阻止されたものの、意地で再チャレンジして成功。勝機と見たか、スターダストプレスを一気に狙った内藤。しかし、ここもエルガンが阻止。
トップロープに座ったエルガンは、内藤に飛びつき式のコードブレイカーをズバリ。エルガンのパワーファイトと予測不可能な攻撃の前に、なかなか波に乗れない内藤。さらにコーナーめがけて投げっぱなしパワーボムを食らって青息吐息……。しかし、ここでエルガンの2度目の投げっぱなしパワーボムをクルリと丸め込んで、逆転勝利を奪ってみせた。
試合後のエルガンは、おさまらない様子で内藤に詰め寄ったが、内藤はこれを意に介さず。逆に、場外に放り投げてて、目見開きポーズで挑発し、場内からの喝采を浴びた。
内藤「思った以上にリングがやりづらかったですね。でもこれは言い訳にならない、
みんなこの状況でやってるんでね。」
ーーファンの反応はいかがでしたか?
内藤「これが正解というのは無いけど、アメリカのお客さんはアメリカ流の見方を凄く知っているなと。お客さんがお客さんなりに楽しんでいるなと凄く感じました。オレは去年アメリカ来てないし、凄い久々で、ある意味初めてみたいなもんなんで、お客さんも探り探り見てるんじゃないかなと感じましたね。でも今日は少なからず印象は残してきたはずなので明日にはきっと入場した時の反応なんかが随分かわるんじゃないかなと思います。今日1試合やっただけで課題が少し見えたのでそれをきっちり修正して残り3試合意味のあるアメリカ遠征にしたいなと思います」