巨体ながらトリッキーな動きを見せるビッグダディ・ヤムヤムが再来日。セコンドは、第4試合同様にNWAのブルースサープ社長が登場、しかもメガネとジャケットを変えての再登場。天山広吉は、歴代のNWA王者が使用してきた、「ギャラクシー・エクスプレス」で堂々の入場。
試合は場内の「天山!」コールでスタート。ロックアップのまま、コーナーに詰めるヤムヤム。ショルダーアタックは互角。しかし、一発の逆水平チョップで天山はダウン。
天山は、モンゴリアンチョップの連発で反撃し、ヤムヤムをダウンさせる。しかし、ヤムヤムはロープを掴んで、顔面に押し当てる荒技を披露。
さらに、場外乱闘では、鉄柵に天山の首を挟んで料理。さらに放送席の小島聡を挑発するヤムヤム。
スリーパーで天山を締めまくるヤムヤム。さらにロープに振ってのスタンガン。場外に出た天山にサープ社長は非道のストンピング! リング上に戻すと、重いレッグドロップ。天山はナックル連打で反撃するも、ヤムヤムもエルボーなどで打撃戦へ。
天山はヤムヤムの回転式のラリアットを阻止すると、モンゴリアンを連打。これは嫌がるヤムヤム。さらに天山はコーナーラリアットから、ブレーンバスターを炸裂し、自分のペースに戻す。
天山はマウンテンボムを決めて、ストンピング。しかし、ヤムヤムもダブルアームの変形DDTで場内を沸かせる。
さらにヤムヤムは天山を寝かせると、軽々とトップロープからムーンサルト爆発! これをなんとか返した天山は、大ピンチとなるも、ニールキックで再度逆転。
試合終盤、トップロープに登った天山に、サープが介入。しかし、天山はヘッドバッドでサープを阻止。天山はそのままヤムヤムにフライングヘッドバッド、さらにアナコンダバイスをガッチリ決める。アナコンダバスターから、カウントを狙うも、これはカウント2。
しかし勝機と見た天山は、すかさずアナコンダマックスを決めて、タップ勝利。2度目の防衛に成功した。
天山「オッケー。キツいなー!! なんかヤバかったッスよ。途中でホンマにやられるんちゃうかって(思った)。体があちこち痛いですよ。あんなにガッツリ来て。あのブルースが連れて来たヤムヤム、とんでもなかったね。見ただけでは、肌を合わせてみんとわからんかったね。こんなに強烈や思わんかった。最後ももう、あれ(アナコンダマックスが)外れたらどうしよう!?っていうぐらいキツかったですよ。最初から最後までやられっぱなしでね、最低やったけど。ホンマに命からがら逃げられたっていうか。いや〜、ヤバかったよ、ホント。あんな、自分の体がすっ飛んで行くとは思わんかったですよ。ナメてたわけじゃないけど。今日の試合はタイトルマッチの防衛戦かもしれんけど、俺にとったらずっと今シリーズ前から体が言うこときかへんっていう。今日勝ったから言うってわけじゃないけど、『体がホンマこんな状況で、果たして今日、乗り越えられるか!?』って。それぐらいキツい。それぐらい試合前から覚悟してたんですけど。もう1発、2発ぐらい、いいのもらったらもう終わってたかもしれない。ホンマに相手から目離せんかったね、今日は。いや〜、キツかった。ま、とりあえず、今シリーズ、もう山乗り越えたから。しっかりと、NWAな。まだまだこのベルト、しっかりと(防衛する)。次は誰か知らんけど、いつでも来いって。誰でも来いって。ま、ヤムヤムは強かった。ヤバかった。まあ、しっかり今シリーズ、このまま(行く)。体は満身創痍でも、ベルトを持っているチャンピオンとして、しっかりやりたいと思いますよ」
ヤムヤム「なんだなんだ、どういうことだ! (テンザンからベルトを奪って)コジマに借りを返そうと思っていたのに。またやってやる!」
サープ社長「ちょっと待て。テンザンめ、2度目も切り抜けやがったな。ビッグダディ・ヤムヤムはこれで終わったわけじゃない。また日本にやって来るぞ。お前がチャンピオンでいる限り、俺は何度でも保証してやる。ビッグダディ・ヤムヤムはもちろん、次から次と相手を日本に送り込んでやるからな!!」
ヤムヤム「負けたけど、何度もお前らと闘って、テンコジを追い込んでやるからな! 必ず戻って来るぞ。テンザンをやっつけるためにな」
サープ社長「ベルトを手にできずにUSAに帰るが、次はお前らが来てみろ! 病院送りにしてやるだけだがな!! ワカリマスカ!?」
※ヤムヤムは「映すな」とカメラを押しのけて引き揚げていった。