翌日の6・20後楽園で行われるNEVER 6人タッグ戦SANADA＆EVIL＆BUSHIvs田口＆ジュース＆KUSHIDAの最終前哨戦。また、最終戦の6・27後楽園で行われるIWGP Jr.戦KUSHIDAvsBUSHIの前哨対決でもある。

　KUSHIDAとBUSHIの対決で試合がスタート。BUSHIが顔面攻撃で奇襲するも、KUSHIDAがハンドスプリングエルボーで報復。
　続いて棚橋対内藤になると、2人へ向けた大コールで場内が二分される。そんな中、内藤がロープ際でクリーンブレイクするも、控えのヒロムが棚橋の髪を引っ張る。
　そこから内藤が棚橋の右腕を攻撃して行くが、棚橋はカウンターバックエルボー＆フライングボディアタックの連続攻撃で報復。タッチを受けた田口が内藤にヒップアタックを連射し、KUSHIDA、ジュース、棚橋もヒップアタックで続く。そして、大コールを受けて真壁もヒップアタックを繰り出し、大歓声を浴びた。
　続いて田口がチームメイトにブロックサインを送り、内藤へ連続トレイン攻撃を開始。そして、田口が内藤の反撃を読んでKUSHIDAにストップをかけ、コーナー2段目にのぼって尻を突き出す。ここで棚橋が内藤をスローイングするも、切り返されて顔面から田口の尻へ激突。
　その直後、L･I･Jが棚橋たちをリングから追い出し、田口を取り囲む。それに気づいた田口は笑顔で拳を掲げるが、内藤たちが一斉に襲撃。
　これで棚橋が孤立する展開となり、内藤がトップロープ越しに串刺し低空ドロップキック。さらに、SANADAがロープを悪用した腕攻撃を見舞い、カットに入った田口をEVILがサイドバスターで排除。
　棚橋の劣勢は続き、ヒロムが串刺しラリアット、低空ドロップキック、腕への踏みつけ攻撃。しかし棚橋がヒロムのトラースキックを受け止め、ドラゴンスクリューで逆転。
　これで真壁の出番となり、SANADAにパワースラム、内藤に串刺しラリアット、頭部へのパンチ連射。そして、BUSHIにも串刺しラリアットを見舞い、ノーザンライトスープレックスホールドで3カウントを迫る。
　KUSHIDA対BUSHIとなり、KUSHIDAがヒロムをアームホイップで投げて側転から低空ドロップキック。そして、BUSHIにはトップロープを支点にしたバク転キック、エプロンからのジャンピングハイキックを見舞う。だが、次のスワンダイブ攻撃をBUSHIが回避し、フェイントニールキックで挽回。
　田口対EVILの場面。EVILがヒップアタックをキャッチしてアトミックドロップに切り返すが、田口が持ちこたえてジャンピングヒップアタックを命中させる。そして、串刺しジャンピングヒップアタック2連発で追撃。
　なおも田口はジャンピングヒップアタックを放つが、EVILが受け止めてジャーマンスープレックスを狙う。これは田口が逃れるも、EVILが脚を取ってレッドシューズ海野レフェリーに持たせ、ガラ空きの尻にトラースキックを食らわせた。
　スイッチしたSANADAは、パラダイスロックで田口の動きを止め、尻に低空ドロップキックを浴びせる。そして、アトミックドロップ2連発で追い討ちするも、3発目を田口が切り返し、カウンタージャンピングヒップアタックで逆転に成功。
　ジュース対SANADAとなり、TKOを回避したジュースが変型バックブリーカー→河津落としの連続攻撃、セントーン。さらに、ジュースが串刺しラリアット、KUSHIDAがエプロンからの延髄斬りでSANADAをサンドイッチにする。
　その直後、ジュースがキャノンボールでSANADAに追撃し、コーナー最上段からのフライングボディアタックでなぎ倒す。続いてジュースがパルプフリクションを仕掛けると、SANADAが抵抗してフランケンシュタイナーを仕掛ける。これをジュースが受け止めるも、内藤が脚に低空ドロップキックを食らわせる。しかし、棚橋がスリングブレイドで内藤を排除。
　するとヒロムがトラースキックで棚橋を蹴散らし、田口のジャンピングヒップアタックを簡単にかわす。直後に真壁が両腕ラリアットを狙うも、EVILが場外から足を引っ張って転倒させ、SANADA＆ヒロムが低空ドロップキックを食らわせる。
　これでジュースが孤立してしまい、EVILがトラースキック、BUSHIがコードブレイカー、SANADAがバックドロップで畳み掛ける。そして、BUSHIがトペスイシーダでKUSHIDAを分断すると、SANADAがTKOでジュースに追い討ち。最後はSkull Endで前夜の借りを返した。

田口「明日、NEVER（無差別級）6人（タッグ選手権試合）、かなりの投手戦が予想されますけども、1点、1点取れば、1点取った方が勝ちという厳しい闘いになると思います」

――乱打戦じゃなく、投手戦ですか？
田口「数少ないチャンス、1点をね。1発、ワンチャンをね、しっかり、確実にものにします。それぐらいしっかりと。頑張ります」
棚橋「ベルトは今、修理するために材料を集めてます。今、右肩（部分が）欠けて、バックルがどっちか（一つ）なくて、アシンメトリー。オシャレ用語で“左右非対称”。アシンメトリーになってるから。俺も（上腕）二頭筋、こっち（左）切れて、こっち（右）切れて、左右アシンメトリー……。まず最初のキーワードは、“アシンメトリー”」
KUSHIDA「ツッコミを言うことは誰でもできる。自分の手を汚すことなく、立場をキープしたまま、意見を言ってるふうになれますからね。でも、ツッコんでばかりの人生、最後に結局、なんにも残らないんだ、絶対。そう信じてるから。いいか、BUSHI。お前にこのベルト、渡せるわけないだろ。挑戦、大いに結構。だけど、せめて、せめて執念だけは持って来いよ。俺以上の執念ねぇと、絶対、（ベルトは）獲れない。指1本、（ベルトに）触らせない。次の後楽園、監督の指示の下、NEVER（無差別級）6人タッグ、ベルト獲ります！」

――IWGP Jr.タイトルマッチまで、ハードなスケジュールが続きますが…。
KUSHIDA「望まれれば、日本中、世界中、どこへだって行きます。ベルトを持って」
※真壁＆ジュースはノーコメント

EVIL「俺たちがチャンピオンでいるから、このベルトは常に価値を上げ続け、高い位置に君臨している。タグチジャパンよ、何度もやってるが、同じ舞台、同じ目線だと思うなよ。お遊びはここまでだ。闇は深くて、入ったら2度と出口は見つけれないということを、お前らに教えてやる。そして明日の試合後は、俺たちはまた、このベルトで祝杯を挙げてやる。よく覚えとけ。This is EVIL。E～verything is EVIL。すべては………………EVILだ！」
BUSHI「明日の後楽園ホール、タグチジャパンとメインでのタイトルマッチ。いい加減、お前たち、わからせてやるよ。例えメンバーを入れ替えたところで、答えは変わらない。このNEVER無差別級6人タッグのベルトを防衛するのは、BUSHI、EVIL、SANADAの俺たちだ。En Serio、マ・ジ・で」
ヒロム「大丈夫、大丈夫、悲しくなんかない。彼は俺のこと、大好きだからさ。遠距離ってつらいよね。なんだか、そんな気持ち。だからみんな！ 心配しないで、俺と一緒にもっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっとーーーーーーーーーーー！楽しもうぜーーーーーーーー！ ダリルがそばにいてくれるから、大丈夫。ねえ、ダリルーッ！ あれ？ ダリルは？ あれっ？ どこ？ ダリルーーーーーーーー！」
※内藤＆SANADAはノーコメント