Road to INVASION ATTACK 2015
- 日時
- 2015年3月22日(日) 15:00開場 16:00開始
- 会場
- 兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)
- 観衆
- 5,200人(超満員)
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第5試合 60分1本勝負
NWA世界Jr.ヘビー級選手権試合- (王者)
- (挑戦者)
※ライガーが3度目の防衛に成功。レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
なんとライガーは、サンダーライガー&ファイヤーライガーのハーフスタイルで登場。
試合開始直後、タイガーのモンキーフリップをライガーが回避し、エルボードロップを発射。しかし、タイガーが素早く回避。
そこからグラウンドの攻防になり、ライガーが弓矢固め。さらに、背中へエルボーを浴びせると、チョップ連射、風車式バックブリーカー、ロメロスペシャルへ繋げる。
たまらずタイガーが場外へエスケープすると、ライガーはスライディングキックを放つ。ところが、タイガーが脚をキャッチして膝へキックをお見舞い。ライガーが辛うじてリングへ戻ると、コーナー最上段からのダイビングニードロップを膝へ命中させる。
これでライガーは完全に動きが止まってしまい、タイガーが膝十字固め、足4の字固め、キック攻撃などで猛攻。劣性のライガーは、ジャンピングネックブリーカーでようやく反撃に出るが、タイガーが再び脚を取って膝十字固め。
続いてタイガーはタイガードライバーを狙うが、ライガーが激しく抵抗。するとタイガーは、回転十字固めで揺さぶりをかけ、今度こそタイガードライバー。そして、タイガースープレックスを仕掛けるが、ライガーが抵抗し、右の掌底で逆襲。
次にライガーは雪崩式攻撃に行くも、タイガーが激しく抵抗し、雪崩式バックドロップを敢行。しかしライガーは、再びタイガースープレックスから逃れ、浴びせ蹴りで反撃。
続いてライガーはパワーボムを狙うが、タイガーがグラウンドへ引き込み、三角絞めで絞る。だが、ライガーがカウンター掌底で巻き返し、垂直落下式ブレーンバスターで追撃。そして、助走をつけて掌底でタイガーを吹き飛ばし、3カウントを奪った。
試合後、タイガーがライガーに向かって頭を下げ、両者が抱き合って握手をかわす。
その後、ライガーがマイクを掴み、自ら挑戦者に指名したタイガーのファイトを称賛。さらには、「この1回で終わりか?」とタイガーに呼びかけた。
これを受けてタイガーは、「俺とライガーさん、やりたいのはこういう試合なんです!」と熱いマイクアピール。そして、「もう1回やらせて下さい! お願いします!」と、ライガーに連続挑戦を直訴した。
■両者のマイクアピール
ライガー「会場の皆さん! 俺はタイガーマスクを指名して、心の底からホントによかったと思う(※大拍手)。ヤツは本気で俺の脚を潰しに来たし、俺もあいつの頭が吹っ飛ぶぐらいの掌打(掌底)を食らわしました。『物凄い試合ができた』と俺は思ってる(※大拍手)。だがな、タイガー。おまえに聞くよ。この1回で終わりか?(※場内どよめき) 俺たちは『レジェンドだ』『ベテランだ』と言われている。だけど、ベルトに対する気持ちは若手もベテランもねぇよ(※大拍手)。この1回で終わっちゃうのもったいないなぁ〜。おまえのいまの素直な気持ち、聞かせて欲しい(※タイガーコール)」
タイガー「ライガーさん、正直に言わして下さい。俺の思ったとおりのライガーさん。強かったです。いま、Jr.はいろんな試合があります。みんないい試合だと思っています。ただ、俺とライガーさん、やりたいのはこういう試合なんです(※大拍手)。1発1発の重み、掌底、キック、こういう1発1発の重みがある試合がしたいんです!(※大拍手) ファンのみんなはどう思うかわからないです。でも、僕が初代タイガーマスク・佐山聡さんから教わったのは、こういうプロレスなんです! そして! アントニオ猪木さんから教えてもらったライガーさん、こういう試合なんです! これが悪いでしょうか?(※大拍手) こういう試合があってもいいんじゃないでしょうか? 俺は諦めないです! もう1回!! もう1回!! もう1回やらして下さい!! お願いします!(※大拍手)」
COMMENT
——今日のデビュー当時のデザインとのハーフ&ハーフのコスチュームの意味は?
ライガー「ライガーも最終章に入ってるし、こういうライガーもあったんだよっていうのを、タイトルマッチだから注目させるだろうし、見せておこうかなと。何回もやるもんじゃないし、今日の相手がタイガーだったからこそね」
タイガー「コメントいりますか? 敗者だからこそ、残した方がいいかな? やはりライガーさんは強かったです。やっぱり底力、さすがだと思ってますし、何気なく使ってる掌底を、ああいう1発1発をここぞというときに使うライガーさんは、やっぱり凄いと思うし、だからこそ、ライガーさんの足を止めた。それが裏目に出たかどうかはわからないけど、こういう1発1発に痛みのあるプロレス、これを俺たちはやりたい。前からライガーさんとそう言ってました。凄いですよ、ヤングバックス。凄い、素晴らしい。動きにしても。でも、僕とライガーさんは、もっとゴツゴツした試合がしたい。今日はそういう意味で、掌底で潰されたっていうのは、本望っていうか、素晴らしいっていうか。悔しいけどね。凄いなと思いました。やはり気迫、そういうものでは俺も負けてなかったと思うけど、ライガーさんの1発の技の重み、それに負けたかなと。だからこそもう1度、もう1度、ライガーさんに挑戦したい。ファンの中からどういう声が出るのかわからないけど、万人が万人、応援してくれるとは思わない。それはわかってます。ただ、僕自身ももう、あとプロレスというものが何年できるかわからない。別に引退するわけじゃないけど。当然のことながら何年もできるものじゃない。ライガーさんもいっしょ。今度は僕が潰して、お互いが納得できるような試合を。俺は試合の上で勝って、『あいつはスゲェ』って言われたい。今日は自分の中で納得できる負け。やっぱりライガーさんは強かった。遺恨なんか何もないし、ライガーさんがベルトを持ってる以上、俺はライガーさんの背中を追い続けて、必ず(ベルトを)獲ります」
——負けたからこそ改めて、ライガーさんに勝ちたいという思いが強くなったんじゃないですか?
タイガー「そうですね。言っちゃああれだけど、普段は与えられた試合をこなしてきた。だけど今回はライガーさんとの試合が決まって、ライガーさんに照準を絞れたし、負けたからこそライガーさんの強さを改めて感じたし、だからこそもう1度。潰したい。そしてベルトを獲りたいっていう思いが強くなりました。明日からまた頑張ります」