現地時間・5月12日(水)、日本時間では5月13日(木)、AEW(All Elite Wrestling)のTVマッチ『AEW DYNAMITE』に永田裕志が初出場、ジョン・モクスリーの持つIWGP USヘビー級王座に挑戦した。
フロリダ州ジャクソンビルから生放送されたこの大会。なんと、いきなり番組の冒頭から、永田とモクスリーがバックステージでアップする模様が流され、すぐさま永田の入場シーンへ。
永田の傍らには、LA道場で武者修行中の成田蓮の姿が。おなじみの入場テーマ『MISSION BLOW』が流れる中、入場ゲートに登場した永田が、堂々の敬礼ポーズを見せると、観客も声援で応える。さらに、コーナーに駆け上がってもう一度、敬礼ポーズを決めてみせた。
続いて、USヘビー級王者のジョン・モクスリーが観客席からThe Troggs『Wild Thing』をバックに入場。ベルトを高々と掲げて、リングインをはたした。
試合は、両者の睨み合いからのド突き合い、さらにエルボーの打ち合いから、モクスリーがコーナーに押し込んでのラリアットをお見舞い。だが、永田は「効いてないぞ」とばかり、叫びながら前に出る。
永田はモクスリーをコーナーに振っての強烈なキチンシンク、続いてビッグブーツを決めて好調をアピール、モクスリーはたまらず場外へエスケープ。場内には、ロッキー・ロメロの姿も。
場外のモクスリーを追う永田だが、頭を鉄柱へ打ち付けられてしまう。続いて、モクスリーはエプロン際から、走り込んでのダイビングニーアタック。先にリングに戻って、両手を掲げて場内にアピール。
リングに戻った永田にエルボー、コーナーに詰めてラリアットを連射するモクスリー。リング中央に座った永田の胸にミドルキックを放ち、エルボードロップを見せるが、コレはカウント2。
片ヒザを付いた状態の永田の胸に再びミドルキックを放っていくモクスリー。ここで場内から「ナガタ!」コールが発生。永田は「もっと来い!」とばかりに挑発していく。
再びミドルキックで、永田をダウンさせたモクスリー。続いて、セカンドロープから永田めがけて飛びかかるが、これをキャッチした永田がエクスプロイダーを狙うもモクスリーが踏ん張ってエスケープ。
永田はエルボーから、モクスリーの胸元に逆襲のミドルキック3連発。さらに、対角線に投げてのフロントハイキック炸裂させて、エクスプロイダーでブン投げるが、これはカウント2。
永田はブレーンバスターの態勢に入るも、これはモクスリーが耐える。モクスリーにロープに飛ばされ、モクスリーのラリアット狙いをかわしたあと、得意のフェイントジャンプから、低空ドロップキックを炸裂。
得意ムーブを成功させた永田は、片ヒザをついたモクスリーの胸にミドルキックを立て続けに放っていく。ここから激しいエルボーの打ち合いとなる両者。走り込んだ永田のバックに回ったモクスリーは、投げっぱなしのジャーマンで反撃。
モクスリーは走り込んでのラリアットを爆発させるが、カウント2で返す永田。モクスリーはリング中央でパイルドライバーの体勢に入るも、これは切り返した永田。
腹にキックをお見舞いすると、照準を合わせてからコーナーのモクスリーにジャスティスニーを突き刺す。そして、モクスリーをコーナートップに抱え上げると、雪崩式のエクスプロイダーで豪快に投げ切ってみせる。
さらに、胸元にミドルキック! モクスリーがカウント2で返すと、すぐさまバックドロップホールドの態勢へ。しかし、これを食らいたくないモクスリーがスリーパーで回避。
崩れ落ちる永田、絶体絶命と思ったその瞬間、なんとグラウンドで得意の白目式腕固めを全米に披露! AEWの実況席も「シロメー!」と興奮しながらアナウンス。
だが、これはロープエスケープしたモクスリー。続いて、スタンディングの腕殺しを狙った永田だが、モクスリーが回避。ここから再びエルボーの応酬となった二人。
モクスリーが走りこんだところを永田はカウンターのフロントハイキック、さらに延髄切りで畳みかける。だが、ロープの反動を利用してモクスリーが低空のラリアットで逆襲。目まぐるしい攻防の連続に、場内からは「This is AWESOME!」のコールも発生。
モクスリーが永田をスリーパーで捉えるが、これを切り返してエルボーや張り手を打ち合う両者。モクスリーは、永田を立ち上がらせて頭部にヒザ蹴りを連射。そこから、力任せにデスライダーを爆発させると、この一発で永田から3カウントを奪取。IWGP USヘビー級王座、4度目の防衛に成功した。
試合後、モクスリーは永田に両手を合わせて深くおじぎをした後で、座り込んでの座礼を見せ、新日本流のストロングスタイルを見せつけた永田に心からリスペクトを表明。これを見た永田も同じく座礼で応えた後に、たがいの頭を付き合わせた。
さらに、モクスリーは永田の左腕を掲げて、挑戦者を称えると場内からは大歓声が巻き起こった。
写真提供: All Elite Wrestling / Lee South