いよいよ開幕した“ルチャの祭典”『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2017』! 今年も日本を代表する“ルチャ女子”である元井美貴さんが、大会の注目選手を徹底解説! まずはインタビュー前編から!
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★1月20、21、22日後楽園ホール大会3連戦は、新日本プロレスワールドで生中継!!
■ドラゴン・リー選手に好きな選手を伺ったら、石井智宏選手や柴田勝頼選手、鈴木みのる選手の名前を挙げられたんですよ
――さあ、元井さん。いよいよ『CMLL FANTASTICA MANIA』の季節がやってきました。今年も、いろいろと見どころを教えてください。
元井 ハイ。どうぞよろしくお願いします!
――今回は17名のルチャドールがメキシコから参戦しますが、まず注目の選手というと?
元井 やっぱり、一番はドラゴン・リー選手ですね! 1.5後楽園で高橋ヒロム選手のIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦表明をして、次の日にはメキシコに帰っていったという。
――リーは1.5後楽園でヒロム選手の試合に乱入し、試合後にはブレーンバスター・ボムでKOしましたが、リーはその日のためだけにわざわざメヒコから来たんですか?
元井 そうみたいですよ。ご本人に話を聞いたら「カマイタチ(高橋ヒロムの海外遠征時の名称、前リングネーム)に挑戦をアピールするためだけに来た。俺がヌメロ・ウノ(ナンバーワン)になる!」と、強い口調でおっしゃっていて。リー選手としては、去年の『FANTASTICA MANIA』でカマイタチ選手にCMLL世界ライト級王座のベルトを奪われているので、「今度は俺の番だ!」っていう気持ちが大きいんだと思います。
――二人はCMLLで激しい抗争を繰り広げていましたよね。
元井 そうですね。しかも、ROHでも対決をしていて。今回、二人のタイトルマッチは2.11大阪で実現するということで、『FANTASTICA MANIA』ではそれに向けた前哨戦が行なわれますけど、かなり激しいものになるんじゃないかなと思います。
――元井さんから見て、この二人の関係性はどのように映っていますか?
元井 本当に、運命のライバルというか、どの試合も必ず名勝負になりますよね。二人の試合はルチャと接する機会の少ないかたから見ても、絶対に納得できるものだと思います。
――あの二人のスピーディな攻防は、“新時代ルチャリブレ”とでも呼びたくなるというか。
元井 たしかに。リー選手に好きな選手を伺ったところ、石井智宏選手や柴田勝頼選手、鈴木みのる選手の名前を挙げられたんですよ。
――えっ、完全にハードヒット系な選手ばっかりじゃないですか。
元井 ええ。だから、「バチバチやりあうファイトスタイルが好みなんだな」と思ったら、ほかにも飯伏幸太選手や丸藤正道選手もお好きらしくて。ゴツゴツした選手も好きだし、空中技が得意な選手も好きで、それがリー選手の試合ぶりにも現れていると思います。
――まさに日本向きのルチャ戦士というか。
元井 今後、リー選手が日本に定着して、石井選手や柴田選手、鈴木みのる選手との試合が実現したら盛り上がると思いますね。今回もインパクトを残してくれることを期待しています!
■ソベラーノ・ジュニア選手はトルニージョがとにかく美しい! リングに咲く一輪の花のようです
――そのほかに気になる選手は?
元井 初来日のソベラーノ・ジュニア選手に注目しています。この選手はおじいさんがソベラーノという名前の選手で、名門ルチャファミリーの出身なんですけど。
――ルチャのサラブレッドなんですね。
元井 あと、一般的にルチャの選手には小柄なイメージがあると思うんですけど、ソベラーノ・ジュニア選手は181cmと長身で、その体格から繰り出す空中技が本当に美しくて。
――“天空のプリンス”の異名を持つそうですね。
元井 ハイ。王子と言う意味の「プリンシペ」と紹介されることが多いですね。もともと、ソベラーノというのが「国王」「最高の」や「君主」という意味で、マスクにも王冠のようなデザインが施されていて。本当に技やたたずまいが美しい選手で、“王子さまタイプ”というか。
――なんか女性ファンから人気が出そうですね。
元井 入場から華やかですからね。なぜか、ロダンの『考える人』みたいなポーズをされるんですけど(笑)。
――なにやら独特の世界観を持っていそうですね(笑)。
元井 振る舞いもまさに王子さまのようです。また、長い手足を使ったアピールも優雅なんですよ、色気もあって。あとはトルニージョがとにかく美しくて! メキシコの“ひねり王子”というか、長い髪が身体をひねるときにフワッと広がって、まるでリングに咲く一輪の花のようで(笑)。思わず見とれてしまいますね。
――このソベラーノ・ジュニアは現地でも評価が高く、“第2のソンブラ”とも言われているらしいですね。
元井 そうなんです。これからの有望株というか、いまはCMLLで第2~3試合で戦っているんですけど、今回『FANTASTICA MANIA』で爪痕を残したら、現地でも後半のほうに試合が組まれるようになるでしょうね。
――では、ソベラーノ・ジュニアにとって、今回は大きな意味合いを持つシリーズになりそうというか。
元井 じつはルチャ好きで知られる菅林直樹会長に、「もしも“ミキティコ招聘枠”で呼べるとしたら、誰がオススメの選手ですか?」と聞かれたんですけど、私も友人のミキティコも即答で「ソベラーノ・ジュニア選手です!」って即答したぐらいなんです(笑)。
――それほどイチ推しだ、と。それが反映されたかわからないですが、元井さん的にも待望の初来日ということですね。
元井 ハイ。自分が渡航費をかけてメキシコ現地まで行くとして誰が一番観たいか考えたら、ソベラーノ・ジュニア選手ですね。ぜひ、日本のルチャファンの方にも観ていただきたい選手です。とくに1.21後楽園ではオカダ・カズチカ選手やウィル・オスプレイ選手とも対戦するので、注目してほしいです。
――そのほか、ブルー・パンテル・ジュニアも今回が初来日となります。
元井 去年の『FANTASTICA MANIA』では弟のテ・パンテル選手が来日しましたが、今回はお兄さんが登場するということで。
――この選手もわりと大柄のようですね。
元井 そうですね、180cmで100kgと身体に厚みもあって。その体型でジャベ(ルチャでの関節技の総称)をガチッと决めてくるタイプというか、日本語で「結び目」という意味のヌド・ラグネロという技が得意で。
――結び目というのは、いかにも複雑そうな技ですね。
元井 この技はパンテルファミリーに伝わる技で、テ・パンテル選手も去年、それでギブアップ勝利を収めていますし、ブルー・パンテル・ジュニア選手も狙ってくると思います。また、入場でマスクの上にキャップを被る姿が可愛らしいです(笑)
■マキシモ・セクシー選手が、お笑いを封じたときの強さは、かなりのものだと思います
――あと、今回の『FANTASTICA MANIA』ではオカマレスラーの元マキシモこと、マキシモ・セクシーがひさびさに参戦を果たすのも話題になっているようで。
元井 そうなんですよ~。3年ぶりの来日で、しかも今回はCMLL世界ヘビー級王者として参戦しますし。
――マキシモといえば明るくてユーモラスなファイトのイメージがありますが、いまや現地ではトップ中のトップという感じでしょうか。
元井 そうですね。そもそも、マキシモ選手も由緒正しいルチャファミリー出身で、お父さんは“ポルキー”ことブラソ・デ・プラタ選手ですから。
――日本のリングでも活躍した名選手ですね。
元井 たしかにマキシモ選手はベソ(キス)攻撃を繰り出したり、コスチュームを脱がされて悲鳴をあげたり、ユーモラスなイメージがありますけど、トペ・スイシーダ一つ取ってみても、本当に教科書のような美しいフォームで飛ぶ選手というか。
――ただの“色モノ”ではないぞと。
元井 お笑いを封じたときの強さというのは、かなりのものだと思います。今年の元日興行でも、レジェンドのマスカラ・アニョ・ドスミル選手を相手にカベジェラ・コントラ・カベジェラ(敗者髪切マッチ)を行なって、勝利を収めていますし。
――もし負けていたら……。
元井 トレードマークのピンクのモヒカンが観られなかったところでしたね(苦笑)。ちなみマキシモ選手は去年の元日興行では、カマイタチ選手にカベジェラ・コントラ・カベジェラ(敗者髪切りマッチ)で勝っていて。
――それだけの実力者だ、と。やはり、現地では人気も高いわけですか?
元井 そうですね。いつも「キス・ミー」と書かれたシャツを着ているんですけど、「私にキスして」と言いながら、自分からキスをしにいくという(笑)。いつも、アレナ・メヒコが「ベーソ! ベーソ!」というコールで包まれるように、今回も各会場で「ベソ」コールが起こるとおもしろいですね。
――リングサイドのお客さんは、キスされるのに少し注意が必要そうですけど(笑)。
元井 そこは注意しつつ、コールを送っていただいて(笑)。今回の『FANTASTICA MANIA』で、マキシモ選手はエチセロ選手と連日タッグで対戦し、1.21後楽園でタイトルマッチが組まれていますけど、エチセロ選手はシリーズ通して、何回唇を奪われてしまうかも気になりますね(笑)。
――そこも注目ポイントですか(笑)。エチセロ選手も、去年の『FANTASTICA MANIA』で元井さんに注目選手として挙げてもらいましたが、日本のファンの歓声を集めましたよね。一目で引き込まれるというか。
元井 やはり、あの強引なまでにパワフルなファイトは、そのたたずまいを含めて“魔術師”と呼ばれるだけあるなあと思いましたね。
――動きやポーズも独特なものがありますし。
元井 そうなんですよ。本当は入場で炎を使ったパフォーマンスをしているんですけど、日本では消防法という厚い壁で封印されてしまっているのか、観られないのが残念なところで(苦笑)。でも、試合でリングを熱く燃やしてくれると思います!
■『FANTASTICA MANIA』では、日本人選手のみなさんが“どんな仕掛け”を施してくるのかも見所です
――そのほかの参戦選手は、『FANTASTICA MANIA』ではおなじみの人気選手が多いですよね。その戦いの輪に、オスプレイ選手が入るのも見どころの一つなのかな、と。
元井 そうですね! ルチャドールたちがどう迎え撃つのか、気になるところです。あとはひさびさに登場するマスカラ・ドン選手の試合も見逃せないですね!
――やはり、『FANTASTICA MANIA』というと毎回、新日本の選手とルチャドールたちの化学反応もポイントというか。
元井 ええ。私がいつも楽しみなのが、オカダ選手がゲレーロスポーズをして、ゲレーロスの連携技にも加わっている場面で。やはり、メキシコでデビューされただけあって血が騒ぐのかなって思いますね。
――『FANTASTICA MANIA』は新日本でルチャに覚えのある選手が、ここぞとその引き出しを開ける舞台でもあるわけですが、日本人選手で注目しているのは?
元井 やっぱり、いまは内藤選手ですね。相棒のルーシュ選手も参戦しますし。
――昨年の『WORLD TAG LEAGUE 2016』に続いての登場になりますね。
元井 あのときは試合中に内藤選手とルーシュ選手がエアサッカーをしていましたけど、今回はL・I・Jの全員でやってもらえるんじゃないかな、とか(笑)。
――そこでもチームプレーを(笑)。
元井 あとは『FANTASTICA MANIA』での日本人選手といえば、棚橋選手がペイントをされたり、ライガー選手が特別仕様のマスクを被られたりと、気になるポイントが多いですよね。みなさんがどんな仕掛けを施してくるのか、今回も期待したいと思います!
※後楽園3連戦の見所を徹底解説! インタビュー後編は近日中に公開予定!
■「NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2017」
1月14日(土)愛媛・アイテムえひめ(松山市)
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※「ロイヤルシート」は完売となりました。
1月15日(日)京都・京都KBSホール
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当日は立見券(5,000円)を14:00より発売いたします。
1月16日(月)愛知・名古屋国際会議場・イベントホール
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1月20日(金)東京・後楽園ホール
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※前売券は全席種完売となりました。
当日券は「立見」「小中立見」を16:00より発売いたします。
1月21日(土)東京・後楽園ホール
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※前売券は全席種完売となりました。
当日券は「立見」「小中立見」を16:00より発売いたします。
1月22日(日)東京・後楽園ホール
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当日券は「立見」「小中立見」を16:00より発売いたします。