海外マットでの活躍経験がありながら、自ら志願して新日本プロレスの道場に住み込み、“ヤングライオン”としてイチからプロレス人生を再スタートしたのが、“留学生”ジュース・ロビンソン。
そんな男が、昨年9月に参戦以来、初めての公式リーグ戦にエントリー。しかも“エース”棚橋弘至とのコンビで『WORLD TAG LEAGUE』に初出場する。いまこそジュース・ロビンソンに公式初のインタビュー!!
■『WORLD TAG LEAGUE』にエントリーすると聞いてから、ずっと興奮しっ放しだよ!
――さて、ジュース選手。今回、『WORLD TAG LEAGUE』にエントリーされました。これは、新日本に来て初めてつかんだビッグチャンスといえますね?
ジュース イエス。まさに、「やっと!」だね(苦笑)。でも、正直なところ、いまでも信じられない気持ちなんだ。もう、『WORLD TAG LEAGUE』にエントリーすると聞いてから、ずっと興奮しっ放しだよ(ニッコリ)。
――エキサイトしている感じは十分伝わってきます(笑)。
ジュース これまでも俺はずっと「チャンスが欲しい!」と訴えてきた。けど、言うだけじゃチャンスはもらえない。しかも、過去にもステップになりそうなチャンスも何回かあったけど、いい結果を残せていなかったから……。
――勝ち星という面ではなかなか恵まれていなかったですね。
ジュース だから、チャンスを手中にするために、俺はどんな試合でも「勝ちたい!」と、常に貪欲な姿勢でリングに上がっていたんだ。だけど、簡単には結果が出ない。そういう厳しいリングが、このニュージャパンなのさ。
――ただ、今回は与えられたというより、自分でつかみ取ったチャンスですよね。しかもギリギリで。
ジュース イエス。やっぱり、コジマ(小島聡)サンに勝ったこと(11.3岐阜の6人タッグマッチ)が大きいよね。コジマサンには、ずっと負け続けてきたけど、「あと少しで勝てるんじゃないか?」という手ごたえも感じていた。ただ、頭の中では「こうしよう」と思ってるんだけど、それができていなかったんだ。
■俺自身、信じられなかった。あの瞬間は本当にうれしすぎて涙が出そうだったよ
――小島戦でいえば、それは何だったんですか?
ジュース べつにズルいことをして勝とうとは思ってなかった。ただ、あのラリアットだけは絶対に決められないよう気を付けたんだ。コジマサンのラリアットは、とんでもない威力だからさ。
――あの“ラリアットの元祖”スタン・ハンセンから直々に教えられてますからね。
ジュース ああ、そうなのか……。コジマサンのラリアットは顔面を打ち抜かれるような強烈なインパクトなんだ。何とかあの技を食らわずに、自分の必殺技を決めれば、勝機があると思ってたけど、それができなかった。でも、あの日に限ってはそれができたんだ。
――小島選手からカウント3を奪った瞬間、ファンも驚いてましたけど、それ以上にあなた自身が驚いてましたね(笑)。
ジュース ハハハ! 俺自身、信じられなかったんだよ。もう、あの瞬間は本当にうれしすぎて涙が出そうだった……。ファンもあんなシーンを想定してなかっただろうし。俺もパルプフリクションがあれほどタイミングよく決まると思ってなかった。アレは、俺のキャリアの中でもベストムーブだね。
――まさに会心の一撃だったというか。
ジュース いくらコジマサンでもアレは返せるはずがない。でも、カウント3が入った瞬間は、時間が止まったようだった。アリーナを驚きが埋め尽くしていたから、自分にとっても忘れられない瞬間になった。そして、あの勝利がオフィスに認められて、タッグリーグへのチャンスがもらえた。それは事実だろうね。
■タナハシサン以上のパートナーはいない。だから、みっともないことは絶対できないよ
――そのためにも、タッグリーグでは好成績を残さないといけませんね。
ジュース イエス。オフィスからの期待にはシッカリ応えたいよ。今回の『WORLD TAG LEAGUE』出場は、過去・WWE時代を含めても、自分のレスリングキャリアで最大。ホントにドデカいチャンスだ。ただ、それだけに若干ナーバスにもなってる、いままでなかったほどにね(笑)。
――気合いと同時にプレッシャーも感じていると。
ジュース 毎日の生活やトレーニングはもちろん、食事や、身体を休めるにしても、グッドシェイプをキープするにしても、全方位に気を使ってる。なんせ俺のパートナーはヒロシ・タナハシ、ニュージャパンのエースなんだから。
――リーグ戦への出場という以上に、タナハシ選手のパートナーという部分での注目度は大きいでしょうね。
ジュース もちろんだ。しかも、タナハシサンはすべてにおいて、俺のいいお手本なんだ。俺がこのチャンスをモノにするには、彼以上のパートナーはいない。だから、みっともないことは絶対できないよ。
――今回はAブロックに組み込まれました。メンバーは見ましたか?
ジュース イエス。ほかの7チーム、どのチームも簡単にいかない相手ばかりだ。けど、俺の隣にはタナハシサンがいるからノー・プロブレム。まあ、初がお合わせの相手もいるし、個人的にリベンジしなければいけない選手もいる。すべての公式戦が、俺にとって大きな勝負になるよ。
――どの対戦相手もやりがいがありそうですね。
ジュース タナハシサンに頼るだけじゃなく、むしろ「俺が勝って、得点を挙げてやろう!」という気持ちでいっぱいだよ。ただ、凄くエキサイトしている一方、クールでないといけないとも思ってる。
――熱くなるだけでは、結果に結びつかないですよね。
ジュース まあ、パートナーがジュースということで、誰も俺たちのチームが決勝に勝ちあがると思ってないかもしれない。でも、見てておいてくれ! そう思ってるファンを必ずビックリさせてやるよ。
■俺は「すべての若いレスラーは、ニュージャパンのドージョーシステムに身を置くべきだ」と思っている。
――1年前、新日本に初参戦した時は、本隊に居場所がなかった内藤哲也選手とばかり組まされて、非常に厳しい状況が続きました。覚えてますか?
ジュース いや~、そのことは思い出したくもないよ(苦笑)。あの時期は、うまくいかないことが多すぎて「俺は、終わったんじゃないか?」とさえ、思っていたよ。毎日、ナイトーとのタッグで、試合らしい試合ができなかったから……。
――タッグとして、まともに機能していなかったですからね。
ジュース 当時、ナイトーはロス・インゴベルナブレスの同士を探していた。一方の俺は、ニュージャパンで最初のチャンスで張り切っていた。どうすれば、ファンやオフィスに認められるのか? 誰のパートナーになればいいのか? そんなことで頭がいっぱいだったから、ナイトーとのコンビは精神的にキツかったよ。
――しかし、昨年10月には新日本と所属契約を結びましたよね? しかも道場での生活まで希望したのは驚きでした。
ジュース ただ、俺はこう思っているんだよ。「すべての若いレスラーは、ニュージャパンのドージョーシステムに身を置くべきだ」と。昔ながらの伝統的なトレーニングシステムが受け継がれているし、それは必ず自分のためになるモノだからだ。誰しもプロレス入りした時は、「メインイベントを張りたい」と思っているはずだ。そのために何をすべきか? どう心がけるべきか? どんなプロレスラーになりたいか? それらのすべてのヒントがニュージャパンのドージョーにある。
――ただ、あなたはアメリカのリングでも、それなりに実績をあげています。それでも道場に入りたかったんですか?
ジュース イエス。なぜなら、ヤングライオンとしてリングに上がることで、ニュージャパンのファンが目をかけてくれる。リングに立つまでにどれだけ厳しい練習をやってきたか? どれだけ鍛えられているかを理解してくれてるからね。同じ、ニュージャパンで闘っても、ヤングライオンを通過しているのと、そうでないレスラーとでは、ファンも見る目が違うんだよ。
――よく、ファンの気質をおわかりですね。
ジュース だからこそ、俺は「ニュージャパンの底辺で、ゼロからやり直したい」と思ったんだ。このリングでトップを狙うためには、逆にドージョーに入るのが一番いい道だと思った。そういえば、WWEもパフォーマンスセンターで選手の育成を始めたけど、それもニュージャパンのドージョー・システムを取り入れたものだと思うよ。
――なるほど。
ジュース みんなで一緒に練習し、同じ時間を過ごし、若い者同士やセンパイのアドバイスを受けながら、プロレスに関して意見を言い合う。それは、かけがえのない経験になる。それがニュージャパンが培ってきたドージョーのシステム。実際、多くのトップ選手がこの場所を潜り抜けてきた。もちろん、“それなりに”時間はかかるかもしれないけど。そこも覚悟の上だよ。
――では、新日本のリングと道場には、ジュース選手が最初から、入りたいと望んできた理想の場所だったんですね。
ジュース イエス。しかも、このリングには才能あふれる素晴らしいレスラーがそろってて、気持ちと気持ちを真正面からぶつけ合える。そこに上がってリスペクトされる場所、それがニュージャパンなんだ。最初、俺は21歳でWWEに入ったけど、ど大きなチャンスはもらえなかった……。だからWWEにいるときから、「ここを離れたらニュージャパンに行きたい」と思っていたんだ。
■リング外でも、タナハシサンの行動ひとつひとつが、俺にいろんなことを教えてくれる
――あらためて、今回のパートナーとなった棚橋選手の印象は?
ジュース みんなが認めているように、ヒロシ・タナハシは、世界のプロレス界を見渡してみても“最高のレスラー”と断言できるよ。もちろん俺にとっても憧れであり、マイ・フェイバリット・レスラーでもあるんだ(ニッコリ)。
――それほどリスペクトの対象だったんですね。
ジュース イエス。ツアーもずっと一緒に回ってるけど、リング内だけでなく、リング外でも、タナハシサンの行動ひとつひとつが、俺にいろんなことを教えてくれる。だから、俺はずっと彼を見てるんだ。一流のレスラーの佇まいや態度。ほかの選手も勉強になるけど、タナハシサンが一番だね。
――だからこそ、棚橋選手は“エース”と呼ばれるんでしょうね。
ジュース 彼こそ、ニュージャパンのアイコンにふさわしい人物だよ。ただ、これまでもタナハシサンとタッグを組んだことはあるけど、正パートナーとしてツアーを回るのは初めて。彼と一緒のコーナーにいるだけで、いろんなことを学べるのは間違いないだろうね。
――トップになるために大切なことがすべて詰まっていると。
ジュース とにかく今回は、ニュージャパンのオフィスやファンが期待する以上の結果と内容をシッカリと残したい。そしてこのシリーズで、俺の方からタナハシサンにも、何かしらのインスピレーションを与えられたら最高だよ。おたがいのいい部分がうまくミックスすれば、必ず素晴らしいチームになるはずだ。いずれにせよ、『WORLD TAG LEAGUE』は特別なツアーになる。みんなも“ジュース&エース”に期待しておいてくれ!!
――ジュース&エース、いい響きですね。
ジュース フフフ。この勢いで、俺たちのグッズも発売されたらうれしいな。あと、ファンのみんな、チャント(コール)は「ジュース!」「エース!」「ジュース!」「エース!」と交互に頼むぜ(ニッコリ)。
――ぜひ、みなさんにお願いしたいですね。
ジュース このまま突っ走って、2017年は『NEW JAPAN CUP』や『G1 CLIMAX』にもエントリーされ、タイトル戦にも出場できるになるようにガンバリマス!(日本語で)。そして俺の究極の目標は……もちろんIWGPヘビー級のベルト。まあ、見ててくれ。俺は確実に階段を上っていくよ。一見、遠回りと思うかもしれないけど、それがジュース・ロビンソンの“正しい道”なんだ!
聞き手/橋爪哲也
■『戦国炎舞 -KIZNA- Presents WORLD TAG LEAGUE 2016』
11月18日(金)18:30〜 東京・後楽園ホール
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※「リングサイド」「指定席」は完売。「特別リングサイド」は残り僅かとなりました。
※当日券は、16時より販売します。
11月19日(土)18:30〜 神奈川・藤沢市秩父宮体育館
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11月20日(日)16:00〜 群馬・ニューサンピア高崎
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※「ロイヤルシート」「指定席」は完売となりました。
※「特別リングサイド」は残り僅かとなりました。
11月22日(火)18:30〜 石川・石川県産業展示館3号館
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11月23日(水・祝)16:00〜 愛知・愛知県体育館
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11月25日(金)18:30〜 広島・広島グリーンアリーナ 小アリーナ
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11月26日(土)18:00〜 高知・サンピアセリーズ
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※「指定B席」は完売となりました。
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11月27日(日)16:00〜 愛媛・テクスポート今治
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※「指定B席」は残り僅かとなりました。
11月29日(火)18:30〜 長崎・佐世保市総合グラウンド体育館(旧振興会体育館)
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11月30日(水)18:30〜 鹿児島・薩摩川内市総合運動公園 サンアリーナせんだい
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12月1日(木)18:30〜 大分・別府ビーコンプラザ
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12月2日(金)19:00〜 山口・やまぐちリフレッシュパーク総合体育館
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12月4日(日)16:00〜 兵庫・神戸サンボーホール
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※「アリーナA」は残り僅かとなりました。
12月5日(月)18:30〜 京都・京都市武道センター
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12月7日(水)18:30〜 茨城・水戸市民体育館
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12月8日(木)18:30〜 青森・八戸市東運動公園東体育館
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「WORLD TAG LEAGUE 2016」“優勝決定戦”
12月10日(土)17:00〜 宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ
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