8.14両国で幕を開けた新日本とノアによる総力戦の中で、とくに熱く火花を散らした柴田と潮﨑。続く、9.1新宿での10人タッグの試合後、柴田は「潮﨑、この次はあるのか? オマエ次第だ」とアピール。その言葉に応えるように、潮﨑は10.10両国で柴田の前に姿を現すと、激しいにらみ合いを展開。今回、ノアマットで刺激的なシングル初遭遇を迎えることに。
両者はゴング前から至近距離でにらみ合いを展開。対抗戦ならではの殺伐とした雰囲気の中、開戦のゴング。序盤、潮﨑はショルダータックルで潮﨑を場外に追放すると、すかさず追いかけて鉄柵攻撃を連発。さらに柴田を客席に座らせ、助走距離を取って豪快なドロップキック。
だが、柴田もお返しとばかりに鉄柵攻撃を連発すると、エプロンサイドに立った潮﨑に強烈なフロントキック。お互いに意地をむき出しにした攻防を繰り広げる。柴田は潮﨑をリングに戻すと足四の字固めで捕獲。長時間にわたって捕まった潮﨑は、必死の形相でロープエスケープ。ペースを変えたい潮﨑は、セカンドロープからダイビング攻撃を仕掛けるが、柴田は強烈なアッパーカット。その衝撃は場内がどよめくほど。
ここから両者は壮絶な打撃戦を展開。潮﨑の逆水平チョップを、雄叫びを上げて受け止めた柴田は、強烈なエルボーを叩き込み、相手の顔面目掛けて低空ドロップキック。そして、フトントネックチャンスリーで追い打ちをかけると、コブラツイストから卍固めにつなぎ、ギブアップを迫る。
だが、潮﨑も意地を爆発。柴田のPK、打撃のコンビネーションを受けきると、カウンターのラリアット。そして、ゴーフラッシャー、延髄ラリアットで柴田を追い詰める。さらに潮﨑はリミットブレイクの体勢に入るが、これは柴田がヒザを叩き込んで回避。
続く打撃戦では、潮﨑が逆水平チョップで優勢となり、一気にラリアットのモーションに入るも、柴田はキックで迎撃。ならばと潮﨑は回転チョップを繰り出すが、柴田は強烈な張り手で動きを止める。そして、相手のお株を奪う回転チョップからスリーパーで捕獲。最後は潮﨑がグロッキーになったところに、柴田がPKを叩き込んで激勝。注目の初対決は柴田に凱歌が上がった。
■プロレスリング・ノア「GREAT VOYAGE 2016 in YOKOHAMA vol.2」
10月23日(日)17時〜横浜文化体育館
・NOAH vs NJPW スペシャルシングルマッチ
○柴田勝頼(18分1秒 PK→体固め)潮崎豪×
■柴田勝頼のコメント
——潮崎選手と対戦して、どんなことを感じられましたか?
柴田「なんだろう……俺としては、今日、新日本の試合があるのに、休んでまで、ノアに来る理由、そんなものは、ハッキリ言って、なかったんですよ。ただ、一つ言えることは、相手が潮崎だったから、そこはあります」
——試合前は、潮崎選手に対して、不満もあったと思いますが?
柴田「まぁ不満はありますよね。俺たち、『G1 CLIMAX』一気に駆け抜けてきて、両国で試合組まれたから、『はい、来ました』、『はい、試合してます』、ふざけんじゃねぇっつうんだよ!ふざけんじゃねぇよ。お前、そんなんだから、ダメなんだよ。特にお前、潮崎っていう理由。そういうものを大いに感じながら、今日ノアのリングに上がりましたよ」
——気持ちは変わりましたか?
柴田「どうだろうね。今、試合終わった直後だから、よくわかんないけど、見てる人が、どれだけのものを感じ取ったかっていうのが、一番デカいんじゃないですか!ハッキリ言って、それ以外何もないでしょ?ハッキリ言って、ノアのことなんか、一切わかんねぇよ、俺だって」
——まだ、柴田選手からすると、まだまだ潮崎選手は物足りないですか?
柴田「物足りないとかじゃない。ほんとに一つ言えること、潮崎だから、今日来たんだよ!それだけだよ。もうあとは、勝手にご想像にお任せしますよ。以上!ありがとう!」
■潮崎豪のコメント
——このままじゃ終われませんね?
潮崎「もちろん終わらせねぇよ!このままで終わるわけねぇだろ!見てろよ……クッソー!」