10月11日(火)テレビ朝日にて、2017年1月4日(月)「WRESTLE KINGUDOM 11 in 東京ドーム」第1弾カード発表記者会見が行われ、“IWGPヘビー級チャンピオン”オカダ・カズチカ選手と、“東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証保持者”ケニー・オメガ選手が出席した。
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■ケニー・オメガ選手のコメント
「オカダ、日本、そして新日本プロレスは、お前のことをよく扱っている。車も、洋服も、お金も、欲しいモノすべてを手に入れて、与えてもらって、そしてハングリーさも、苦労というものも、何も味わうことなく、ここまで来た。でも、ここ日本ではなく、アメリカに参戦した時に、苦労、苦しさ、ハングリーさというものを経験したはずだ。トウキョウドームで、そのアメリカで経験した苦しさを、今一度、思い出させていやる。俺が、このトウキョウドームで勝って、お前を地の底に落としてやる。そして、またここまで上がってくるための苦労、ハングリーさを思い出させてやる。お前は、世界最高だと思っているかもしれないが、俺がここまで来たということは、それが事実でないということを証明するため。ここまで上がってくるために、すべてをなげうって、頑張ってきた。努力してきた。そして、新しい伝説、それを創り上げてやる。その伝説というのは、一つでは終わらない。ただ、その一つが、外国人選手が頂点に立つという、前代未聞の偉業を達成するということである。お前が苦労を味わうこと、それを楽しみにしている」
■オカダ・カズチカ選手のコメント
「もう棚橋さんとやった、『WRESTLE KINGUDOM 10』が、ついこの前のような感じはしますけど、もう次の東京ドーム大会のメインイベントが決まったんだなと。ほんとにこの1年、いろんなことがあって、とてもあっという間の1年でした。まぁケニーと決まりましたんで、苦労?確かに僕、味わったことないです。苦労したことがないので、それを経験させてくれるのであれば、経験して、苦労して、もっともっと強いベストなレスラーになりたいと思います」
■質疑応答
——今回、初対決となりますが、お互いのレスラーとしての印象をお願いします。
オメガ「そう。シングルで対戦するのは、これが初めて。そして、この初対戦が、トウキョウドームで実現するということになる。あのリングの真ん中に立って、俺は一人の男として、1対1で、この大きな闘いに挑む。その挑戦する権利を得ることはできた。もちろん、最高の状態で、最高の試合をしてみせる。本来なら、相手に対して、悪口を言うのは、俺は得意ではない。オカダは、背が高くて、ハンサムで、とてもファンに愛されている。怪我もなく、ここまで来て、何の苦労も、ここまで上がってきた。それは、俺とは真逆。俺は、たくさんの怪我をして、逆境の中、怪我を乗り越えて、ここまで来た。そして、その痛みと、自分自身の闘いでの孤独さ、それを抱えて、ここまで来ている。それこそが、チャンピオンになるための素質だと、俺は思う。お前には、その“特別な何か”がない。試合を見ても、その特別な何かというモノ、そしてハートが、お前の試合の中では見えない。日本では、珍しいことかもしれないが、俺は、自分の持っているハート、ハングリーさ、そして大きな仕事に対する感情、情熱を持って、今回の試合に挑んでみせる」
オカダ「そうですね。まぁタッグマッチでは、何回か試合をしたことがあるんですけど、それは去年の話ですし。見たことないですし。ケニーがヘビー級に入ってきてからの試合は、見たこともないですし。『G1』も見てないですし、『G1』の後の権利証の闘いも見てないですから、今回この場で正式に決まりましたから、まぁこれから闘って、どんなレスラーなのかっていうのを感じていきたいですから、今のところは印象がないですね。」
——今のケニー選手の「ハートがない」という発言を聞いていかがですか?
オカダ「うーん、まぁないのもかもしれないです、それは。なぜなら、全部自分の思ったようにできてしまいますから。まぁでも、ほんとそれは、自分の中で一番欲してたモノではありますから、それを経験させてくれるのであれば、経験させてもらいたいなと思いますね」
——2人とも、去年とは状況が変わってきてきると思いますが、お互いにCHAOS、BULLET CLUBというユニットを代表して闘うことに関しては意識されていますか?
オメガ「俺は、ビジネスマンであり、自分の成功が、自分自身、BULLET CLUBの成功につながる。そして、もちろんグッズの売り上げが伸びれば、利益も大きく得られるようになる。とはいえ、この闘いは、自分自身のものであり、自分のユニットとは、なんら関係ない。もちろん、CHAOSとも関係ない。これは自分の伝説を創るための道筋だと思っている。9年間かけて、日本でやってきた旅路の一つのゴールになる。『俺がチャンピオンにはなれない』、『ヘビー級には小さ過ぎる』といろいろ言ってきた、すべての人たちに対する闘いであり、もちろん自分のファン、過去に『自分がここまで来れない』と、1回でも疑問を抱いたファンに対する闘いでもある。自分の強さを、ここで必ず見せてやる。オカダを倒して、ここで自分の実力を見せる。ただ、オカダ選手はとても人気がある。CHAOSのファン、新日本のファンがたくさんいる。そのすべてのファンの笑顔を、涙に変えてやる。そこで、俺がチャンピオンになって、オカダが落ちていくところを目の当たりにし、涙の雨を降らせるファンが、たくさん現れると思う」
オカダ「まぁ僕も、CHAOS対BULLET CLUBという考えはなく、ケニーもYOSHI-HASHIさん、後藤さんと倒してきましたけども、ボクにとっては関係のないことで、このIWGPの防衛戦の1つとして、考えてます。過去に、プリンス・デヴィットにしても、AJスタイルズにしても、このベルトを賭けて闘ってきましたけども、その2人は、『G1』を優勝してないですから。ケニーが、BULLET CLUBのリーダー格として、唯一優勝した外国人ですから、それこそ楽しみな部分ではあります」
——今回対戦する、東京ドームという舞台についてはいかがですか?
オメガ「トウキョウドームのメインイベントという舞台に立つということも、珍しいかもしれないが、それについては、特に何も思っていない。これは、自分が達成するための一つのゴールであり、一つの達成しなければならないミッション。だからと言って、ここを大きくとらえることはなく、自分のトレーニングを変更せず、他人が俺のことをどう思うかも気にしない。俺は、俺のために、このトウキョウドームに向けて、準備を進めていく。トウキョウドーム、それは特別なことだと思う。自分にとっては、何が大切かと言うと、このタイトルマッチで、自分が挑戦者であるということ。俺が、真の新日本プロレスにおける、闘うベストバウトマシーンだということ。俺以上に、いい試合を見せる男が、他にいるだろうか?自分こそが、この新日本のMVPだ。新日本のMVPであるということは、日本のMVPであり、それはイコール、世界でも一番のプロレスラーであるということだ。これは真実であり、とても大きいことだ。新日本プロレスを見ている全員は、このことを頭に入れて、試合を楽しみにしてほしい。自分が何をするか、大きなことを成し遂げるところを見てほしい」
オカダ「そうですね。やっぱり世界で一番激しい試合が行われる場所だと思いますし。まぁ一番世界に響く闘いが行われる場所だと思います。でも、まぁケニーはいろいろ言ってましたけど、東京ドームのメインイベントは、そんなに甘くないと言いたいですね」