8月15日(月)、『G1 CLIMAX 26』優勝決定戦の一夜明け会見が行われ、優勝者のケニー・オメガが出席した。
オメガは今回が『G1』初出場で、Bブロックを1位で通過。優勝決定戦でAブロック1位の後藤洋央紀を破り、初出場&初優勝&史上初の外国人優勝という偉業を達成した。
この会見で「2017年1月4日(水)東京ドーム大会IWGPヘビー級王座挑戦権利証」を手にしたオメガは、次の対戦相手にYOSHI-HASHIを指名。『G1』公式戦(7月22日後楽園ホール)で敗れた借りを返すことに執念を燃やした。
【司会】清野茂樹 アナウンサー
【通訳】西澤道昭 管理部長
■ケニー・オメガのコメント
西澤部長の通訳「皆さん、こんにちは。ここにいることができて、嬉しいと言いたいところだが……1ヶ月近い『G1』の闘いが終わった。そして、自分がMVP、優勝するという結果になった。非常にハードな闘いが続いた。疲れてしまった。人は、レジェンドになって、歴史を作ることが、どんな気持ちかを聞いてくる」
オメガ「(※日本語で)あ〜、ベストバウトのこと忘れないで」
西澤部長の通訳「そして、ベストバウトを闘った。歴史を塗り替えた。気持ちだよ!しかし、自分はやはり人間なんだ。疲れていることはたしかだ。休みたいよ!だから、いまここに来ることはハッキリ言って望んでいなかった。しかし、新日本プロレスの社長が、『来い』と言ったから来たんだ」
オメガ「(※日本語で)権利証!」
西澤部長の通訳「『クソ』と思うが、ここに来たんだ。本当はサッサとカナダに帰りたかった。今後のことについて呼ばれたから、わざわざここに来てやった。そういうわけだ」
——引き続きコメントはよろしいですか?
オメガ「(※英語で)いや。プレジデントが待っている。(※日本語で)社長、待ってる! (※スペイン語で)エル・プレジデンテ。(※日本語で)おねがーい!」
※ここで菅林直樹会長がIWGPヘビー挑戦権利証を持って登場。
オメガ「(※日本語で)ようやくだな(ニヤリ)。オッケー、オッケー、オッケー。カモン。カ〜モン♪」
菅林「ケニーさん、この権利証は防衛戦がついてきますけど、よろしいですか?」
オメガ「(※以降、英語で)俺が防衛する必要があるの!?ハハハハハ! オーケー、オーケー。問題ない。俺挑戦者は、俺が選べるんなら、大丈夫だよ!さあ、早くそれをよこせ。(※権利証を受け取り)アンタは社長だから良いビジネスをしたがってるがわかっている。俺もビジネスメンだからよくわかっているよ。俺もこの会社が豊かになって欲しいよ!俺はこの会社のナンバー1でいたいよ。俺はあんたらの看板ガイジンだよ。しかし、俺のG1はパーフェクトのわけでもない!倒されたこともあった。何人かの選手に負けたことは事実だ。屈辱に思っている。じゃ、この権利書を守らないといけないならYOSHI-HASHIで始めようか!YOSHI-HASHIは、俺を倒したもんね。もしYOSHI-HASHIにチャンスを与えるべきかな?で、YOSHI-HASHIは東京ドームのメインイベントに出たらどう?ふざけるな!YOSHI-HASHIがメインイベントになるなんか、ありえないだろ!そしたら、チケットは一枚も売れないよ!だから、YOSHI-HASHIとの試合は、俺の個人的のためだけ!恥をかけられたからさ」
——ほかに言うことはありますか?
オメガ「YOSHI-HASHIは非常に大きなチャンスをもらったラッキーな選手だ。若手にして『G1』に出て、俺に屈辱を与えた。だからこそ、今回またチャンスを与えられているんだ。今度こそ俺が倒してやる。見ていただろう!? 俺が後藤、内藤を倒したことを? 今度はそれをYOSHI-HASHIに見せてやる。自分とYOSHI-HASHIではレベルが違う。そういう差を見せてやる。YOSHI-HASHIはファンに愛されているかもしれない。だが、新日本プロレスのスターと言えるかといえば、まだそこまでは来ていない。自分との差は大きいんだ。俺が必ずYOSHI-HASHIを叩きのめしてやる」
■質疑応答
——改めて、昨日の後藤戦、『G1』の決勝戦を振り返っていかがですか?
オメガ「リョーゴクは、俺にとって特別な場所だ。しかし当日は、オープニングマッチが始まって、メインの試合に近づくにつれて、ナーバスになっていった。なぜなら、特別な場所だからだ。そういったところで、俺が『G1』を制する、これは非常に歴史に残るような出来事だと思う。かつて、両国はベストバストを獲った場所だ。そして今回、俺がレジェンドになった。そういう特別な場所だ」
——今回、ビッグバン・ベイダー選手、リック・ルード選手、AJスタイルズ選手でも成し遂げられなかった、『G1』を史上初の外国人レスラーとして制覇しましたが?
オメガ「ベイダー、AJスタイルズ、そういった選手はレジェンドだ。だが、自分にとっては、昔のイメージでいる。俺との違いは、レスラーとしての質、クオリティが違う。そう思っている。確かにベイダー選手は体格もいいし、モンスターと言える存在だったかもしれない。でも、彼の試合にベストバウトと呼ばれるものがあったか?AJスタイルズについて、彼の試合は非常にファンタスティックだ。でも、彼がベストバウトというものを示せたか?闘ったことがあるか?皆さんはそう思いますか?本当のベストバウト、それは俺が『G1』で闘った、そういう闘いだ。俺こそが、ベストバウトを生み出したマシーンだ。いうなれば、新日本プロレスのショーン・マイケルズだ」
——昨日の試合後、スタイルズクラッシュ、ブラッディサンデー、シットダウン式ラストライドなど出したことについては、ノーコメントでしたが、改めてその真意についてお聞かせいただけますか?
オメガ「スタイルズクラッシュ、ブラッディサンデーは、試合の展開の中で、自分がピンチになった時に、たまたま出した技だ。本当は自分の闘うスタイルの中で、クールな勝ち方、そういうことを考えているのだが、どうしても必死になった時、違う技を出してみようというシチュエーションになって、そういう技を使ったんだ。ただ今回のことは、一度だけのことだと思う。今後は、そのような技を使うことはないと思う。で、AJスタイルズ、プリンス・デヴィット、WHO?」
——飯伏幸太……
オメガ「WHO?ノーコメント」
——試合後、リング上のマイクアピールで、気になったのですが、日本のファンについてどのように思っていますか?
オメガ「皆さんの前で、一つ言及しておきたいことがある。極端な話、俺のファンは0人だ。誰もいなくてもいい、そう思っている。俺はヒールな選手。そして、そこから、レジェンドになった選手なんだ。ファンの立場からしたら、俺を応援してくれる、サインを求める、これは非常によくわかる。立場が変わって、もし自分がファンなら、そうするでしょう。だから、ファンとしてはそれでいいのかもしれない。しかし、俺はレスラーなんだ。ファンの目、ファンの応援、そういうものは気にしない」
——今回『G1』を優勝したことで、BULLET CLUBを拡大していくなど、野望はありますか?
オメガ「この『G1』で、AブロックBブロックに、それぞれ選手が分かれた。その中でも、BULLET CLUBのメンバーでもある、ファレ、タマ、非常に良い選手がそろった。そして、その選手を『G1』に送り込んだ。そして結果として、『G1』を制したのは、俺だ。BULLET CLUBが勝利を得たのだ。『G1』を制することで、BULLET CLUBの存在を、再び世に示すことができたのではないかと思っている。BULLET CLUBのTシャツにしても、その他商品にしても、非常によく売れている。今後とも、それらが売れることを狙っている。そして、俺はBULLET CLUBを愛しているし、よいユニットだと思ってる。BULLET CLUBは、一度世界を制した。そしてまた『もう一度、世界を制する』そう考えている」
——先ほど、権利証の挑戦者に、YOSHI-HASHI選手を指名し、レベルが違うというようなコメントもされていましたが、どれぐらい違うものですか?
オメガ「そうだな。『G1』の中で、俺がベストバウトをたくさん見せることができたし、MVPにふさわしいのは、俺だ。それは事実だ。他の選手で例をあげると、エルガン、マルフジ、イシイなど、そういった選手がいる。そのメンバーを順番に並べていくと、ヨシハシは、それらの選手の下にいる、そういう選手だ。ヨシハシは、あの俺との試合だけ、ハッピーな結果をとった。あの試合だけ、彼は自分の限界を超えて、俺にぶつかってきた。だから、たまたまあのような結果になっただけだ。だが、気持ちと才能の面では、俺と大きな差がある。ヨシハシは、才能の面で、非常に劣っていると思う。アイツは、俺との試合で学んでいるレベル。そういうレベルだと思っている。気持ちだけで、結果が出てくるものではない。例えば、オリンピックの試合を見ても、気持ちだけで勝てる、そんな選手はいない。俺との違いはそういうものだ。才能とハート、この2つが揃ってこそ、素晴らしい選手になれる。ヨシハシは、まだそういうレベルに達していない。みんな、ヨシハシのことをチヤホヤする、応援する。そういう人たちがいるかもしれない。俺との違い、それは大きなものです」
——この会見に、西澤さんは必要ですか?オメガ選手が日本語で話せば?
オメガ「昨日の試合後、日本語を少し喋るような状況になったのだが、それは“特別な日”だったからだ。昨日は、ハッピーな結果、そういう気分であった日。だから喋った。だが今日は、日本語を喋る気はまったくない。ニシザワについてどう思うか?アナタたちはどう思う?まぁアナタたち次第かもしれませんね」
——挑戦権利証を守り続ければ、来年の1.4東京ドームで、IWGPヘビー級のベルトに挑戦できますが、オメガ選手にとって、東京ドームのメインイベントとは、どういう舞台ですか?
オメガ「トウキョウドームのメイン。いつの日か、トウキョウドームのメインで試合をしたいと思っていた。それは確かだ。ただこれまで、トウキョウドームのメインを闘ってきた選手を見てきたが、それらは自分で取ったというより、与えられたポジション。そういう風に感じた。だが、俺は違う。俺は、自分自身を創り上げて、この状況を作ってきたんだ。俺は、誰よりもハードにトレーニングを積んできた。そして、そういうチャンスを得たんだ。『G1』は、ステップ1だと思っている。そして、次のステップが、トウキョウドーム。そこで、俺は必ずIWGPヘビーの王者になってみせる。“グレイテストな外国人レスラー”、そういう存在あることを見せる。そして最後は、“レスラーの神”になることだ」
■『Road to DESTRUCTION』
9月4日(日)16:00〜三重・桑名市体育館
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※一般発売は7月17日(日)より
9月6日(火)18:30〜栃木・栃木市総合運動公園体育館
9月7日(水)18:30〜埼玉・浦和駒場体育館
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※一般発売は8月6日(土)より
9月8日(木)18:30〜新潟・新発田市カルチャーセンター
9月10日(土)18:00〜富山・富山産業展示館テクノホール
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※一般発売は7月23日(土)より
9月11日(日)15:00〜静岡・ふじさんめっせ
9月12日(月)18:30〜東京・後楽園ホール
9月14日(水)18:30〜青森・新青森県総合運動公園マエダアリーナ・サブアリーナ
9月15日(木)18:30〜青森・五所川原市民体育館
9月19日(月・祝)17:00〜滋賀・滋賀県立体育館(大津)
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※一般発売は7月23日(土)より
9月20日(火)18:30〜和歌山・和歌山県立体育館
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※一般発売は7月31日(日)より
9月21日(水)18:30〜愛媛・新居浜市民体育館
※一般発売は8月7日(日)より
9月23日(金)鳥取・鳥取県立鳥取産業体育館
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※一般発売は7月24日(日)より
■『DESTRUCTION in TOKYO』
9月17日(土)18:00〜東京・大田区総合体育館
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※一般発売は8月7日(日)より
■『DESTRUCTION in HIROSHIMA』
9月22日(木・祝)17:00〜広島・広島サンプラザホール
■『DESTRUCTION in KOBE』
9月25日(日)16:00〜兵庫・神戸ワールド記念ホール
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※一般発売は7月23日(土)より
■『NEW JAPAN ROAD 〜がんばろう!UONUMA 2016〜』
10月8日(土)15:00〜 新潟・魚沼市堀之内体育館
※各大会の詳細は、決定次第掲載いたします。
【写真:山本正二】