新日本プロレス中継の解説者で、その鋭いコメントには定評のあるミラノコレクションA.T.さんが、2回戦進出者を試合ごとに分析! 今回はライガーvsタイチwithあべみほ編!
新日本プロレス
獣神サンダー・ライガー
引き出しの数は底なし!
たまにキズなのが……
コスチュームの下には極太、極厚の筋肉の鎧で覆われたボディが隠れている。パワーはケタ外れであり、それでいてヨーロッパやルチャ・リブレのテクニック、インサイドワークなど非の打ち所がない。また、“怒りの獣神”になると手がつけられない。私が現役時代タッグマッチで対戦したときに、新日本では封印していたジャベ(メキシコの複合関節技)主体のグラウンドを次から次と仕掛けたら、すべて対応された。身をもって体験したが引き出しの数は底なしである。ただ、唯一……セクシー女性に我を失って“サカりの獣神”になってしまうのがたまにキズ。
鈴木軍
タイチ
あのような人間が増えると
社会は滅亡してしまう
ジュニアでは身体はデカイ。のらりくらりでペースを握らせないところや、小ズルさ、女性を使った陽動作戦など、多種多様なインサイドワークをテクニックとした。相手をイラつかせたり、お客様に嫌われたりするのはナチュラルな部分も大きいが、群を抜いている。本当にムカつく。昔タッグを組んでいたときに、陳腐なアイディアばかり提案してきた彼はもういないし、私の引退セレモニーでずっとワンワン泣いていた彼ももういない。人間は大きく変われるが、彼は明後日の方向に変わった。あのような人間が増えていくと社会は滅亡してしまうので、害虫対策班が必要だ。
ディーバ
あべみほ
パフォーマンスは高評価
しかし、パートナーで“ゲス感”上昇
公共の場所であのようなことができるのはメンタルが相当強く、アブノーマルである証拠である。雑誌の「2015ミスFLASH」に輝いている事からも、ひとつひとつの所作に自信がみなぎっていて堂々としている。単体で見ると“魅せるプロフェッショナル”とパフォーマンスは高評価だが、パートナーがパートナーだけに“ゲス感”が上昇してしまうのが悲しいところ。北海道石狩市出身のタイチ選手の実家から5分圏内の近所出身ということで、石狩市のイメージが心配だ。
【プロフィール】
ミラノコレクションA.T.(ミラノコレクション エーティー)
1976年8月27日生まれ。99年に闘龍門に入団、00年5月にメキシコでデビュー。「イタリアン・コネクション」のリーダーとなり、多彩なメキシコの関節技(ジャベ)を武器に頭角を現す。05年4月からフリーとなり、さまざまな団体での活動を経て、06年8月に新日本初参戦。07年の『BEST OF THE SUPER Jr.』で初出場・初優勝の快挙を達成。10年2月、目の負傷のため惜しまれつつ引退。現在は足圧整体「足fumi堂」の代表のかたわら、新日本プロレス中継の解説も務めている。
■『SUPER J-CUP 2016』<SUPER J-CUP 2016決勝トーナメント>
8月21日(日)15:00〜 東京・有明コロシアム
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※「ロイヤルシート」「アリーナA」が完売となりました。
※「アリーナB」「スタンドA」が残り僅かとなりました。