6月8日(水)パレスホテル東京にて行われた、『第35回 ベスト・ファーザー イエローリボン賞 発表・授賞式』に、棚橋弘至選手が出席し、“第35回 ベスト・ファーザー イエローリボン賞”&“第8回 ベスト・ネクタイスト賞”のダブル受賞を果たした。
受賞者は以下の通り
■第35回 ベスト・ファーザー イエローリボン賞 受賞者(※敬称略)
<政治部門>鈴木英敬(三重県知事)
<経済部門>大岡新一(株式会社円谷プロダクション 代表取締役社長)
<学術・文化部門>小堀宗実(遠州茶道宗家 十三世家元)
<芸能部門>ユージ(タレント)
<スポーツ部門>上原浩冶(メジャーリーグ ボストン・レッドソックス所属投手)
<スポーツ部門>棚橋弘至(新日本プロレス所属 プロレスラー)
※上原浩治氏は授賞式には欠席。ビデオレターでメッセージを紹介。
■棚橋選手の受賞理由
子供たちには、勉強も運動もしっかり取り組み、自分の興味を持つ分野を広めて、夢を見つけてほしいと語る、その力強さは、まさにベストファーザーの理念にふさわしいものです。
■第8回 ベスト・ネクタイスト賞(※敬称略)
・鈴木英敬(三重県知事)
・棚橋弘至(新日本プロレス所属 プロレスラー)
第1部では、お父さんの似顔絵・作文コンクール表彰式等が行われた。
第2部では、第35回 ベスト・ファーザー イエローリボン賞発表・授賞式が行われ、受賞者の5名(※上原氏は欠席)が壇上に上がり、受賞の喜びを語った。
■棚橋選手のコメント
——受賞おめでとうございます。
棚橋「ありがとうございます。改めまして、“100年に一人の逸材”棚橋弘至です。よろしくお願いします」
——棚橋さんは、生まれてから疲れたことがないとのことですが、本当ですか?
棚橋「ザワザワっとしてますけども、東京ドーム大会でボクが勝ってですね、そこにオカダ・カズチカという選手が(リングに)上がってきて、『棚橋さん、お疲れ様でした。アナタの時代は終わりです』って、生意気なことを言ってきたんで、それに対して、『悪いな、オカダ。俺は生まれてから、疲れたことがない』って返したわけですね。で、それがドームの3万人の前で言ってしまったので、それ以来“疲れられない”十字架を背負いました」
——育児をしていても、疲れることはないですか?
棚橋「プロレスラーはですね、年間140試合日本全国を回ります。試合をしてるだけではなくて、練習、その間に大会プロモーション、東京に帰ってきては、テレビや雑誌の仕事等ありますので、なかなか子供たちに接する時間がなかったんですけども、その短い時間、より濃い時間を過ごせるように、全力でやってますし、疲れたことがないので、ボクには可能です」
——(※会場のスクリーンに、娘との写真、手紙が映し出される)これはどういった時のものなのですか?
棚橋「これはですね、娘が幼稚園の時に、2006年7年ぐらいなんですけども、この時が本当に一番忙しくてですね、ほとんど家にいなかったですね。2歳年下の男の子もいて、ほとんど家事育児を妻に任せっぱなしで、そういう時だったので、本当に妻への気持ちもあったんですけども、試合で怪我をせずに、ちゃんと家に帰れるかどうか、そういう時にね、娘の写真を大きい巡業カバンに入れて、日本全国持ち歩いてました。お守り代わりですね」
——受け取った時のお気持ちはいかがでしたか?
棚橋「すっごい嬉しかったですね。先ほども言いましたけど、なかなか家族と過ごす時間がなかったので、ちゃんと父という存在を覚えていてくれて、そしてこうやってプレゼントまでしてくれて、嬉しかったです」
ベスト・ファーザー イエローリボン賞発表・授賞式の後には、ベスト・ネクタイスト賞発表・授賞式も行われ、棚橋選手はこちらの賞にも受賞し、以下のコメントを残した。
■ベスト・ネクタイスト賞受賞のコメント
棚橋「岐阜県大垣市出身の棚橋弘至です。ベスト・ファーザー賞に続いて、ベスト・ネクタイスト賞の“2冠”を獲得しました。ありがとうございます。プロレスラーとネクタイというのは、あまりつながらないかもしれないですけども、次の試合裸でネクタイをして(笑)。そう意味じゃないですね。日本一ネクタイの似合うプロレスラーとして、今後をネクタイをアピールしていきたいと思います。ありがとうございます」
授賞式後には、囲み取材も行われ、棚橋選手は記者からの質問に答えた。
■囲み取材の模様
——本日はおめでとうございます。受賞のご感想をお願いいたします。
棚橋「プロレス界から受賞できたってことが、凄く嬉しいですね。プロ野球、サッカー、いろんなプロスポーツがある中で、プロレスの人気がね、もし今下がってたら、この受賞もなかったと思うんですね。なので、自分がプロレスラーとして頑張ってきたこと、プロレスを知ってもらおうと思って、プロモーションしてきたことが、結果的にプロレスを好きになってくれる人が増えて、さらにこのベスト・ファーザー賞受賞につながったって考えると、ほんとにやってきたことが良いリズムでつながってきたので、とても嬉しく思います」
——今後について、一言お願いします。
棚橋「今後はですね、プロレスラーらしく、ベスト・ファーザー賞2年連続受賞を狙います。2連覇します!」
囲み取材後のチャリティコーナーでは、熊本地震へのチャリティとして、受賞者に出品頂きオークション形式で募金活動を行った。
※棚橋選手は、自身が愛用するジャージ、Tシャツ、スニーカーそれぞれにサインを入れて出品。
また、棚橋選手は授賞式後、以下のコメントを残した。
■授賞式後の棚橋選手のコメント
——負傷中ではありますが、明るいニュースとなりましたが?
棚橋「10年前の棚橋だったら考えられない。もうほんとにチャンピオンになって『チャラい、チャラい』と言われ始めた頃ですかね。まぁずっとチャラかったのかもしれないけど、いろんなベスト・ファーザー賞を受賞する基準をクリアして、選ばれてしまったというか、選んでいただいたっていうことは、ボクが『人っていうのは、変われるんだ』っていうの、を、身を持って示したというか。“チャラ男”から“ベスト・ファーザー”は、ちょっとイメージできないなぁ。ほんとに遠いところから来たんだなっていうか、『“ベスト・ファーザー”は遠いぞ』って思ってたのが、今回の受賞ですから。まぁでも、ほんとにプロレス界全体の盛り上がりがあったからこそ、プロレスラーっていうものに注目が集まって、選考の対象に入ったと思うのでね。いやぁ、全部つながってるんすね」
——今は欠場中で、ご家族との時間も大切だと思いますが、「早くリングに戻りたい」という気持ちとの葛藤もあるかと思いますが?
棚橋「それしかないっすね」
——近況としては、いかがですか?
棚橋「まだリハビリには入れてないですね。痛みが消えないので。痛みが消えたら、少しずつ動かしてもいいって言われるんですけど、朝起きてまだ痛い。今日も痛いっていうような繰り返しですね」
——棚橋選手が欠場となった、大阪城ホールでのIWGPインターコンチネンタル選手権試合ですが、本日ケニー・オメガ選手にマイケル・エルガン選手が挑戦することが正式に決定しましたが?
棚橋「ほんとに心苦しいだけなんすけど、小島さんが代役で急遽シリーズ出てくれたりとか、ケニーに挑戦を示してくれたエルガンとかね、浪花節じゃないですけど、いろんな選手の思いを感じて、胸がつまりますね」
——エルガンに託す部分はありますか?
棚橋「ボク、ワールドで昨日見てたんすけど、たぶんボクよりもラダーの使い方をよく知ってますよ」
——以前にもやったことがあるようですが?
棚橋「そうなんですよ。この間、後楽園ホールで会った時も、元気そうだったし、初めてじゃないっていうようなことを聞いたので」
——「パートナーの棚橋さんが、こうなった以上、自分がいくしかないだろ」というようなコメントも出してましたが?
棚橋「唯一の友達ですから(笑)」
——今は一日も早くリングにというお気持ちが強いと思いますが、こういう場で表に出れたっていうのは、嬉しいですか?
棚橋「いや、嬉しいですけども、こういう賞っていうのは、プロレスのリング上で試合をしていて、かつ受賞っていうのが、常にボクの理想なので。どんだけプロモーションしても、全力で試合。どんだけ家族と遊びまわっても、全力で試合。っていうのが、ボクの理想なので、ちょっと怪我で欠場中っていうのが、自分の中で納得しづらい部分なんですけども。まぁ一人の力で獲れたと思ってないので。全方位的に感謝して、“2連覇”目指します」
——そういう賞ではないかと思いますが?(笑)
棚橋「ハハハ(笑)。3連覇ぐらいして、“殿堂入り”。“世界一のお父さん”みたいなね」