新日本プロレスから天山広吉&小島聡、矢野通(※パートナーは丸藤正道)が参加しているプロレスリング・ノア『グローバル・タッグリーグ戦2016』は、4月25日(月)エディオンアリーナ大阪第2競技場で第4戦を迎えた。
第4試合に登場したテンコジは、モハメドヨネ&クワイエット・ストームの“50ファンキーパワーズ”と公式戦で激突。
大型ではないものの、ストームの腕回り50cmから繰り出されるパワーと、50cnアフロヘアのヨネが時折見せるコミカルな動きに戸惑いを隠せなかったが、日本を代表するタッグチームであるテンコジは、コンビネーションで次第にペースを引き戻す。ストームにテンコジカッターを決めると、小島がリングに飛び込んできたヨネにラリアットを叩き込んで分断成功。最後は天山がアナコンダマックスをリング中央で決めて、横で小島が勝ち誇る中でストームからタップアウトを奪った。
これでテンコジは2勝1敗と白星先行。開幕戦(4.21後楽園)では鈴木みのる&飯塚高史に不覚を取ったものの、前日の奈良大会で公式戦初勝利を挙げると早くも優勝宣言。
大阪大会でも「このまま残りの公式戦、全部勝って、一気にいくよ。最後の最後まで快進撃、続けていこうや」(天山)、「昨日の奈良大会、見に来てくれたのは全員、テンコジファンだった。今日の大阪に来てくれたファンも全員、テンコジファンだった。明日の岡山もきっとテンコジファンしかいないはず。これがどういう意味かわかるか?俺たちが優勝しなければいけないっていうことだ」(小島)と、それぞれの表現で改めて優勝を宣言した。
メインとなる第7試合では、ここまで3戦して白星がない矢野通&丸藤正道が登場。潮豪&マイバッハ谷口と公式戦を闘った。
丸藤を前面に出しながら、矢野は時折、観客との掛け合いを見せるたり、ロープから上半身を出してブレイクを要求して相手のやる気を削ぐシーン、ターンバックルをはずして金具をむき出しにしてぶつけるなど、新日本マットと変わらぬ小ずるいファイトを繰り広げる。
開幕当初はそんな矢野のスタイルにうまく合わせられなかった丸藤だったが、ようやく取り扱いに慣れてきたのか、この日はレフェリーの注意を引きつけるなど、矢野の持ち味をうまく引き出した。最後は矢野が潮とマイバッハを同士打ちさせ、背後からダブルの急所打ち。そして潮を場外に誘い出している間に、丸藤がコーナーを背にしたマイバッハに虎王。さらに不知火を決めて4戦目にして初勝利を手にした(潮組は2勝1敗)。
試合後、マイクを手にした丸藤は「この大阪をきっかけに突っ走って、必ず優勝します」と宣言。そして「せっかく来てくれてるんだから」とマイクを矢野に渡した。
矢野は四方の観客を指差して、「君たち、君たち、まだまだ足りません。何が足りないかって?お金が足りません。5月3日、4日、東京(後楽園ホール)まで飛んできて、俺たちが優勝する姿を、お金を払って見に来なさい」とアピール。最後は丸藤と2人でY・T・R(ヤノ・トー・ルー)ポーズを決めた。
バックステージでは丸藤が「やっと起こった化学反応……」と言ったものの、矢野は「まだまだ」と物足りなさを感じてる様子。そして「われわれは今日、10円玉を拾った。明日は100円、あさっては1000円、その次は1万円。で、優勝!」と叫んで引き揚げていった。
また、第5試合では鈴木みのる&飯塚高史が中嶋勝彦&マサ北宮と激突。反則攻撃を交えながら中嶋を追い込んでいったものの、北宮が奮闘。制御不能の飯塚を捕まえた中嶋が、バーディカルスパイクでマットに沈めて星取りを2勝2敗の五分に(鈴木組は1勝2敗)。
第6試合では杉浦貴&シェルトン・X・ベンジャミンvsランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJRの“鈴木軍対決”が組まれた。リング上にノアのヘビー級の王者3人(シングル=杉浦、タッグ=K.E.S)が揃った一戦は、先制攻撃を仕掛けたK.E.Sが体格差とパワーを生かした攻撃で追い込んでいったものの、必殺のキラーボムをカットされ、杉浦のオリンピック予選スラムでスミスJr.がマットに沈んだ。これで杉浦組は3勝1敗の6点で単独首位に。K.E.Sは2勝1敗。
開幕4戦目にして、全勝チームがいなくなった。
写真/橋爪哲也
■プロレスリング・ノア『グローバル・タッグリーグ戦』第4戦
4月25日(月) 大阪・エディオンアリーナ大阪第2競技場
・第4試合「グローバル・タッグリーグ戦」公式戦 30分1本勝負
○天山広吉&小島聡(10分41秒、アナコンダマックス)モハメドヨネ&クワイエット・ストーム×
・第5試合「グローバル・タッグリーグ戦」公式戦 30分1本勝負
○中嶋勝彦&マサ北宮(13分55秒、バーディカルスパイク→片エビ固め)鈴木みのる&飯塚高史×
・第6試合「グローバル・タッグリーグ戦」公式戦 30分1本勝負
○杉浦貴&シェルトン・X・ベンジャミン(12分26秒、オリンピック予選スラム→片エビ固め)ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.×
・第7試合「グローバル・タッグリーグ戦」公式戦 30分1本勝負
○丸藤正道&矢野通(14分33秒、不知火→片エビ固め)潮豪&マイバッハ谷口×
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