• 2016.2.22
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飯伏幸太選手がDDT&新日本2団体所属を卒業! 飯伏プロレス研究所を立ち上げて新たなスタート!「新しいプロレスの追及をしたい」

 2月22日(月)、東京のDDTプロレスリング事務所で飯伏幸太選手が記者会見を開き、DDT&新日本プロレスの2団体所属を終了。今後は「飯伏プロレス研究所」の所属として活動して行くことを発表した。
 
 飯伏選手は2013年10月より両団体の所属となり、常にプロレス界の最前線で活躍。しかし、2015年11月からは頸椎椎間板ヘルニアで長期欠場となり、その後も腰椎すべり症に悩まされていた。
 
 現在はどちらも完治しつつあるが、これ以上2団体所属で活動を続けること限界を感じたという。また「これまでにないプロレスの可能性を追求して行きたい」という気持ちが強くなり、両団体を“卒業”することを決意した。
 
 気になる今後については、3月21日(月・祝)のDDT両国国技館大会で復帰。その後はまったくの未定だというが、「ちょっと“怪しい動き”をして行きたいと思います」と、らしい言葉で意気込みを語った。
 
 これについてDDTの高木三四郎社長は、「これで飯伏幸太と自分そしてDDTとの関係が切れたわけではなく、何か我々でできることがあれば応援してあげたい」とエール。
 
 また、新日本プロレスの菅林直樹会長は、「飯伏選手の新しいチャレンジに期待しております。今後もまたタイミングが合えば新日本に上がっていただきたいという気持ちは変わりませんので、そのときはよろしくお願いいたします」というメッセージを送った。
 
 そして、飯伏選手自身も「別にDDTも新日本プロレスも切れたわけじゃない。今後も出れるならどんどん出て行きたい」とコメント。「いつでもまた見られると思うので、またよろしくお願いします」とファンに向けて挨拶した。

■飯伏選手のコメントと質疑応答
鶴見亜門GM「飯伏幸太が、2月いっぱいをもちまして、DDTプロレスリング及び新日本プロレスとの所属契約を解除し、両団体を退団することになったことをご報告させていただきます。病状の経過といたしまして、まず長期欠場の原因となりました頸椎椎間板ヘルニアに関しては、治療の甲斐あって完治いたしました。ただ、その後、腰に異変を感じるようになって、診断を受けたところ腰椎すべり症であることが判明いたしました。しかし、これに関しても治療の結果ほぼ完治しておりまして、お医者さんのほうからも『いつ復帰しても問題ない』という診断をもらっております。ただ、復帰ということを具体的に考えたときに、本人の中で“ある思いが”生じたようです。ここから本人に説明してもらいたいと思います」
 
飯伏「体は治りました。お医者さんからもGOサインをもらってます。体が良くなって復帰を具体的に考えたときに、これまでどおりに2団体に所属してプロレスを続けて行くことに対して、気力的にも体力的にも限界を感じるようになりました。最初に2団体所属の話をもらったときには、凄くワクワクしましたし、それから2年間、自分なりに頑張って来ましたが、ちょっと疲れました。またいまのスタイルのプロレスは、『やれることはすべてやりきった』という思いも正直あります。なので、これからは『これまでにない新しいプロレスの可能性を追求して行きたい』という思いが強くなり、DDTと新日本プロレス、両団体へ契約の解除をも申し入れ、了承してもらいました。自分としては両団体を“卒業”するという気持ちです。今後は新たなプロレスの可能性を追求する『飯伏プロレス研究所』を立ち上げて行きたいと思います。具体的なことはまだ何も決まっていませんが、決定したら報告させていただきます」
 
GM「いま本人から説明がありましたとおり、今後のプロレス活動は『飯伏プロレス研究所』所属として行なっていくこととなります。芸能活動に関しては、これまでどおりオスカープロモーション所属として活動してまいります。最後にもうひとつ、本人から発表があります」
 
飯伏「3月21日のDDT両国国技館大会に参戦します。それが僕の復帰戦、そして『飯伏プロレス研究所』所属の第1戦となります」
 
GM「対戦カードとしましては、現在発表しておりました高木三四郎・葛西純組vsKENSO・中澤マイケル組の路上マッチ(東西正面向正面全面使用エニウェアフォール・ウェポントレジャーハントタッグマッチ)に、飯伏幸太・伊橋剛太組を加えました3WAYタッグマッチとさせていただきます。この試合になった経緯に関しましても、飯伏選手のほうから」
 
飯伏「路上、高木さん、中澤さんがいるということで、『そこしかない』と思って決めました。僕は両国で路上(プロレス)をやったことがないので、まあ伊橋と一緒に“怒られるようなこと”をたくさんしたいと思います。ホントに爆発したいと思います」
 
高木「何度か話をして来た中で、2月に入ったあたりで、本人からの申し出もあったんですが。まあ、正直ね、『寂しくない』と言ったらウソになるんですけども。ただ、飯伏幸太という人間が、ホントにプロレスの新しい可能性、そして『もっともっと世間にプロレスを広げてくれるんじゃないかな?』という期待が凄くありまして。わたくし、そしてDDTとして、ホントに『快く送り出してあげたいな』『その申し出を受けたいな』と思いました。やっぱり“新しいプロレスの可能性”って、そりゃ僕もわからないし、本人もなんか漠然としている部分もあるとは思うんですけども、『なんか凄くワクワクするキーワードだな』と思って。これで飯伏幸太と自分、そしてDDTの関係が切れたわけでもなく、『何か我々でできることがあれば応援してあげたい』という気持ちもあるし。そして、復帰戦の場所として3月21日の両国大会を選んでくれたということに関して、これはホントにもう“壮行試合”とか“卒業”とかそういうんじゃなくて、ホントに飯伏の新しい門出を祝う、もう“爆発した試合”って言うんですかね? 本人の言葉を借りると(笑)。自分もそれに関わっているんで。まあ、とにかく『“凄い試合”にしたいな』と思っています」

——気力・体力共に限界を感じるようになったのは、いつごろからですか?
飯伏「けっこう最初の段階から、常に限界はあったんですけど。すぐ限界が来て、それを乗り越えて、また限界が来て、それも乗り越えて。それを何回も何回も繰り返して、最終的にはこうなったということですね」
 
——最終的に「もう乗り越えられない」となる大きなきっかけや理由はありましたか?
飯伏「『もう乗り越えられない』という状態は、そうとう前の段階ですね」
 
——それは「この試合があったからやりきった」とか、そういうことではない?
飯伏「やりきったとかは、特にはなかったですけど。あまり覚えてないんで(笑)」
 
——菅林会長から「新日本へまた上がって欲しい」という言葉もありましたが?
飯伏「機会が合えばとうか、タイミングが合えば」
 
——DDTや新日本でやり残したことはありますか?
飯伏「やり残したというか、もう次、新しいことにちょっといま向いているので」
 
——『飯伏プロレス研究所』というのは、いまご自身1人?
飯伏「1人です、ハイ」
 
——今後、誰かを誘ったりとか、可能性はありますか?
飯伏「それもまったく決まってないんですけど。『ちょっと“怪しい動き”をして行きたいな』と思います(笑)」
 
——両国大会以降の予定は?
飯伏「まったく決まってないですね。いまの段階では」
 
——飯伏選手の欠場を心配していたファン、復帰を待っていたファンの方々へ伝えたいことはありますか?
飯伏「突然、ちょっといろいろ自分の中で限界が来た部分もあったので。こうなってしまったのは、ちょっとホントに申し訳なかったなと、それはホントに思います。別にDDTも新日本プロレスも切れたわけじゃないし。今後も出れるならどんどん出て行きたいし。いつでもまた見れると思うので、またよろしくお願いします」
 
——いま言える範囲で、やってみたいこと、上がってみたいリングはありますか?
飯伏「そうですねぇ。僕の中の想像の中ではあるんですけど・・・言葉にはできない。説明ができないです。でもあります(キッパリ)。何かが」
 
——「いまのプロレスはやりきった」という言葉ありましたが、復帰後はファイトスタイルを変えて行くのですか?
飯伏「そうですね。そこに関しても自分の体の勘というか、それに任せたいと思います。いつも、全部、勘でやって来たので。もし同じスタイルじゃないと自分がダメだなと思ったら、そうなるだろうし」

■DDTプロレスリング『Judgement2016〜DDT旗揚げ19周年記念大会〜』
2016年3月21日(月・祝)14:30開場/16:00開始
東京・両国国技館
 
【飯伏幸太選手復帰戦&飯伏プロレス研究所所属第1戦】
●東西正面向正面全面使用エニウェアフォール・ウェポントレジャーハント3WAYタッグマッチ
高木三四郎&葛西純vsKENSO&中澤マイケルvs飯伏幸太&伊橋剛太
 
※この大会の詳細についてはDDTプロレスリングオフィシャルサイトでご確認下さい。

【写真:山本正二】

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