11月20日(金) ブックファースト新宿店にて、『新日本プロレスV字回復の秘密』刊行記念イベント、棚橋弘至サイン&握手会が開催され、200人の逸材ファンが集まり、会場前には長い大行列が。
イベント開始前、棚橋選手は書店内での撮影&マスコミの取材に応じ、売り場撮影では、棚橋選手が上半身裸にエプロン姿で登場すると、鍛え上げられたボディにマスコミの方も驚きの表情。
続く取材では『新日本プロレスV字回復の秘密』について聞かれると、棚橋選手は「レスラー視点、会社な経営的なもの、ファン的なもの、いろんな角度から読んだら、『あっ、なぜ新日本プロレスがV字回復できたのか?』っていうのが理解できる本なんですね」と魅力を語った。
いざイベントが始まると、まずは棚橋選手手書きのウェルカムボードがお客さんをお出迎え。そして棚橋選手を目にしたお客さんは、「キャー!タナー!」と大興奮。
イベント中、棚橋選手はお客さん1人1人の目をしっかり見ながら話を聞く姿が印象的であったが、さらに棚橋選手はサイン中、お客さんがカメラを向けると、手元を見ずサインをしながら、カメラ目線という、逸材ならでは“神技”を披露。
また、誕生日のお客さんには、棚橋選手が生歌でハッピーバースデーをプレゼント。
そして、今回は11月13日に誕生日を迎えた棚橋選手に、たくさんのお客さんからプレゼントが手渡されていた。
時折、棚橋選手はイベント会場を飛び出し、会場の外で並ぶお客さんの前に登場すると、「待ってて!もう少しだから」と、寒い中入場を待つファンへ気遣いも見せた。
イベント中は、「『WORLD TAG LEAGUE』頑張ってください!」、「東京ドーム大会、応援に行きます!」とエールを受けた棚橋選手は、ガッチリ握手で応えていた。
イベント後、会場の外でお客さんが待っていると、そこへ棚橋選手が登場し、「明日から『WORLD TAG LEAGUE』が始まります。そこでエルガンとの必殺技を考えました。エルガンが発射台になって、俺を投げます。俺が飛んで行きます。名付けて、“どこでもハイフライフロー”!じゃあ最後に、お集まりの皆さん、愛してま〜す!」と、“神対応”で大盛況のイベントを締めくくった。
■イベント前の囲み取材
——この本に内容についてご紹介をお願いします。
棚橋「新日本プロレスが1972年から始まってるんですけども、やはり良い時もあれば、悪い時もあるんで、そういう時代の流れに左右されてる部分があって。でボクが入門した時っていうのは凄く良かったんで、“3銃士”橋本さん、蝶野さん、武藤さんがいらっしゃって凄い盛り上がってたんですけども、徐々に選手が離脱したりとか、ずっと下がり続けてったんですけど、そこから新日本プロレスがまた近年グッと盛り返してきたんで。このビジネスの波の中で極端に大きいV字が描けたんで、その内容をレスラー視点、会社な経営的なもの、ファン的なもの、いろんな角度から読んだら、『あっ、なぜ新日本プロレスがV字回復できたのか?』っていうのが理解できる本なんですね」
——オススメの章は?
棚橋「レスラーの覚悟っていう章があるんですけども、ボクの覚悟、しかと読んでくださいと」
——その覚悟とは?
棚橋「この身果てるまで、新日本プロレスに恩返しします」
——今回この衣装(裸にエプロン)はどんなコンセプトですか?
棚橋「そうですねぇ……ボクが聞きたいです(笑)。まぁボクが今年に出させてもらったフォトブックあるんですけども、その中で同じ本屋さんで店員さんっていうシチュエーションがあったんですけども、非常に好評で『是非もう1回やってい下さい』っていうリクエストが多かったんで。見てください、ギリッギリのあと数ミリ単位で(乳首が見える)。あと背中から見るとカッコいいっすよ。時給をお願いします(笑)」
——改めてこの書籍の魅力とは?
棚橋「改めてアピールしときますけど、この本はですね、この格好とは一切関係ありません。非常に読んで納得がいくし、新日本プロレスのここ数年の歴史もわかる本なので、非常に良い内容になってますので、宜しくお願いします。そしてこの格好は関係ありません(笑)」
——今回は裸にエプロンですが、次にやってみたい格好は?
棚橋「良い質問ですね。ボクは戦国武将とか好きなんで、武将のコスプレをしたいですね。あっ、それはやってたな。それはフォトブックでやったな。前田慶次やりましたね。じゃあ違うやついきましょうか」
——何がいいですか?
棚橋「なにがいいですかねぇ……まぁ仕事がコスプレ的なところが多いので。今新日本プロレスは女性であったりとか、お子さんであったりとか、家族連れも多いんで、なんかお子さんが憧れられるようなコスプレ。なんでしょう?」
——ヒーローものですか?
棚橋「ヒーローもの?あっ、アレしたいな。アイアンマンしたいですね。あっ、でも顔が見えない(笑)」
——今回書店でのイベントですが、最近読まれた本は?
棚橋「一杯読んでるんすけど、西加奈子さんの『ふくわらい』を移動中に全部読みましたね。あとは、LINEの社長さんだった森川亮さんの『シンプルに考える』とか、『明日のプランニング』っていうビジネス書とか。今年は月1ぐらいで大体小説とか読んでますね。でもここ最近はビジネス本とかを読むようにしてますね。あと2冊、結構読み込んだのが、『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』飛鳥新社さんと、『全力で生きる技術』飛鳥新社さん。この2冊はかなり読みごたえが凄いですよ。
——この2冊はどういった本ですか?
棚橋「ボクが新日本プロレスの中でどういう風に足掻いてきたか、ボクの歴史の本ですね」
——最近、プロレス好きの女性が増えてきましたが?
棚橋「良い傾向ですね。なんでかっていうと、特に女性と言うのはプロレスに対して先入観があって、『痛い』とか、『恐い』とか、『血が出るでしょ』とかいうので、会場に来てくれることも少なかったんですけど、プロレスラーも地上波に出れるようになってきたし。ボクが地方をプロモーションで回ったりして、『今はそんなことないですよ』と。むしろ競技者としてアスリート的な部分を出して、プロレスの先入観を破壊してきたんで、女性の方が増えてきたのかなって思いますね。で女性が増えて、お子さんが増えて、なにが言いたいかっていうと、会場の雰囲気が凄い華やかになったんですね。『ワー、キャー』とか、素直なリアクションがレスラーにも届くし。で小さいお子さんから『頑張れ!』って言われたら、『よぉし!』っていう気持ちも沸いてきますし。ほんとに今、ファンの方、レスラーっていう良いエネルギーの循環があって、盛り上がりをみせてますね」
——女性の声援を聞くと、良いところを見せようってなりますか?
棚橋「それ誘導尋問的なとこないですか(笑)?ほんとに女性の黄色い声援っていうんですか、通るんですね、声がね。だから特にやられてる時っていうのは聞こえますね」
——書店で働いてみたいって思ったことはないですか?
棚橋「高校生の時は、エロい本読めるかなって(笑)。でも本が好きなので、高校生の時から。なんか本に囲まれてるのも素敵だなと思いますね」
——今年を振り返っていかがですか?
棚橋「今年はボクにとってほんとに充実した1年でしたし、新日本プロレスにとっては、V字回復の1年でした」
- 2015.11.20
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