今年もやってきた新日本プロレス“タッグの祭典”『WORLD TAG LEAGUE 2015』が開幕目前! これを記念して、“実の兄”ドリー・ファンクJr. との“ザ・ファンクス”で日本のタッグ人気を決定づけた“テキサスの荒馬”テリー・ファンクさんにタッグマッチの魅力を直撃! さらに優勝予想も!
【『WORLD TAG LEAGUE 2015』開幕記念】スタン・ハンセンさんに聞いた「“タッグ”の魅力ってなんですか?」不沈艦が優勝予想!
■日本のタッグリーグがクリスマスシーズンに開催されることに格別な思い入れがあるよ
——今日は、“テキサス・ブロンコ”テリー・ファンクさんにお話を伺いたいと思います。お会いできて光栄です。
テリー フフフ。さあ、始めようじゃないか。
——よろしくお願いします。この11月21日から新日本プロレスでは『WORLD TAG LEAGUE 2015』が始まります。今日はテリーさんに“タッグマッチ”の魅力についてうかがいたいんです。
テリー 私はかれこれ数えきれないほど日本に来ているが、マイキャリアのように歴史があって長く続いているのが日本のタッグリーグ。私はおもに全日本プロレスの「世界最強タッグ決定リーグ戦」がメインだったが、クリスマスシーズンに開催されることにも格別な思い入れがあるよ。
——あ、クリスマスシーズンというのは、ポイントの一つですか。
テリー イエス。毎年、この季節になると、アメリカはもちろん、メキシコ、ヨーロッパ、オーストラリア、世界中からタッグチームが集まり、全日本と新日本のマットでたくさんの名勝負を繰り広げてきた。そうだろ? ……まあ、自分が参戦していた目的のひとつは、「マネーを稼ぐこと」でもあったけどね(ウィンクして)。
——あ、やっぱりマネーも大事でしたか(笑)。
テリー フフフ。オフコース。クリスマスシーズンになると来日して、たくさん稼いでアメリカに帰る、そういったライフスタイルが染み込んでいるんだ。メキシカンの場合、アメリカで出稼ぎするのがポピュラーかもしれないが、私の場合は、それが日本だったのさ。そしてたくさん稼がせてもらった。「ドウモ・アリガトウ」と言いたいね(笑)。
——なるほど(笑)。この日本におけるタッグリーグの人気についてどう思いますか?
テリー 不思議なことだけど、全日本も新日本もこの季節にタッグリーグを続けてきた。シッカリ根付いているから、歴史と伝統がある。それが人気の秘訣だと思うよ。そして、もう一つは世界中から選りすぐりのトップ選手が集結していたということ。ファンクスをはじめとして、様々なタッグが“ベスト”を競っていた。その激しいつばぜり合いがファンを夢中にさせたんじゃないか。
■ドリーは素晴らしいリーダー。しかし、私は必ずしも言うことをおとなしく聞くわけではなかった
——テリーさんの最高のパートナーといえば、やはりお兄さんのドリー・ファンクJr.ですが、2人で初めて組んだときのことを覚えていますか?
テリー う〜ん。ソーリー……さすがに年月が経ちすぎているし、その後、あまりに数多くの試合をドリーと闘ってきたので、「ズバリこの日だ!」というのは覚えていないね(笑)。でも、それが自分にとって素晴らしい日であり、非常に重要な経験だったということは心に残っているよ。
——ファンクスは、本当に凄まじい数のタッグマッチを闘ってきたと思います。
テリー オフコース。スタン・ハンセン&ブルーザー・ブロディ、そしてロードウォリアーズ(ホーク・ウォリアー&アニマル・ウォリアー)、さらには(ジャイアント)馬場&アントニオ猪木、ジャンボ(鶴田)&天龍(源一郎)など、日本には素晴らしいチームがたくさん揃っていた。その中でも、自分とドリーのファンクスこそがベスト・オブ・ベストなタッグチームだと思う。これはいまでもハッキリと断言できるよ。
——ドリーさん以外の選手ともタッグを組んできたと思いますが、ドリーさんとほかのパートナーの違いは?
テリー フフフ。答えはベリー・シンプルだ。パートナーである以前に、私とドリーは血を分けた “ブラザー”であるということ。ここが一番重要だ。そして、“マイ・ブラザー”ドリーにはプロレスに関して、本当にたくさんのことを学ばせてもらったよ。……その一方、兄弟がリングで闘うことで、ともに経験を積んで、自然に学んでいったという側面もあるかもしれないね。なんたって、相手は強面のストロングガイばかりだったから(笑)。
——ファンクスの試合ではドリーさんが司令塔で、テリーさんがドンドン突っ込んで行くというな印象ですが、実際の役割分断は?
テリー オフコース。たしかにドリーは的確な指示を出せる司令塔だし、素晴らしいリーダーだと思うよ。しかし、私自身は必ずしもドリーの言うことをおとなしく聞くわけではなかった。
——“テキサスの荒馬”ですから、なかなか言うことは聞かないですよね(笑)。
テリー よくわかってるじゃないか。たしかにドリーのアドバイスが耳から耳へ抜けていくことも多かったかもしれない(笑)。まあ、自分には自分のやりたいこと、自分なりのスタイルがあったからね。ドリーは内心、「困ったヤツだな」と思っていたかもしれないね。
——テリーさんが日本で人気を確立したのは1977年12月のザ・ファンクスvsアブドーラ・ザ・ブッチャー&ザ・シーク(全日本プロレス「世界最強タッグリーグ戦」)です。この試合の印象は?
テリー フフフ。よく覚えているよ。ブッチャー&シークは、本当にワイルドでクレイジー。デンジャラスなチームだった。同じようにハンセン&ブロディもワイルドでクレイジーなだったが、彼らは「闘い方や勝ち方を知っている」という意味で少し違っていた。
——ハンセン&ブロディはハチャメチャなようで“戦術”もあったように思いましたが、ブッチャー&シークは……。
テリー その通りだ。ブッチャー&シークは何をしてくるか、そもそも何がしたいのかもわからない(苦笑)。ただ、彼らと闘うときは、いつでも心の底からファイティングスピリットが掻き立てられたよ。たとえ、腕にフォークを突きたてられてもね(ニヤリ)。
■チョーノは、テクニシャンでスマートなグッドレスラーだったね
——テリーさんは、新日本プロレスが同時期に行なっていたタッグリーグについてはどう思っていましたか?
テリー あの頃は、全日本から新日本へ移る選手もいれば、新日本から全日本へ移ってくる選手もいたじゃないか。ひんぱんにそういうことがあったから、我々も常に関心を持っていたし、負けてたまるか、とも思っていたよ。
——そんなテリーさんの新日本プロレス初参戦は1995年5月3日の福岡ドーム大会で、越中詩郎選手と組み、蝶野正洋&冬木弘道と対戦しています。この試合を覚えていますか?
テリー イエス。新日本のリングに上がることにエキサイトしたし、その試合のことはよく覚えているよ。パートナーのコシナカ、相手のフユキは全日本プロレス時代からよく知っている選手。だけど、試合ではチョーノと肌を合わしたことがとても印象に残っている。彼はテクニシャンでスマートなグッドレスラー。試合やたたずまいも実にプロフェッショナルだと思ったね。
——ところで、テリーさんが考えるタッグマッチの一番の魅力とは?
テリー タッグマッチの特徴は、自分のバックに常にパートナーがいること。私たちファンクスは兄弟だから、特に顕著なんだが、パートナーが弱っているときは救出するし、またパートナーが攻勢に出ているときは一緒に加勢する、常におたがいがカバーし合って助け合って勝利を目指すこと。これこそシングルとは違う、タッグマッチの魅力なんじゃないかな。
——ちなみにテリーさんはシングルマッチとタッグマッチ、どちらがお好きですか?
テリー オ〜。それは非常に難しい質問だね(苦笑)。ドリーとのファンクスで生まれるエモーションは最高だけど、シングルのチャンピオンになった経験も忘れらないくらい素晴らしい。プロレスは両方あるからいいんじゃないか? ドリーもシングルのチャンピオンになっているし、「どっちが好き」というのはないね。等しく素晴らしいよ。
■AJスタイルズは非常に才能があると思うし、彼のムーブはとてもクリエイティブ、独創的なんだ
——では、このへんで『WORLD TAG LEAGUE 2015』の優勝予想をお願いしますしたいですが、ご存じのレスラーがいらっしゃいますか。
テリー オーケー。さあ、どんなレスラーがいるんだい? ハンセンも選んだんだろ? ヤツとは違うチームにしないとな(ニッコリ)。
——よろしくお願いします(笑)。
テリー (写真を見ながら)タナハシ(棚橋弘至)のことはもちろん知ってるよ。このペイントレスラーは誰だい? タマ・トンガ? おお、キング・ハクの息子なのか? オーケーだ。……それから、彼はマスクを被っているけどテンザンか? テンザンはこの前、テキサスのマイホームに来てくれたんだよ(笑)。
——そうみたいですね。天山さんも凄く感激されてました。
テリー テンザンを選びたいところだが……。おっ、AJスタイルズがいるじゃないか。彼はグッドボーイ、グッドレスラーだよ。AJのパートナーはなんて言うんだい?
——高橋裕二郎選手です。AJ選手のことはご存じでしたか?
テリー イエス。AJスタイルズは素晴らしいね。非常に才能があると思うし、彼のムーブはとてもクリエイティブ、独創的なんだ。過去の選手で例えるなら、ビル・ロビンソンと似たようなタイプかな。
——なるほど。
テリー よし、Aブロックはタナハシのチームにしよう。Bブロックはテンザンのチームにしたいところだが……、僅差でAJスタイルズのチームにするよ。これは非常〜に僅差だよ(笑)。ここから優勝しそうなチームを選べばいいのかい? カードゲームみたいに難しいな(ニヤリ)。よし! じゃあ、優勝するのは、AJとユージローのチームだ!
——ありがとうございます。最後に『WORLD TAG LEAGUE 2015』に期待することはありますか?
テリー たくさんのグッドチームが揃っていると思うよ。彼らには、かつてこの日本で、私たちファンクスやハンセン&ブロディたちが競ってきたように、タッグリーグの伝統を引き継ぐためにも、レスリングファンを熱狂させるような試合、激しい闘いを見せてくれることを期待したいね! サンキュー。
撮影/山本正二
【初の試み! 開幕戦を”完全無料”LIVE配信!】
『WORLD TAG LEAGUE』11.21後楽園大会を新日本プロレスワールドで独占中継!!
【コチラは入場無料! 公開記者会見を開催!】
【なんと入場無料!豪華全14チームが登場!】 11月20日(金)13時〜後楽園ホールで 『WORLD TAG LEAGUE』“公開記者会見” !
11月21日(土)18:30 東京・後楽園ホール
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11月22日(日)17:00 愛知・豊橋市総合体育館 第2競技場
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11月23日(月・祝)16:00 三重・桑名市体育館
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11月24日(火)18:30 石川・石川県産業展示館3号館
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11月27日(金)18:30 広島・広島グリーンアリーナ・小アリーナ
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※「2階指定席A」「2階指定席B」が完売。「特別リングサイド」が残り僅かとなりました。
11月28日(土)18:00 山口・やまぐちリフレッシュパーク総合体育館
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11月29日(日)17:00 愛媛・テクスポート今治
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11月30日(月) 19:00 福岡・博多スターレーン
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12月1日(火)19:00 福岡・博多スターレーン
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※「特別リングサイド」が残り僅かとなりました。
12月4日(金) 19:00 香川・高松市総合体育館 第2競技場
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12月5日(土)18:00 兵庫・神戸サンボーホール
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12月6日(日)16:00 愛知・愛知県体育館
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※「ロイヤルシート」は完売となりました。
12月9日(水)18:30 宮城・仙台サンプラザホール
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※「ロイヤルシート」「2F指定席」「3F指定席B」が残り僅かとなりました。