■天龍プロジェクト『〜天龍源一郎 引退〜 革命終焉RevolutionFINAL』
11月15日(日)
東京・両国国技館
観衆:10,522人(超満員札止め)
●第9試合 30分1本勝負
○石井智宏
長州力
(13分46秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め)
×河上隆一
斉藤彰俊
■試合経過
1992年7月に天龍が旗揚げしたWARで1996年11月2日にデビューした石井が、“もう1人の師匠”である長州とタッグを結成。
長州対齋藤で試合がスタート。ロープ際でクリーンブレイクした長州に対し、齋藤はコーナーで不意打ちを仕掛ける。だが、長州がカウンターリキラリアットで吹き飛ばした。
石井対河上の場面。エルボー合戦のあと、河上がカウンターショルダータックル、ハイアングルボディスラム。そこから石井対齋藤となり、石井がタックル合戦で競り勝つも、齋藤がカウンターキチンシンクをお見舞い。
長州対河上の場面。長州がサソリ固めで締め上げ、タッチを受けた石井が逆水平チョップ連射。さらに、河上のチョップ連射を受けきり、強烈なチョップでダウンさせる。しかし河上は、串刺し攻撃に来た石井をカウンターフロントハイキックで迎撃し、逆水平チョップで逆転。
石井対齋藤の場面。齋藤が串刺しラリアット、ブレーンバスター、チョークスラム、胸板へのローキック、カウンターミドルキック、滞空式ブレーンバスター、ブレーンクロー式チョークスラムなどで畳み掛ける。だが、石井が次のラリアットを受け止め、パワースラムで逆襲。直後にラリアットが相打ちになった。
長州対齋藤となり、長州がいきなりリキラリアットをお見舞い。続いてサソリ固めを狙うが、河上がカットに入る。これで石井対河上となり、エルボー合戦から河上がカウンターエルボー、ランニングエルボー。その後、両者がエルボー&逆水平チョップ連射で張り合う。
続いて齋藤組がトレイン攻撃、合体ブレーンバスターを石井に見舞い、齋藤のアシストから河上がパワーボム。すると、石井がカウンターラリアットで巻き返し、ブレーンバスターの体勢に入る。これを河上が抵抗してエルボー連打で反撃に出るが、石井がカウンターでヘッドバットを食らわせる。
その直後、長州がリキラリアットで河上に追撃し、最後は石井が垂直落下式ブレーンバスターで轟沈した。
■長州力のコメント
——今日はどんな思いで闘いましたか?
長州「いやあ、リングに上がったら一瞬です。今日は源ちゃんのアレだけど。上がったら、上がったで」
——あらためて、天龍選手が引退ですけども
長州「ま、リングの中の大きな船がまた一つ消えていくと。これはいたしかたない」
——いたしかたない、ですか。
長州「そりゃそうですよ。そのぶん次の世代が大きいのを作ってやって頂ければ」
——いま、天龍選手との試合で思い出すものは?
長州「いや〜、いま言われたってわからない! よく聞かれるけどな。けっこう闘ってきたし。どれがどれってことはない」
——すべて(の試合)が?
長州「そうだな」
——天龍選手にかける言葉は?
長州「それは、もうお疲れ様でした。次の世代にいい後継として、いろんなモノを残したんじゃないですか?」
※石井はノーコメント
●第3試合 30分1本勝負
獣神サンダー・ライガー
筑前りょう太
グルクンマスク
シマ重野
×ドラゴンJOKER
(11分13秒 SAYONARA→体固め)
怨霊
空牙
TARU
○FUJITA
ヤス久保田
■試合経過
グルクン対怨霊で試合が始まり、怨霊が体からまき散らす粉で、グルクンと赤コーナーの選手が被害を被る。しかしグルクンは、リープフロッグからアームホイップで投げ、ドロップキックを浴びせた。
JOKER対久保田の場面。久保田と空牙が連携攻撃でJOKERを痛めつけ、そのまま怨霊組が集中攻撃を開始。FUJITAの低空ニーアタック、TARUの急所攻撃、久保田のスワントーンボム、空牙の水攻撃などで徹底的に痛めつける。
苦しくなったJOKERは、延髄斬り、ミサイルキックで空牙に逆襲。ようやく出番となったライガーが、掌底を連発して空牙たちを次々と吹き飛ばす。そして、FUJITAには風車式バックブリーカーを食らわせ、ロメロスペシャルで捕獲。同時に重野も怨霊にロメロスペシャルを極めた。
筑前対TARUの場面。筑前がTARUにラリアットを見舞い、それと同時に乱入した“brother”YASSHIと拳剛を場外へ吹き飛ばす。そして、TARUにはスピアー、串刺しニールキック、ミサイルキックで追撃。
ジョーカー対FUJITAの場面。TARUが側頭部へキックを浴びせ、FUJITAがコーナー最上段からダイビングボディプレス。だが、ライガーと筑前が救援に入り、ライガーが串刺し掌底、筑前がカウンターラリアットをFUJITAにお見舞い。そこからJOKERがファルコンアローで叩きつける。
さらにJOKERは、旋回式フェースクラッシャーからFUJITAの首を脚で固めるが、TARUが鉄パイプ攻撃でカット。すかさずFUJITAが急所攻撃、ラリアットで逆襲し、延髄斬りで追い討ち。最後はSAYONARA(ツームストンパイルドライバー)で決着をつけた。
試合終了直後、FUJITAがJOKERのマスクに手をかけ、エキサイトしたJOKERが自らマスクを剥ぎ取る。
そしてカウンターニールキックでFUJITAに報復すると、「初めまして。FREEDOMSの進(祐哉)です。3年間、天龍さんのもとでドラゴンJOKERとしてやらしてもらったんですけど、今日で、天龍さんと共に、ドラゴンJOKERは終わります。ありがとうございました!」とファンに挨拶。
その進を、ライガーたちが手をあげて称えた。