■飯伏選手コメント
飯伏「『G1』が終わって、いろいろ自分の中で思うことがありまして。このNEVERのベルトに挑戦することによって、自分が少しでも変われればいいかなっていう部分と、ボクは真壁さんとNEVERベルトを懸けて試合がしたいです。それが自分の中で意味があります」
 
■真壁選手コメント
真壁「なんだろうね？ 俺、別に意気込みなんてもんはさ、クソみたいなもんでさ。その試合前になったらさ、瞬間的に入るもんだから、特に今興奮してさ、なにを言うわけじゃねぇけど、飯伏って選手が今までのヤツと全然まるっきり色が違うってのはわかるんだよ。まったく違うってのはわかってんだよな。そういう面では、別にコイツに恨み節があるわけでもねぇし。『ブッ殺してやろう』っていう感情も今はねぇしさ。たださ、俺から言わせれば、前回の『G1 CLIMAX』のリーグ戦の1試合だよな。その試合もそうだし、その後の決勝戦の日の試合か。まぁ俺たちは決勝に上がってねぇからさ、リーグ戦の落ちの人間たちでやったわけだけどさ。まぁそこでも恥かかされてる部分もあるし。逆に言ったら、『コノヤロー、きやがるな』ってのも感じたし。まぁ今の時点で言うことは正論。なんだろうなぁ、汚ねぇ言葉もねぇしさ、罵倒する言葉もねぇからな。ただ、チャンピオンはこの俺だしよ、俺なりのやり方、俺流のやり方でタイトルマッチはやらしてもらうからよ。まぁだからそれが気に入るか、気に入らねぇかは、そんなもん関係ねぇからよ。真壁刀義ってものをよ、お見舞いしてやるよ。それだけだ」
 
■質疑応答
——真壁選手は飯伏選手へ借りを返すということでよろしいですか？
真壁「それはもちろんだろ。あんなお前、大観衆の前でさ、負けるっていうさ、のびるっていう辱めも受けたからな。その分はキッチリよ、返させてもらう。それだけだ」
 
——飯伏選手は、真壁選手と闘うことに意味があると言っていましたが、それはどういう意味ですか？
飯伏「ボクに持ってない部分っていうのを、真壁さんは本当にたくさん持ってて。自分はプロレスは11年やってきたんですけど、正直、自分の中ではもうわかってた、『プロレスっていうモノは、こういうモノ』みたいなものをわかってたと思ったんですけど、その部分でわからない、自分の知らなかった部分を、ほんとにたくさん持ってるんで。もうここで挑戦しないと意味がないというか。これによって自分はいろいろ吸収したいなと。その上で勝ちたいです」
 
——真壁選手は今の飯伏選手のコメントを受けていかがですか？
真壁「まぁ俺から言わせれば、ヤツがあのキャリアでプロレスわからないものだらけ、そりゃそうだろ。俺なんかもう18年やってて、まだわかんねぇこといっぱいあんのによ。まぁキレイな言葉で言えば、『プロレスってよ、最後の最後までわかんねぇ』と思うよ、どんなもんかって。だけどさ、『その到達点を目指すのがプロレスラー』って俺は思ってるからよ。だからそういう意気込みで来るんだったら、なんべんも言うけど、真壁刀義をお見舞いしてやるよって、それしかねぇよな。そういうことだよ」
 
——過去の闘いを通して、飯伏選手の弱点は見えてきてますか?
真壁「見えてきてるけど、それを言ったら相手にバレちゃうじゃんか!?」
 
——では、ご自身の中ではわかっている？ 
真壁「それはもうわかってるよ。いろんなもんがわかってる。それは俺だってさ、いきなりタイトルマッチやりますよって、そんなバカじゃねぇからよ。改めてその自分の感覚な。俺の感覚でいろんなもんを考える。研究するよな」
 
——前哨戦でも対戦しますが、その辺を試していきますか？
真壁「そうだろうな。そうなるだろうな」
 
——飯伏選手は真壁選手の弱点が見えてきてますか？
飯伏「そうっすね。その『G1』の公式戦のシングルマッチでは自分が勝ちましたけど、あれはあくまでも公式戦の体調とかいろいろあって、やっぱ連戦の中のひとつだったので、ほんとにひとつの試合としては、今回がたぶん初めてだと思うので、ここでわかるんじゃないかなと、いろいろ勝敗に関しては。ここでキッチリ勝ちたいですね」
 
——飯伏選手はNEVER挑戦が2度目となりますが、「今回こそは」というお気持ちは強いですか?
飯伏「もうだから絶対に負けられないっていう部分はありますね。何度も言ってますけど、NEVERベルトもそうなんすけど、ボクはこのNEVERのベルトを懸けて、真壁さんと闘うっていうことに意味があると思うので」