鈴木軍がGHC王座戦で4連勝！永田裕志が“マイバッハ・ブルージャスティス”として登場！【5月10日（日）ノア横浜大会・試合結果】

2015.5.11
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鈴木軍がGHC王座戦で4連勝！永田裕志が“マイバッハ・ブルージャスティス”として登場！【5月10日（日）ノア横浜大会・試合結果】

　5月10日（日）、プロレスリング・ノアの神奈川・横浜文化体育館大会に、ノア勢との抗争が激化する鈴木軍のメンバーが参戦。現在、鈴木軍が保持するGHC4大選手権の防衛戦を中心に、3500人（超満員）の観衆を前に熱い火花を散らした。

　メイン（第9試合）ではGHCヘビー級王者の鈴木みのるが、前王者でノアの牽引役である丸藤正道を相手に初防衛戦。試合前、特別立会人の小橋建太氏は、両陣営のセコンドに下がるように指示。セコンド介入のない、完全決着戦の舞台をセッティングされた鈴木と丸藤は、見る者が息詰まるような緊張感あふれる攻防を展開。中盤、鈴木が腕に狙いを定めて集中攻撃を見舞うと、丸藤は苦しげな表情を見せるが、トラースキックを連発してダウンを奪う。鈴木がピンチになるとK.E.Sがリングに近づこうとするが、これはノア勢と小橋氏が立ちふさがる。終盤になると丸藤は虎王を連発するが、鈴木はこれを蹴りで迎撃すると、すかさずスリーパー。そのまま逆落としを決めると、最後はゴッチ式パイルドライバーで丸藤をマットに突き刺し、3カウントを奪取。完全勝利で初防衛に成功した。

　試合後、鈴木はマイクで「俺は反則をひとつもしてねえぞ、（丸藤は）実力で負けたんだ。今日、ノアはすべて終わりだ、俺の手で沈没したんだ！」とアピール。すると、マイバッハが鈴木を襲撃するが、鈴木軍に蹴散らされてしまう。これを見たノア勢がリングサイドに集結すると、鈴木軍と一触即発の事態に。この状況に鈴木は「今日で終わりにしようと思ったけど、やっぱりやめた。王様ゲーム2回戦、その生贄はマイバッハだ！」と、マイバッハを次期挑戦者に指名。そして最後は「鈴木軍、イチバーン！」の雄叫びと共に、横浜大会を締めくくった。

　セミファイナル（第8試合）ではGHCタッグ王者組のランス・アーチャー＆デイビーボーイ・スミスJr.のK.E.Sが、杉浦貴＆田中将斗の弾丸ヤンキースと激突。両チームは「グローバル・タッグリーグ戦2015」決勝戦（4・19後楽園大会）で対決し、そのときはK.E.Sが惜敗し、優勝を逃している。今回、王者組は弾丸ヤンキースへのリベンジも賭けて、防衛戦に乗り出した。

　意地でも連敗を避けたいK.E.Sは体格差を利した攻撃で試合のペースを掴もうとするも、杉浦組はスピーディなタッチワーク、ダブル攻撃で奮闘。二人揃ってアーチャーをエルボーでボコボコにする。しかし、K.E.Sもスパインバスター＆ラリアットなどダブル攻撃で反撃。両チームは互角の攻防を繰り広げるが、試合終盤にベンジャミンが乱入。レフェリーのブラインドをついて杉浦にペイダートを決めると、続いてK.E.Sがキラーボムを炸裂させて、まんまと王座防衛に成功した。

　第7試合にマッチメイクされたシェルトン・X・ベンジャミン＆飯塚高史組がマイバッハ谷口＆Xでは、マイバッハのパートナーのXとして、永田裕志のテーマ曲と共に青いマスクを被ったマイバッハ・ブルージャスティスが、青い刺又（さすまた）を持って登場！

　試合中盤、ブルージャスティスはマスクを脱いで素顔の永田に戻ると、ベンジャミンに腕固め。白目が降臨すると場内は大喝采に包まれる。飯塚のラフファイトやベンジャミンのパワーに手を焼く場面も見られたが、最後はベンジャミン組をうまく分断すると、マイバッハが飯塚にマイバッハボムでピンフォール勝ち。試合後、永田は再びマスクを被るとマイバッハポーズ、そして敬礼ポーズを披露した。

　第6試合ではタイチがGHCジュニアヘビー級王座を賭けて、前王者の小峠篤司を迎撃。タイチは王座奪還に燃える挑戦者をはぐらかすように、開始早々、花道を下がる仕草を見せるが、小峠は背後から襲撃。そこから一気呵成に攻め込もうとするが、セコンドのエル・デスペラードがロープに飛んだ小峠の足を引っ張って妨害。タイチも木槌攻撃やサミングなどダーティーファイトで挑戦者を翻弄。

　終盤、タイチが小峠のトラースキックに対してレフェリーを盾にすると、リング上はレフェリー不在の状態となり、互いのセコンド勢が入り乱れる混戦模様に。タイチのベルト攻撃を交わした小峠は、逆にベルトでの反撃を試みようとするが、これは意識が回復したレフェリーがストップ。タイチはそのスキをついて、イス攻撃を小峠の頭上に叩き込むと、ブラックメフィストに繋いで勝利。試合後には原田大輔がタイチを背後から襲撃し、次期挑戦者に名乗りを挙げた。

　第5試合ではGHCジュニアヘビー級タッグ王者のデスペラード＆TAKAみちのく組が、小川良成＆ザック・セイバーJr.組と対峙。序盤、テクニシャンの小川とザックは素早いタッチワークで、デスペラードの首、そしてTAKAの左腕を狙い撃ち。王者組は挑戦者組の流れを断ち切ろうと、場外戦に持ち込んでラフファイトを見せていく。

　試合終盤、小川に左腕を攻められたTAKAが全身で苦しさを表すと、レフェリーが負傷状態を確認しようとするが、このスキをついてTAKAは小川にトラースキックを叩き込むと、さらにみちのくドライバー。続けざまにデスペラードがダイビングボディプレスで宙に舞って3カウントを奪取。王者組がTAKAの“死んだフリ”を皮切りに勝利にこぎつけた。

　結果的に今大会で王座戦4連勝を飾った鈴木軍。今後もいたぶるように、ノアマットを自軍の色に染めていきそうだ。

■試合結果

プロレスリング・ノア『GREAT BOYAGE 2015 in YOKOHAMA』

5月10日(日)

神奈川・横浜文化体育館

●第5試合　60分1本勝負

GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合

＜第24代王者組＞

　TAKAみちのく

○エル・デスペラード

（13分15秒ダイビングボディプレス→エビ固め）

＜挑戦者組＞