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3月18日（水）、東京・新宿FACEで『TAKA&タイチ興行 原点回帰』が開催され、TAKAみちのく&タイチをはじめとする鈴木軍メンバーを中心に、新日本マットで活躍する選手たちが358人満員のファンを前に激闘を繰り広げた。
そもそも『TAKA&タイチ興行』は、TAKA&タイチと邪道&外道の抗争がきっかけとなってスタート。今大会は“原点回帰”をテーマに掲げ、TAKAとタイチがそれぞれシングルマッチで邪道、そして外道と激突した。
■タイチが一方的にGHCジュニア防衛戦!? ノア西永本部長が怒りのマイク!!
メインではタイチがGHCジュニアヘビー級ベルトと共に登場し、「ここにガラクタ（ベルト）がある。これ、賭けるか？」と、外道にアピール。これに外道も呼応すると、プロレスリング・ノアの西永本部長が慌てて「認められない！」とマイクで叫び、ゴング前から波乱を感じさせる展開に。
試合は互いのセコンドが乱入する大混戦となり、最後はタイチが一瞬のスキをついてGHCベルトで外道に一撃を加え、すかさずタイチ式外道クラッチで丸め込んで3カウントを奪取。そして「初防衛成功」と一方的に宣言し、不敵に勝ち誇った。
メイン終了後、TAKAはマイクを握ると『TAKA&タイチ興行』が5.16光大会を最後に活動休止となることを発表。しかし、鈴木みのるが「今日で最終回？」と念を押すと、「はい、“シーズン1”は」と、まるで続きを匂わせるようなマイク。
すると鈴木も「ノアと一段落ついたら、“シーズン2”が始まるかもしれないな」と、TAKA&タイチ興行のネクストを予言。そして、最後は鈴木の音頭で「オレたち鈴木軍、イチバーン！」の大合唱が場内にこだまし、大会は幕を閉じた。
■TAKAが邪道にタップ勝利! デスペラードはボス・鈴木みのると初シングル!!
セミではTAKAと邪道が激突。TAKAは邪道のウィークポイントである腰を狙い撃ちし、着実に追い詰めていくが、邪道もファンの声援に押されて意地の反撃を見せる。しかし、邪道がクロスフェイスオブJADOで絞めあげると、TAKAはうまくジャストフェイスロックに切り返し、元ユニバーサルプロレスの先輩からギブアップ勝利をスコア。感慨深いものが去来したのか、TAKAは退場する邪道の背中に一礼した。
第4試合ではエル・デスペラードがボスである鈴木にシングルで挑戦。GHCヘビー級のベルトと共に登場した鈴木に対し、デスペラードはタックルでテイクダウン、そしてグラウンドでの勝負を挑む。しかし、鈴木は余裕を漂わせながら、さまざまな関節技でデスペラード追い詰めていく。終盤、デスペラードはローリング・トペ・スイシーダを放って見せ場を作るも、落ち着き払った鈴木はヒザ蹴りからのゴッチ式パイルドライバーで貫録勝ち。
■飯塚相手にブチキレモードの小川良成を鈴木軍が勧誘するも…!?
第3試合では飯塚高史とノアのベテラン、小川良成による異色の対決が実現。飯塚がいつものようにマイクコードを使って反則のチョーク攻撃を仕掛けると、小川はブチ切れモードに突入。場外で飯塚にイス攻撃を見舞って流血に追い込むと、リング上でもお返しのチョーク攻撃を披露。しかし、飯塚がスキをついての急所攻撃からアイアンフィンガー・フロム・ヘルを繰り出した瞬間、レフェリーはすかさず無効試合のゴングを要請。
試合後、飯塚が退場すると、入れ替わるようにTAKAとタイチが登場。そして、タイチは小川に対して「いまの戦いぶり、最高だぜ。アンタ、ホントはソッチ（ノア）にいたくねえんじゃねえか？ アンタがいるべき場所はどこだ？」と語りかけ、TAKAもダウン状態の小川の上に鈴木軍のTシャツを被せ、鈴木軍への加入をアピール。しかし、TAKAとタイチが引き揚げると、小川は一瞬、Tシャツに袖を通すふりを見せるも、すぐにリングに叩きつけて、鈴木軍入りを拒否した。
第2試合では本間朋晃が関根龍一とタッグを組み、火野裕士&ヒロ・トウナイと対峙。注目の初遭遇となった本間と火野は、期待どおりの攻防を展開。場内に快音が響き合う逆水平チョップ合戦では火野に凱歌が上がるも、負けじと本間はお返しのこけしロケットを敢行。さらに関根とこけしの競演を狙うが、これは交わされてしまい、最後は火野がFucking bombで関根に快勝。試合後、本間と火野は激しいにらみ合いを展開した。
第1試合では田中&翔小松洋平が、KAIENTAI DOJOの本田アユムと吉野コータローと対決。若手らしい気迫十分の攻防を繰り広げる両チーム。しかし、体格に勝る田中&小松が次第にペースを握る。とくに田中は本田のキーロックをそのまま持ち上げると、スープレックスで投げ切って場内のどよめきを誘う。対するKAIENTAIコンビも機動力を駆使して対抗するが、最後は小松が本田に逆片エビ固めで勝利。ヤングライオンが新日本育ちの意地を見せつけた。
撮影／山本正二
■TAKA＆タイチ興行 原点回帰
東京・新宿FACE
東京・新宿FACE
【第6試合 原点回帰 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負】
○タイチ（12分51秒 タイチ式外道クラッチ）外道×
【第5試合 原点回帰 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負】
○TAKAみちのく（14分14秒 ジャストフェイスロック）邪道×
【第4試合 デスペラードチャレンジ スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負】
○鈴木みのる（11分52秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め）エル・デスぺラード×
【第3試合 TAKA＆タイチ興行ならではのスペシャルシングルマッチ】
小川良成 (11分59秒 ノーコンテスト)飯塚高史
【第2試合 「こけし・火野 初遭遇」 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負】
○火野裕士（KAIENTAI DOJO）&ヒロ・トウナイ（KAIENTAI DOJO）（8分15秒 Fucking bomb）本間朋晃&関根龍一 （KAIENTAI DOJO）×
【第1試合 「KAIENTAI DOJO 対 新日本プロレス」若手対抗戦 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負】
○小松洋平&田中翔（8分10秒 逆片エビ固め）吉野コータロー（KAIENTAI DOJO）&本田アユム（KAIENTAI DOJO）×
