2月22日(日)、超満員の観衆が集まったプロレスリング・ノアの後楽園ホール大会に新日本本隊、そして方舟制圧を狙って猛威を振るう“黒船”鈴木軍が参戦。ノアの精鋭たちとチームの威信をかけて激闘を展開した。
まず、第5試合ではノアの3.15有明コロシアム大会で激突する天山広吉&中西 学と森嶋猛&マイバッハ谷口が、それぞれ若手の小松洋平、北宮光洋を伴って6人タッグマッチで対決。試合はゴングを待たずに乱闘から幕を開け、そのまま大荒れの展開に。
超危暴軍はセコンドの拳王の乱入やマイバッハの刺又攻撃など、反則を駆使して試合の主導権を握ろうとする。しかし、本隊も新日ファンの声援の後押しを受けて奮闘。中でも中西は森嶋の巨体をアルゼンチンで担ぎあげ、場内のどよめきを誘う。
しかし、最後はノア初参戦となる小松が、森嶋のラリアットからの豪快なバックドロップで撃沈。試合後、天山&中西とにらみ合いを展開した森嶋は、「おい、有明コロシアム! テメーらに絶対勝ってやるからな!」と必勝を宣言。一方、本隊はバックステージで「クソブタの森嶋? 何が危暴軍じゃ、脂肪分じゃ、バカタレが。次の有明、おまえの脂肪、全部吸い取ったるわ!」(天山)、「有明ではアイツらがどんだけまちごうてるか思い知らせてやる!」(中西)と、リベンジを誓った。
続く第6試合では、3.15有明でGHCジュニアヘビー級王座を賭けて対戦する王者・小峠篤司と挑戦者・タイチの前哨戦がマッチメイク。それぞれ石森太一&熊野準、TAKAみちのく&エル・デスペラードとトリオを組んで激突した。
しかし、タイチは2.11名古屋、2.15清水の前哨戦と同じく、BRAVEの面々をあざ笑うかのようにダーティーファイトを展開。最後はTAKAがジャストフェイスロックで絞め上げる小峠の目の前で、熊野をGHCジュニアヘビーのベルトで殴打し、さらに王者を挑発するようにノアジュニアの至宝を踏みつけてから、タイチ式ライガーボムで勝利を奪った。
試合後、小峠はバックステージで「あのタイチとかいうヤツを再起不能にしてやる!」とタイチの無法行為に怒り心頭。小峠を心理的に揺さぶったタイチは「すべてがしょっぺえんだ、コノヤロー。だからテメーらはこんなクソみてえな団体なんだよ。クソしょっぺえな、おまえら全員よ!」と、言いたい放題。ただでは終わらなそうな王座戦、雌雄を決する3.15有明まで待ったなしだ。
そしてメインでは3.15有明でGHCヘビー級王座戦に臨む王者・丸藤と、挑戦者・鈴木みのるの前哨戦となるタッグマッチが行なわれた。鈴木が飯塚を伴って現れると、丸藤は戦前にXと発表されていたパートナーについて、「おまえらに一泡吹かせたい人がいるんだ。Xと謎のマスクマン、キャプテン・ノアだ!」とアピール。そして姿を現したのは、なんとその日の東京マラソンを完走したばかりの矢野通が、マラソンコスチューム姿のまま登場。完走証明であるフィニッシャータオルを携えた矢野の傍らには、緑色のマスク姿のキャプテン・ノアも帯同し、セコンドについた。
試合は丸藤と鈴木が激しいチョップ合戦を展開するなど、王座戦に向けて意地をぶつけあうが、随所でお互いのセコンドが介入する混沌とした状況に。そんな中、矢野は鈴木を場外の鉄柵にくくりつけ、身動きが取れないようにセット。その鈴木にまるで見せつけるように、丸藤は不知火で飯塚からピンフォール勝ちをゲットした。
試合後、怒りと悔しさが入り交じる鈴木の形相を見た丸藤が、「おい、みんな見ろ! あの顔を見ただけでも矢野選手に来てもらった甲斐があったってもんだ。フルマラソンから緑のマットにやってきたスーパーアスリート、矢野通に大きな拍手を!」とアピールすると、矢野もYTRポーズで呼応。さらに丸藤はキャプテン・ノアに対しても「俺たちの味方って信じてる。期待してます!」とエールを送った。
バックステージでは矢野が「(マラソンの)ゴール間違えちゃった! そうしたら(鈴木が)あんな顔してた、バカじゃねえの!」と鈴木を小馬鹿にすると、キャプテン・ノアは「3月15日、有明コロシアム、キャプテン・ノア、カミングスーンだ」と、3.15有明への参戦を予告。お互いの思惑がうずまき、ますます因縁を深める丸藤と鈴木。王座戦に向けた今後の展開も見逃せない。
撮影/山本正二
『The Second Navig. 2015』
2月22日(日)18:30試合開始 東京・後楽園ホール
第5試合 「超危暴軍 vs NJPW」6人タッグマッチ30分1本勝負
森嶋猛&マイバッハ谷口&北宮光洋vs天山広吉&中西学&小松洋平
○森嶋(10分57秒 バックドロップ→体固め)小松洋平×
第6試合 GHCジュニアヘビー級選手権試合前哨戦「NOAH vs 鈴木軍」6人タッグマッチ45分1本勝負
小峠篤司&石森太二&熊野準vsタイチ&TAKAみちのく&エル・デスペラード
○タイチ(13分36秒 タイチ式ライガーボム → エビ固め)熊野×
第7試合 GHCヘビー級選手権試合前哨戦タッグマッチ60分1本勝負
丸藤正道&矢野通vs鈴木みのる&飯塚高史
○丸藤(15分45秒 不知火 → 片エビ固め)飯塚×
※丸藤&矢野組のセコンドはキャプテン・ノア
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